愚者
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2006年11月26日(日) 欠片

 人間として生きていく上で、いろいろなものを
失ってきたように思う。
得たものもたくさんあるが、失ったものも少なくない。
罪を犯したりはしなくても、心の中でこれはいけないと
思っていたことをすれば、何かを失ったような感じがする。

 それが、人生だと思えば気が楽になれるかも知れないが
振り返ったときに、多くのものを無くしたことに気付く。
魂の欠片を拾い集めるようなことは出来ないが
失ったことに懺悔する気持ちは持っていたい。

 一つ一つ歳を取るたびに、得たものと失ったものを
天秤に掛けて、笑ったり悲しんだりしている。
生きていくこととは、そんな多くの悲しいことと
少しばかりの楽しいことの繰り返しだろう。

 真っ直ぐに、自分自身が強くありたい。
そう思い続けて、今に至っている。
まだまだ愚者は賢者にはなれない。


2006年11月25日(土) 記憶

 物覚えが悪くなったのは10年くらい前からだろう。
それまでは、約束の日時、電話番号、知人の記念日など
メモをすることなく、勝手に脳に刷り込まれていた。

 記憶力が弱くなってからは、メモをするように
なったが、書くことにより覚える能力は停止したようだ(苦笑)
携帯電話が普及し、電話番号を覚える必要はなくなり
メモも出来れば、電卓を使って計算も出来たりする。

 それでも、記念日や知人の誕生日などは覚えている。
もう限界だと思っていても、本当に大事な日は昔と同じように
脳に刷り込めるようになっているようだ。

 一度記憶した日は、なかなか忘れない。
ほとんどは何らかの記念日だが、それが辛い日になることもある。
記念日として残していたいと思うのは独りよがりかも分からない。

 長く、くだらない前置きを書いてしまったが
今日を忘れることもないだろう。
出来ればずっと良い記念の日としたいと願っている。


誠幻