愚者
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2006年09月19日(火) 自己嫌悪

 いつも誰かの世話をしているくせに
自分のことになると、無頓着でひ弱な自分に
うんざりすることがある。

 世話を焼くのは良いが、過ぎるとお節介になってしまう。
そして肝心なとき、支えてあげようと思う人の力になれず
強烈な自己嫌悪が襲ってくる。

 本当は誰にも関わりたくないと駄々をこねる自分と
誰にでも優しい自分との狭間に崩れ落ち、また自分を取り戻す。
何か大きな苦悩に襲われたとき、いつもこんな感じで
自分を許せなくなり、他人を許せなくなる。

 誰にも邪魔されたくない、と人を遠ざけたり
何とかしてあげようと、躍起になったりと
堂々巡りをして、またいつもの平穏な日々に埋もれていく。

 秋になると、このように裏の裏まで深く深く考えてしまう。
冬の声が聞こえるまでは、いつもこんな調子だ。
いつからか分からないが、秋は好きになれない。


2006年09月04日(月) 未練

 高校野球も終わり、夏の終わりが近づいてきた。
「精一杯やったから悔いはありません。」
この時期に必ず聞く言葉だが、真実ではないと思う。

 スポーツをやっていた人なら、それもかなり入れ込んでいた人なら
この意見が分かると思っている。
血の滲むような努力、毎日の積み重ねを発揮しても
人間の差で勝ち負けが決まる残酷な瞬間である。

 「悔いが無い」と言うくせに、何故涙が止まらないのだろう?
晴れ晴れとした顔で「悔いが無い」という人を見たことはあまりない。
私自身も全力を尽くして負けたとき、悔しくて仕方が無かった。
実力を出せなくて悔しい思いをしたこともある。
ただ、そのときの悔しさは後々まで残らない。

 運動、勉強、恋愛、全てに於いて一生懸命になればなるほど
後悔し、それが未練になっていく。
人間とは、特に男はそんな生き物だと思っている。
男として情け無い部分であると思うが、男として
無くしてはいけないところでもあると思う。


誠幻