2001年08月31日(金) |
わたしは虚夢に月を聴く The Night Watch under The Cold Moon |
「まだ存在していない言葉、存在していない夢―――それだけでは、なんの力もないもの。しかしこの世のすべては、そういう根拠のないものに突き動かされている。そう―――それは冷たい月の下であろうが、せせこましい現実の日々であろうが関係なく、誰の心にものしかかってくる呪いのようなもので、人はそれのことをこう呼んでいる―――”想像力”と」
上遠野浩平:わたしは虚夢に月を聴く The Night Watch under The Cold Moon,p.182-183,徳間書店.
2001年08月21日(火) |
ぼくらは虚空に夜を視る The NIght Watch into The Night Yawn |
「(前略)知ってしまえば、そこにある異常にも気づいてしまう。人間というのはそういうものなのよ。知らなければ、なんでもなかったのに―――」
上遠野浩平:僕らは虚空に夜を視る The Night Watch into The Night Yawn,p.232,徳間書店.
2001年08月18日(土) |
紫骸城事件 inside the apocalypse castle |
「―――真実、ですか。真実ねぇ―――」(略) 「そんなものが役に立つなら世界はもう少しどうにかなっている」
上遠野浩平:紫骸城事件 inside the apocalypse castle,p.254,講談社.
2001年08月17日(金) |
本当は知らない 薬屋探偵妖綺談 |
「(前略)人の行動は結果だけでなく過程が尊重されるべきだと、どうなったかよりもどうしてそうなったかが重要だと思う。(後略)」
高里椎奈:本当は知らない 薬屋探偵妖綺談,p.126,講談社.
「おや、こいつは大したもんですぜ。こいつはもう、ほんとうの天上へさえ行ける切符だ。天上どころじゃない。どこでも勝手にあるける通行券です。こいつをお持ちになれぁ、なるほど、こんな不完全な幻想第4次の銀河鉄道なんか、どこまででも行けるはずでさぁ、(後略)」
宮沢賢治:銀河鉄道の夜,p.191,角川書店.
2001年08月14日(火) |
殺竜事件 a case of dragonslayer |
死んだ竜は人間にそこまでしてくれた。 だが人間に、そんなことをしてもらえるほどの価値があるのだろうか?
上遠野浩平:殺竜事件 a case of dragonslayer,p.267-268,講談社.
2001年08月11日(土) |
司馬遼太郎の日本史探訪 |
司馬遼太郎:司馬遼太郎の日本史探訪,角川書店.
「実際のところ、僕らの未来を真剣に考えるならば、戦争なんかやってる場合じゃないんじゃないかな。(後略)」
上遠野浩平:冥王と獣のダンス,p.25,角川書店.
2001年08月01日(水) |
ステップファザー・ステップ |
天の川の流れのつくところが何処かなんて、いったい誰に知ることができる?運命も、未来の出来事もそれと同じようなものだ。行くべきところに行き着く。だからそれまでは、流れのままに気楽にしていこう。
それで充分、俺たちは幸せなのだから。
宮部みゆき:ステップファザー・ステップ,p.344,講談社.
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