猫の足跡
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スペイン旅行記 4月29日分をアップしました。 壁に貼ってあるアイマール君等身大ポスターの微笑みに見守られながら、スペインでモバイルギアを使って毎晩書いた旅行記を読んでいると、約ひと月前の風景が昨日のようによみがえってしまいます。ああ、あんなこともあったなあ、こんなこともあったなあ、と。 東京は、毎日どんよりした曇り空で、私の気持ちも湿りがちだけど、スペインの青い空を思い出して、ちょっとがんばろうかなあ。なんて思っています。
ゴールデンウィークの旅行記をUP。
何ヶ月ぶりの更新だろう(笑)少しずつ、ペースを取り戻します。 その間の分も、テキストでは持っているんだけど、アップするかはちょっと微妙。
今日は、昨日買ったパンやハムで、お弁当を作るところから一日の開始。
出掛けに、絵葉書をホテルのフロントで出そうとすると、1通あたり0.2EUROのマージンを取ろうとするので、「高い」と断る。切手にマージン乗せるって、感覚的にちょっと許せないなぁ。
部屋で作ったお弁当(ハムとチーズのボカティージョ、自信作)と、飲み物(パックのオレンジジュース)、オレンジなどをリュックに担いで、昨日と同じようにサーキットに向かった。今日も電車は空いていたけれど、昨日よりはちょっぴりサーキットの人が多いように思える朝の風景。気持ちが良いので、午前のフリー走行は、芝生の自由席から見ることにする。1コーナーからのS字を上がってくるマシンをテレビカメラと同じ低いアングルで見ることのできる、自由席とは思えぬよい場所を昨日発見したのだ。当然のことに結構先客がいて、座るのはちょっと厳しい状態だったので、しばらく立って見ていると…。
前に座っていた若い男の子が、「ここに座らない?」と場所を空けてくれるではないか!
「あ。ありがとう」と思わず座ってしまった私。相手はどう見ても20歳になるかならないかの少年で、これまで声をかけてきた男の子の中ではバレンシアの本屋の兄ちゃん(あ、本屋の兄ちゃんネタは書いてなかったか…?眼鏡の似合う青年だった)に並ぶ極上品(白状すれば、これまで声かけてきたのはみんなどう考えても明らかに年下ばっかりだったなあ)…。 こっちの子は、みんな非常に女性に優しいのだが、彼も同様で「アメ食べる?」「レープロ見る?」「どこからきたの?学生?云々かんぬん」と、スペイン語と英語のごちゃまぜながら、話題を選んでレース観戦と会話の両方を楽しませようとしてくれるのがうれしい。名前はダニエル君(“ダニ”ね)で学生さん、シューさんとフィジケラのファンなんだって。「もちろん、アロンソは応援してるよ、地元だから。でも彼は北部の出身なんだよね(たぶんそう言った)」だそうですが。いやー、おねぇさん、まじで食っちまおうかと頭をくらくらさせながら真剣に考えてしまった。
このまま同じところに座ってたら、帰りにはお手手つないで仲良くバルセロナにお持ち帰りもありだったかもしれないが、一応、30も半ばの女、かけらほどの理性はある…。このまま今日明日、スペイン語と英語のちゃんぽんで会話するのも疲れるし…。フリー走行2つが終わったところで、「じゃ、私行くね」と逃げてきた。「え〜、そんなあ」って顔しないでよ、ごめんよー少年。 彼にたくさんのキスを送ります。
それにしても、いい場所だった。これなら雨さえ降らなきゃ指定要らないんじゃないか?と思うくらい。上り坂で地面を這い上がってくる車、そして、信じられない速さでコーナーを吸い付くように曲がって行く車。日本のサーキットでは近づいて見ることの出来ない場所から、レースカーを見ることが出来る。改めて、F1マシンの暴力的なまでの魅力・美しさを感じて、身が震えた。 【フリー走行2日目#1】 ◇1 K・ライコネン マクラーレン・メルセデス M 1’19.012 2 A・ピッツォーニア ジャガー・コスワース M 1’19.262 0.250 ◇3 R・バリチェロ フェラーリ B 1’19.321 0.309 ◇4 D・クルサード マクラーレン・メルセデス M 1’19.463 0.451 ◎5 M・シューマッハ フェラーリ B 1’19.504 0.492 6 J・トゥルーリ ルノー M 1’19.515 0.503 ◎7 H−H・フレンツェン ザウバー・ペトロナス B 1’19.729 0.717 ◇8 J−P・モントーヤ ウィリアムズ・BMW M 1’19.819 0.807 9 G・フィジケラ ジョーダン・フォード B 1’19.840 0.828 ◇10 R・シューマッハ ウィリアムズ・BMW M 1’19.846 0.834 11 J・バトン BAR・ホンダ B 1’20.128 1.116 ◎12 F・アロンソ ルノー M 1’20.131 1.119 13 R・ファーマン ジョーダン・フォード B 1’20.298 1.286 14 J・ヴィルヌーヴ BAR・ホンダ B 1’20.534 1.522 15 M・ウェバー ジャガー・コスワース M 1’20.571 1.559 16 C・ダ・マッタ トヨタ M 1’20.762 1.750 17 O・パニス トヨタ M 1’20.820 1.808 18 N・ハイドフェルト ザウバー・ペトロナス B 1’21.235 2.223 19 J・フェルスタッペン ミナルディ・コスワース B 1’22.074 3.062 20 J・ウィルソン ミナルディ・コスワース B 1’22.607 3.595
【フリー走行2日目#2】 ◎1 F・アロンソ ルノー M 1’17.670 ◇2 R・バリチェロ フェラーリ B 1’18.214 0.544 3 J・トゥルーリ ルノー M 1’18.263 0.593 ◎4 M・シューマッハ フェラーリ B 1’18.623 0.953 5 O・パニス トヨタ M 1’18.985 1.315 ◇6 K・ライコネン マクラーレン・メルセデス M 1’19.012 1.342 ◇7 D・クルサード マクラーレン・メルセデス M 1’19.150 1.480 8 J・バトン BAR・ホンダ B 1’19.159 1.489 9 M・ウェバー ジャガー・コスワース M 1’19.172 1.502 10 A・ピッツォーニア ジャガー・コスワース M 1’19.262 1.592 11 C・ダ・マッタ トヨタ M 1’19.342 1.672 12 J・ヴィルヌーヴ BAR・ホンダ B 1’19.525 1.855 ◎13 H−H・フレンツェン ザウバー・ペトロナス B 1’19.729 2.059 14 G・フィジケラ ジョーダン・フォード B 1’19.773 2.103 ◇15 J−P・モントーヤ ウィリアムズ・BMW M 1’19.819 2.149 ◇16 R・シューマッハ ウィリアムズ・BMW M 1’19.846 2.176 17 R・ファーマン ジョーダン・フォード B 1’20.298 2.628 18 N・ハイドフェルト ザウバー・ペトロナス B 1’20.349 2.679 19 J・フェルスタッペン ミナルディ・コスワース B 1’21.945 4.275 20 J・ウィルソン ミナルディ・コスワース B 1’21.960 4.290
自分の指定席に戻ると、そこには、ザウバーのユニに身を固めた6人の集団がいた。おっさん5人、ねーちゃん1人。あれ、感じの悪いBMW軍団は?と思ったら、隣のブロックに移っていて、どうやら彼らは席を間違えていたらしい。
今度の、ザウバー集団は、なかなか楽しい人たちだった。スイスから陸路9時間かけてきたそうで、ザウバーチームとシューマッハを応援しているとのこと。私が、「シューとアロンソ、フレンツェンの応援をしている」というと、「それなら仲間だね、一緒に見よう!」とビールをくれた。色々話をしてみると、スイスのルツェルンからきたのだそう。
!ルツェルン! 湖と山の美しい観光都市で、学生時代に行った忘れられない町だ。「湖に木造の橋がかかっていて、その柱にひとつずつ町の歴史について絵が描かれているのが印象的だった」などと当時の思い出を話すと、非常にうれしそうに「山と湖しかないけどね、きれいだっただろ〜」と喜んでいた。懐かしいなあ。アイスクリームがおいしかったなぁ。もう一回行きたいなぁ。
そうこうしているうちに、予選開始。昨日の予選タイムが悪い順に走る。車の悪いミナルディはともかく、苦しんでいたフレンツェンが好タイムを出し、後続に抜かれないのがうれしくて隣のザウバー集団と喜び合った。このフレンツェン、ドイツ国籍だが、お母さんがスペイン人。ここまでは日本で仕入れた話。で、今日読んだ新聞で、そのお母さんがバレンシア人だと知った。彼も、10代のかなりをスペインで過ごしたらしく、バレンシアが大好きなんだと言っていた。じゃ、ひょっとしてサッカーはバレンシアニスタなのかな?と一人うれしくなる(←ただの馬鹿約1名)。
ラルフ、JPMの二人も実力を発揮。そして!地元+ワタクシ期待のアロンソはなんと素晴らしい速さで、その時点のトップタイムをたたき出した!
DCが2ストップ見え見えの怪しいタイムを出し、「これは明日も全ピットが終わるまでレースは見えないねぇ、キミはどうかなあ?」なんてザウバーおじさんと話をしていたら、そのキミ・ライコネンがコースオフ!圧倒的フェラーリ+アロンソファンで占められた場内からは大歓声が響いた。現時点でのポイントリーダーが、予選ノータイムで最後尾(ピットかな?)スタートになる、これはちょっとした事件だ。クールでクレバーな印象のキミだけど、まだ、こういうミスも時々ある。経験を積んでミスが減ったら本当に怖いドライバーになるだろう。バトン、パニス、トゥルーリは頑張るもののアロンソを抜けず、場内さらに大歓声。
そして、最後の赤い2台はきっちり1−2。サーキット中が、ため息ともつかない歓声で覆われた。シューさんは新車F2003−GAで一人17秒台、強すぎる。ルールを変えても、天気さえしっかりしていれば、またもたシューさん一人旅の開始なのか?
結果は以下のとおり。明日が楽しみだ。 【予選2回目】 ◎1 M・シューマッハ フェラーリ B 1’17.762 ◇2 R・バリチェロ フェラーリ B 1’18.020 0.258 ◎3 F・アロンソ ルノー M 1’18.233 0.471 4 J・トゥルーリ ルノー M 1’18.615 0.853 5 J・バトン BAR・ホンダ B 1’18.704 0.942 6 O・パニス トヨタ M 1’18.811 1.049 ◇7 R・シューマッハ ウィリアムズ・BMW M 1’19.006 1.244 ◇8 D・クルサード マクラーレン・メルセデス M 1’19.128 1.366 ◇9 J−P・モントーヤ ウィリアムズ・BMW M 1’19.377 1.615 ◎10 H−H・フレンツェン ザウバー・ペトロナス B 1’19.427 1.665 11 J・ヴィルヌーヴ BAR・ホンダ B 1’19.563 1.801 12 M・ウェバー ジャガー・コスワース M 1’19.615 1.853 13 C・ダ・マッタ トヨタ M 1’19.623 1.861 14 N・ハイドフェルト ザウバー・ペトロナス B 1’19.646 1.884 15 R・ファーマン ジョーダン・フォード B 1’20.215 2.453 16 A・ピッツォーニア ジャガー・コスワース M 1’20.308 2.546 17 G・フィジケラ ジョーダン・フォード B 1’20.976 3.214 18 J・ウィルソン ミナルディ・コスワース B 1’22.104 4.342 19 J・フェルスタッペン ミナルディ・コスワース B 1’22.237 4.475 ◇20 K・ライコネン マクラーレン・メルセデス M ノータイム
市内に戻ってから、ミロ美術館に行き、その後ランブラスを散歩した。ランブラスはF1帰りと思われる観光客で凄い賑わいだ(でも日本人はやっぱり2人しか見なかった)。機会があったら似顔絵描きに一枚頼んでみたいと思っていたのだけれど、どの人も商売繁盛だったのであきらめた。
夕食は、ここのところパサパサしたものばかり食べているので、なぜか無性に「汁物」が食べたくなり、中華を覗いて見たが、メニューにあるのはヤキソバばかり。何故だろう…。仕方ないので、バルでタパスをつまんで終わりにする。明日はカン・ノウの帰りに、VISAジャパンのお兄さんに教わったラーメン屋にでも行ってみるか、と敗北宣言。ああ、年かしら?
今日は、スペインGP初日。
朝、近所にあるスーパーのパン屋で朝昼ご飯のサンドイッチを調達して、駅へ向かう。駅には「サーキットに行くぜ!」という恥ずかしい?格好の人がうろうろしていて、ちょっとかっこ悪いな、と思いながらも、心が浮き立ってしまう。
駅のインフォメーションで念のため、モンメロ(サーキットのある駅)行きの電車のホームを尋ねると、「6番線だよ」といいながらコピーした時刻表までくれた。さすが、手馴れていらっしゃる。切符は先に購入しておいたBONOTREN(約12euro)を使用するので楽勝。 電車は30分に1本しかない。日本のように、F1だからと増便するようなこともないらしい。サーキットのサイトでは駐車場案内のところに「混む電車よりも車のほうが便利!」などと書いてあったので、どんなひどいことになるのかと思いきや、さほどの混雑もなく、ちゃんと座って行くことができた。8時くらいならぜんぜんOKということだろうか。それとも金曜日だからだろうか?はたまた、こちらの「混雑」はこんな程度なんだろうか。
バルセロナ・サンツ駅からモンメロ駅までは、およそ30分の乗車。あっという間に車窓は郊外の風景になった。駅からは歩いて20分。正面(東)ゲートでのチケット受け渡しなので、そちらに向かうのだが、みな南ゲートに向かってしまい、心細い。と思うと、脇を車のお兄ちゃん(←F1に盛り上がってしまったおバカな若者ども)が、「かわいいね〜!サーキット行くの?乗せてあげようか?」などクラクションを鳴らしていく。周りを見渡せば、歩いているのは私だけ。大丈夫かしら?…と思ってがしがし歩いて、ようやっとゲートに。
チケット販売のお姉ちゃんは、なにがおかしいやら、後ろのにーちゃんと談笑ばかりしていて、ぜんぜん手が遅く、行列してるのはおかまいなし。おまけに、英語すら片言のドイツ人と英語しかしゃべれない英国人が多く並んでいるというのに、英語は話せず、いちいち後ろの兄ちゃんに助けてもらう始末。こんなやつ、チケット売り場に配置せず、もぎりでもやらせろよ、と思うが、それもスペインらしさか?
やっと、チケットを入手して中に入ると、金曜朝の特定チームのみのテスト走行は終盤近く。とりあえず、近場でコースを見られるところに行く。自由席でもストレートから見られることがわかる。また、1コーナーからのS字をあがったところも自由席になっていて、こちらはテレビカメラと同じアングルで、コーナーをあがってくる車が良く見える。フェンスも気にならない高さだし、天気がよければ、早く来てここに陣取るのが正解かもしれない。
私の席は、ストレートエンドの上段。1コーナーへの飛び込みと、S字をあがる車がばっちり見えるいわば「レース好き向け」の席だ。更に、バックストレートに向けて坂から戻ってくる車も遠くに見えるいい位置だった。「ここがいいだろう」と思って指定したとおりだったので、一人で悦に入る。シューさんは、果たしてどんなレースを見せてくれるだろうか。そして、2000年の秋、鈴鹿の1コーナーで惚れ、「次のシューさん」に勝手指名したアロンソ様は、地元で結果を出せるんだろうか? 隣は、BMWの帽子をかぶった4人組。あんまり話をする雰囲気ではなさそうでちょっと残念。
場内は、非常に物価が高い。しみったれた200mlくらいのビールが4.5EURO、オレンジジュースは、絞りたてじゃなかったらぶっ殺したくなる4EURO(おいしかったから辛うじて許す)。サンドイッチも4.5EURO、ポテトチップス2EURO。とまったく、日本のサーキット値段。日本でも「高い」と思うのに、スペインでは、市中の物価が安いだけに、ぼったくりとしか思えない。だって、カフェでビール飲んでも、2EURO以下なのに。スーパーで安い缶入り350mlだと0.3EUROくらいなのに!!信じられない。 そして、ドイツ人の迷惑なこと。ビールとサンドイッチすら注文できないってひどいぞ、ごらー。君達の主食なんだから、馬鹿の一つ覚えでいいから「ウナ、セルベッサ、イ、ボカティージョ、ポルファボール」くらい覚えてきなさいって。あの椎名誠ですらちゃんとそれだけは覚えたんだから(笑)。君達のせいでいつまでたってもこっちに順番が回ってこないんだからさあ。思わず、売店のおねぇちゃんと、「これだからドイツ人はいやよね〜」ってな会話しちゃったじゃないか。
サーキットの設備はかなり良い。トイレもきれいでそんなに混まない。ごみ箱もそこらじゅうにあるのでまわりもきれい。食べ物の売店は馬鹿みたいに高いけど、結構あるし、ショップもいろいろと出ている。各チームのオフィシャルブースも結構楽しくて、特に、ミシュランのコーナーでは、レースカーへのタイヤつけ競争などのイベントをやっていて非常に面白かった。参加者が1チーム12名の構成で2チームに分かれ、ちゃんとメカニックの服に着替えて、タイヤをはずし、新しいタイヤを付けるところまで完了させる速度を競う。よっぽどやってみようかとおもったけれど、やはり日本人たるものブリヂストンを応援せずにどうする!ってことで取りやめ(なぜかここだけ国粋主義者?)。
そして、初日だけだと思うけれど、昼休みにはグラスタなどにも入れてくれちゃう(というかチケットチェックがない)のだ。各ピットの作業などを見ることができるというのはうれしいが、欧州人にはあまり興味がないのか、うれしがっているのは私だけのようだった。
それにしても、つまらないシステムの予選になったものだ。あの給油制限のせいで、予選の速さに意味がなくなってしまった。1回しか走らないから、各ドライバーがタイムを削っていく「凄み」みたいなものが、見られないし。フリー走行も、どのチームが何をやっていて、どんな意図でタイムを出しているのかがまったくわからない。うーむ。なんとかならないかなあ。確かに、フェラーリ独走はつまらないし、決勝はオーバーテイクが増えたと思うけれど、3日間の楽しみと考えると疑問だ。
初日のフリー走行は、例によって、誰が何やっているんやら全く分からない。…にしてもシューさん、遅すぎませんか?そして、アロンソ君、地元だから頑張ってる雰囲気がありあり。ラルフは…まあ、今日だけでしょう。
【フリー走行結果】 ◇1 R・シューマッハ ウィリアムズ・BMW M 1’17.015 2 J・トゥルーリ ルノー M 1’17.138 0.123 ◎3 F・アロンソ ルノー M 1’17.184 0.169 ◇4 D・クルサード マクラーレン・メルセデス M 1’17.209 0.194 5 O・パニス トヨタ M 1’17.220 0.205 ◇6 J−P・モントーヤ ウィリアムズ・BMW M 1’17.897 0.882 7 M・ウェバー ジャガー・コスワース M 1’17.933 0.918 8 J・バトン BAR・ホンダ B 1’17.986 0.971 9 C・ダ・マッタ トヨタ M 1’18.101 1.086 ◇10 R・バリチェロ フェラーリ B 1’18.303 1.288 11 A・ピッツォーニア ジャガー・コスワース M 1’18.350 1.335 12 R・ファーマン ジョーダン・フォード B 1’18.639 1.624 ◎13 H−H・フレンツェン ザウバー・ペトロナス B 1’18.691 1.676 14 J・ヴィルヌーヴ BAR・ホンダ B 1’18.731 1.716 ◎15 M・シューマッハ フェラーリ B 1’18.738 1.723 16 G・フィジケラ ジョーダン・フォード B 1’18.954 1.939 17 N・ハイドフェルト ザウバー・ペトロナス B 1’19.219 2.204 ◇18 K・ライコネン マクラーレン・メルセデス M 1’19.337 2.322 19 J・ウィルソン ミナルディ・コスワース B 1’20.264 3.249 20 J・フェルスタッペン ミナルディ・コスワース B 1’20.559 3.544
◎蚊取犬お気に入りの選手 ◇注目or有力選手
お昼ごはんは、座席下の芝生でサンドイッチとビール。バレンシアのスーパーで買ったオレンジをもっていったので、ナイフでむいて食べたら、すごく美味しかった。バレンシア・オレンジ、最高!
フリー走行ではまったくだったシューは、予選ではきっちり指定席。ケロもまあ普通にやって3番手。アロンソは、フリーでは良い走りをして観客も大満足だったのに、結局ミスがあり、同僚のトゥルーリの2番手に1秒近く差をつけられて10位。キミもフリーは良かったのに、DCと同じく不気味な7、8番手。ラルフ・モントヤはどうなっているのやら。ラルフはフリーまあまあだったんだけどねぇ。モントヤはこのシステムになって全くついていないし、ラルフはこういう一発勝負が苦手?予想外だったのはトヨタ組。まさか4番手6番手にくるとはねぇ(正直、うれしくない)。BARのバトンは気を吐いて5番手、大口野郎のヴィルヌーヴを実力で負かしちゃえ!とちょっと応援。
【予選1回目】 ◎1 M・シューマッハ フェラーリ B 1’17.130 2 J・トゥルーリ ルノー M 1’17.149 0.019 ◇3 R・バリチェロ フェラーリ B 1’17.218 0.088 4 C・ダ・マッタ トヨタ M 1’17.443 0.313 5 J・バトン BAR・ホンダ B 1’17.613 0.483 6 O・パニス トヨタ M 1’17.746 0.616 7 M・ウェバー ジャガー・コスワース M 1’17.793 0.663 ◇8 K・ライコネン マクラーレン・メルセデス M 1’17.862 0.732 ◇9 D・クルサード マクラーレン・メルセデス M 1’18.060 0.930 ◎10 F・アロンソ ルノー M 1’18.100 0.970 ◇11 R・シューマッハ ウィリアムズ・BMW M 1’18.409 1.279 12 J・ヴィルヌーヴ BAR・ホンダ B 1’18.461 1.331 13 A・ピッツォーニア ジャガー・コスワース M 1’18.528 1.398 ◇14 J−P・モントーヤ ウィリアムズ・BMW M 1’18.607 1.477 15 G・フィジケラ ジョーダン・フォード B 1’18.879 1.749 ◎16 H−H・フレンツェン ザウバー・ペトロナス B 1’18.909 1.779 17 N・ハイドフェルト ザウバー・ペトロナス B 1’19.050 1.920 18 R・ファーマン ジョーダン・フォード B 1’19.195 2.065 19 J・フェルスタッペン ミナルディ・コスワース B 1’20.822 3.692 20 J・ウィルソン ミナルディ・コスワース B 1’21.100 3.970
観客は、地元アロンソの応援で真っ青かと思えば、そうでもなく、やはりフェラーリファンが多くて赤が目立つ。ショップもフェラーリ物が中心の品揃えで、次点にBMWウィリアムズとルノーが続く感じ。あとはザウバー。ドイツ人が多いせいか?ただ、スペイン人は当日になってからチケットを買ってやってくるという話だから、決勝までにアロンソの調子が良いと、勢力図は大幅に変わるかもしれない。 日本人、というか東洋人は皆無。二人ほど「そうかな?」という人に会ったが、こっちが声をかけにくそうな怪しい格好をしているせいか、目線を合わせてもらえなかった。
予選が終わると、さくさく駅に向かった。早く出たので座って帰ることができて◎。
バルセロナ市内には4時少し前に到着。サンツ駅の一つ手前、パセージ・ダ・グラシア駅で降りて地下鉄に乗り換え、今日はゴシック地区を見ることにした。ジャウメ1世駅(カタルニア語では、JAは濁るのかな?)を出て、ピカソ美術館までは5分ほど。この近辺、非常に治安が良くなさそうな、いやーな雰囲気である。美術館以外は長居無用という感じ。ところが、ここで今回の旅行で初めて「日本人観光客」らしい日本人を見かける。かばんのたすきがけ+おしゃれでない帽子。ガイドブックを見ながらつるんで歩く姿。うーむ、これまでかなりさびしかったので同朋に会うのはうれしいけれど、やっぱり一緒にされたくない気がするなあ。格好悪いんだもん。そして、あの無防備さ…大丈夫かなあ?彼らは。
ピカソ美術館は、パリに出る前、スペイン時代の「若きピカソ」作品が中心。少年時代の習作や、「青の時代」の作品が展示してある。これを見てしまうと、絵を志す人は、筆を折りたくなるんではないだろうか?10代前半で、天才はすでに天才なのだとわかってしまう。彼の父親は、美術教師だったそうだが、ピカソ12歳だか14歳だかのときに描いた鳩の絵を見て、以後筆を折り、息子のサポートに徹したのだとか。そして、10代半ばでマドリードの王立芸術大学に特待生入学を許されたピカソは、「ここで教わるものはない」と1年足らずで中退、以後、プラド美術館の名作模写ばかりをしていたそうだ。 才能とは残酷なものだなあと思う。
もし、絵を本気で志そうと思う人、そして、その継続に迷う人は、ここを訪れるといい。 美術館のあとは、もうちょいまともな地区にあるカテドラルや王の広場を散策。 壁によりかかって、地図を見ていたら、中学校の生徒と思われる一団のいたずら少女に、「わっ!」と脅かされた。一人旅の常として、周囲から近づく人影には警戒していたので、驚くことはなかったのだけれど、ちょっといたずら心が芽生えて、こっそりあとを付けて、しばらく歩いた後で、後ろから「パン」と手をたたいて反撃したら、本当に驚いて飛び上がったので凄く面白かった。少女は悔しがり、周囲の少年どもが喜ぶこと喜ぶこと!少年とハイタッチをかましてしまった。観光客を馬鹿にしてはいかんよ、わはは。
その後、VISAの日本語サービスデスクにサッカーのチケットを受け取りに行く。今日の午後、電話をかけて、チケットを手配してもらったのだ。かなりいい値段で手数料はかかるが、電話一本でチケットを取っておいてくれるのだからすばらしく便利な話である。しかも、本来、平日の17:45で営業終了のところ、チケットの到着が18時15分ごろになるから、それまで開けて待っていてくれるとの親切さ。やっぱり日本人のサービスだなあと感心する。
ところが、やはりチケットをとるのはスペイン人だそうで、私が到着したら「今日はチケットをもって行けなくなった」という電話が入る。わはは。出た〜っ!ラテン約束。明日は土曜日だからサービスデスクはやってないじゃん! そういうのには慣れてはいないものの、旅行をするからにはそれなりの覚悟ができてるから、怒る気もせず、まあ、しょうがないかと思っていたら、サービスデスクの人ってば、律儀に「明日、僕ここに出勤しますから、申し訳ないんですけれど同じ時間に来ていただいても良いですか?」とのこと。「え、あした休みでしょう?」「ええ、もともと来る予定だったんで気にしないでください」 うひゃあ、サービスデスクの人って大変だなあ。と思いつつ、ありがたくお願いしてしまった。
その後、ホテル近くのスーパーでお買い物。オレンジやヨーグルト、ハム、チーズ、ミニサイズのカバ(スペインの発泡ワイン)、パン、ジュースなどを購入。明日の朝ご飯+お弁当にする予定。全部買っても10euro強、スーパーは安い。部屋に戻ったら、今日ももう出る気がしなくなってしまったので、買ってきたパンなどを軽く食べて、テレビを見て寝ることにする。
テレビで、F1の様子をやっていないかなあ、と思ったけれど、ヨハネパウロ2世が沿道を通るところ(今、マドリードに来ているらしい)を生中継で放映する映像ばかり。一日中説教の様子などをニュースで伝えていたところまでは、なるほどふむふむ、って感じだったんだけど、こりゃまるで、皇太子雅子様ご成婚みたいだ。法皇様、自動車の上部に防弾ガラスで囲まれた輿をすえつけられ、その中に一人まるで人形のように鎮座ましまして道路を進んで行く。いくつになったんだか知らないが、法皇様には人権が無いのかと、可哀想になってしまった。
2003年05月01日(木) |
美しきイチゴのパスタ |
朝ご飯を食べて、チェックアウト。すっかり顔なじみになった食堂のお姉さんが「また来てね」と送り出してくれた。ほんとうにまた来るとは思ってないだろうけれど(また来ちゃうんだな、多分)。
ボノ(地下鉄・バス回数券)が残ってしまったので、駅で地元のかわいい女の子を探して差し上げた。いきなり外国人から切符を渡された女の子はちょっとビックリ顔だったけど、「日本に戻るから」と言ったら、「そうなんだ、どうもありがとう。気を付けてね」と言って、ニッコリと受け取ってくれた。17〜8歳だろうか、可愛いっ!
電車では不覚にも爆睡してしまい、あっという間にバルセロナ到着。まあ、隣は身なりの良いおばさんだったから問題はなかったけれど…。気をつけねば。
今日からのホテルは駅から歩いて2分。便利な所にある分、治安がよろしくないかと、若干心配したものの、そんなに問題があるような場所ではなく、ちょっと安心。まあ、駅の表側だからかな。 ホテル自体はまあまあ。ただし、部屋の広さや設備、部屋の感じはバレンシアに軍配があがる。ちぇ、3倍の値段なのに!と思う。町の「格」の違い+GP期間中という2つの要因が重なっているから仕方ないとはいえ、ちょっと悲しい。
チェックイン後、少し部屋で休んで今日の行動計画を練った。 ホテルの部屋は7階(日本的には8階)で、広いバルコニーに椅子を持ちだして座っていると、気持ちが良い。バレンシアもそうだったけれど、ホテルにはバルコニーがついているのが普通なんだろうか?とてもうれしい。 ホテルから見るバルセロナも、地図で見るバルセロナも、バレンシアとは比べ物にならない大都会だ。せっかくなので、ちょっと奮発しておいしい食事をとるのもいいなあと考える。検討の結果、ゆっくりお昼を食べてからサグラダファミリア教会に行って、そのあと、ガウディ建築めぐり。夕方からモンジュイックの丘で町を一望することにした。
ホテルを出ると、すぐ前に4軒ほどのレストランがあり(バルセロナはレストランだらけ)、その中でも2番目に高そうな店に入る。お昼のランチコース(飲み物・スープ・前菜・メイン・デザート・コーヒー)で20EURO。なかなか結構な値段ではあるけれど、都会でまともなものを食べようと思ったら、多分これくらいは払うべきなんだろう。
スープは、ガスパッチョ風で、もっとクリーミーな非常に濃いもの。おいしいので、がんがん食べていたけれど、考えれば、十分におかずになってしまう量と質で、この後、大丈夫かと思う。
前菜はアンディーブを敷き詰めた皿に白いパスタ、そこになんとイチゴ(!)、生ハム、赤いパプリカが飾られた美しいことこの上ない一皿。使われたお皿が、ガウディ風ブルーのカラータイル絵柄でこれまた綺麗。味は…ハッキリ言って、イチゴと生ハムは合わないし、イチゴとオリーブオイルも合わない。でも、この皿、イチゴがあることに意味があるんだろうから、全部許そう…美しさに軍配。
そしてメインは、メルルーサ。 例の給食魚をいったいぜんたい、スペイン人はどうやって食べるんだろうかと、注文した一皿だけど、脱帽!大変おいしかった。 メルルーサのソテーに、海老と貝がつけあわせになっていて、魚のブイヨンと海老のみそなどで作ったと思われるこれまた濃ゆくて美味なソース。パンでしっかり皿までぬぐって食べないと失礼だなあ、と思ってしまうような、ちゃんとした料理だった。やっぱり、それなりにお金を出せば、いいものが食べられるのね〜と、感動する。一緒に付いてくる飲み物として注文した赤ワインも、ぬるくて(誉め言葉)口当たりがやわらかく、果実味と樽の香りがバランス取れていて、大変結構。リオハじゃなかったけど、おいしかったなあ、大満足。
ただし!!!デザートはいただけなかった。 「ヨーグルトか、***(聞き取れなかった)」というので、ヨーグルトを頼んだら、ダノンのヨーグルトが、プラスチックの入れ物のまま、皿に乗せられて出てくるなんて!ちょっと酷いんじゃありません?前菜の1/10でいいから気をつかってほしかったなあ。
さて、食べ終わって、腹ごなしに向かう先はサグラダ・ファミリア教会。いまさら説明不要なこの有名な教会。地下鉄の駅も「サグラダファミリア」とそのまんま。
さて、やはり都市の地下鉄は雰囲気が悪い。落書きがいっぱいだし、駅も地下道も、例えれば、新宿のガード下のよう。人の種類(民族だけじゃなくて、社会階層や乗車目的という意味も含めて)の幅が広くて、いわゆるあやしげな人もいるし。うわーん、バレンシアの、変な人がいないキレイな地下鉄に戻りたい〜。地下鉄内や駅・エスカレーターでのスリの手口などをいろいろ事前に仕入れていたので、結構緊張して、ドイツ人観光客の団体さんに紛れてみたりした。 このバルセロナ、GP期間中であるためか、ドイツ人観光客が非常に多い。そこらじゅうでドイツ語を耳にする。大体、7〜8名の団体で、ガイドブックを手に、がやがやと騒ぎながら観光地に繰り出している。基本的にスペイン語は話さないし、英語も解さない…など何やらどこかの国の団体さんに近いかも。
で、肝心の教会は…ぜんぜんできちゃいなかった。外側の柱が数本立って、玄関の表と裏ができているだけだ。何年かけているんだったか知らないが、「できていない」を売りにして観光のネタにしようってんじゃないのかと勘繰りたくなるくらいだ。
中に入るのに8EURO、エレベーターで塔に登るのに2EUROとはいいお値段。そして、このあともさんざん悩まされるのが、いいかげんな順路設定…ってか、まともな順路がないのだ。入り口で渡されたパンフにある場所や、各見どころに設置してある説明看板に打ってある番号もぐちゃぐちゃ。一部合っていたり、間違っていたり。塔に登っても、降りてくる途中で降りる順路と、歩いて塔を上がる人の順路が入り混じり、矢印のとおりに進むと同じところに再び出てしまったり…。 しかも、観光客の皆様は進むのが遅い上、狭い塔の階段で立ち止まるので、進まないったらもう。観光に来ているのにイライラしてしまった。ああ、良くない。 2度同じ塔をぐるぐる回って、やっと脱出。一度は見る価値があるけれど、2度目はもういいやって感想。
それにしても、日本人に会わない。バレンシアでは、とうとう一人それらしい人を見かけた程度だし、団体さんがうろうろしているかな〜と思ったサグラダ・ファミリアでも、誰も見なかった。どうしちゃったんだろう?
スペインの地下鉄にある、BONOという仕組みは非常に良いと思う。10回回数券でゾーン内ならバスや国鉄でも利用可能。1時間半以内なら乗り継ぎもOK。観光客にとってはとても便利だ。バレンシアのときもそうだったように、ここでも活用できそう。
その地下鉄に乗って次は、ガウディほかモダニスム建築群のある通りへ。バルセロナのすごいところは、ガウディ建築だけでなく、周囲も古い建物をきちんと残していること、道路をゆったりと作り、街路樹や遊歩道を配して美しい町並みを保っていることだ。国土の広さ、人口密度から言って無理は承知だけれど、この精神だけでも日本に持ちこめないかなあ。本当に、緑が多くてきれいな街だ。
そして、カサ・なんとかという建築群は…。入場料がやはり高い。8EUROで談合でもしているのか?しかも、みんな入場券購入に20〜30分。いちいち待ってそんなに払うのもばかばかしい気がして、外から見るだけにする。一番見てみたいカサ・バトリョ(青いタイルなどで飾られた、海をモチーフにしたような有名な建物)は閉まっていたので、これだけでも日曜日に再挑戦の予定。 次は、電車とケーブルカー、ゴンドラを乗り継いでモンジュイックの丘へ。ゴンドラで一緒に乗り合わせたのはイタリア人のカップル。フレンドリーで、英語で話し掛けてきた。イタリア人だからF1を見に来たのか(短絡思考)と聞けば、「ああ、そんなのもやってたねぇ」だそう。で、ゴンドラに乗るや否や彼のほうがそわそわしているので、何かと思えば「カン・ノウ スタジアムはどれかなあ!カン・ノウに行きたいんだ!」と大騒ぎ。どうやらサッカー狂の様子。で、彼女に「そっちじゃないわよ、こっち!山のほうを探さなきゃ」などと笑われている。「イタリア人なのに、バルサが好きなの?」と聞くと、「うん、ファンなんだ」。「そう、クライフェルトやサビオラなど良い選手がいるよね。私はバレンシアが好きなんだ、昨日までバレンシアに行って来たの」と、急にサッカー談義を始めてしまった(笑)。最後は「じゃあ、またカン・ノウで会おう!」でお別れしましたが、本当にまた、ばったりあったら面白いなあ。
ゴンドラの終点は城跡。展望台と軍事博物館になっている。普段は何EUROか必要なようだが、今日はなぜかチケット売り場が閉まっており、自由に入れるようになっていた。ということは博物館も閉まっているのかと思えば展示だけはちゃんとされているこの不思議。
バルセロナの眺めはなかなか。 ちょっと神戸に似ているかもしれない。港があって、すぐ後ろに山があって、その間にきれいな街があって。 ただ、眺めるだけだと、四方を見ても20分もあれば飽きてしまう。8時になってしまったし、暗くなる前に戻りたいところなので、バスに乗り、ふもとまで降りた。ふもとのエスパニョール広場の見本市会場?では、モーターショーをやっているようで、えらい賑わいだった。こちらの入場券も10EURO。流石にこれでは払う気にならないので、外からちょっと覗いてみると…。トヨタが正面真中の一番目立つところにでっかいブースを構えており、嫉妬まじりで腹が立つ。我が日産は、入ってすぐ右側のまあ良い場所だけど…だんぜん負けているんだもん。今、トヨタはこれまであまり強くなかった欧州市場に本気で力をいれているので、F1参戦だの、こういう見本市だの、CMだのと積極的に活動しているのだろう。実は、バレンシアのスポンサーでもあったりして、試合前に必ず、トヨタのでっかい牛マークがフィールドに敷かれるのだ、ちぇっ。ちょっとは遠慮しろって、この妖怪塗壁会社め(と思ってたら、ホントに塗壁がスペインに来ているらしい、げげげげげ)。
さて、エスパニョール広場からホテルまでは歩いて帰ることのできる距離。周囲の治安はよさそうなので、薄暮のお散歩としゃれてみた。途中にかなりおしゃれなディスコがあり、気の早い人が集まり始めていた。こっちの人を見ていると、本当に個性豊かと言うか、幅が広いと思う。背の高い人から低い人、でぶでぶに太った人から、モデルのような抜群のスタイルまで色々なのだ。男女の好みやファッションの好みも人それぞれのようで、それぞれが、自分なりの格好をしているのが面白いし好ましい。 日本では、「こういうのが良い」となったら全員がそれを目指してしまう傾向があるが、それには、民族的性格(いちずなところ?周囲に流されやすいところ)もさることながら、外見に差が小さいことも影響しているのだなぁ、と思う。
で、全体の平均値で見ると、もはや日本人は自信もって良いのかもしれない。日本にいると、なさけないなあと思う自分でも、こっちではスタイルやお洒落度その他ひっくるめて、極端に見劣りすることはないのだ。ケツのでかさ、腹のでっぱり具合、腿のむちむち度合いなど、10代の子でもかなりすごい。もちろん、胸もあるんだけど。平均同士の比較なら、日本人が上じゃないかなあ。みんなおしゃれだから。 うわーっていうようなきれいな子は本当に10人に1人か2人で、ただ、そういう子はもう、日本人じゃ、ぜんぜんかなわない、ダントツの美少女。 確かに毎日あんな食事して、四六時中甘いもの食べていれば、たくましい人が多いのも納得だけど。
【日本に戻って、この部分要訂正と思った。やはり日本人、足が短いわ。最近の若いコは違うけど、平均値を取ると短い】
というわけで、スペインでは大胆にもバックシャン宣言してしまう私。ほっほっほ。多少尻がでかかろうが、ちゃんと「くびれ」のある腹を持っていて、背筋が伸びていれば、結構見られるようで、後ろから(は)声をかけられることが多いのだ。ただし、前から声かけられる場合は、ほとんどないし、あっても学生さん風だけ…。ちぇ、なんなんだ、これは(笑)。
ホテルに戻ると、もう結構くたびれていた(当たり前、今日もよく歩いた)ので、外に出る気がしない。近所のカフェで野菜サンドを持ちかえりにしてもらい、部屋のバルコニーで食べた。それはそれでかなり気持ちが良い。ただ、バルコニーに出たら、バレンシアを思い出してしまい、ちょっと感傷にひたった。
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