苺色の流れ星。
2003年06月28日(土)
TAKURO「胸懐」
なんかね、一言でいうと、読んでいて始めと終わりがなんかすごい苦しかった。
そんな本でした。
なんと言えば上手くまとめられるのか分からないけど頑張って感想書きます。
この本を読んで一番に感じたっていうことは、
「人生はたくさんの伏線でおりなされている」っていうこと。
全てが偶然のようで、後から振り返れば必然だったんだと気づくような。
あたしも今までの16年を振り返って(あんまり好きじゃないけどね、そういうことは)見たりすると、
「今のあたし」っていうものが出来ていく過程であって、その中のどれかでも欠けていれば、今のあたしはこうじゃなかったんだような、と思うように。
友達との出会いとかもそうだし、聞いてきた音楽、見てきたものとかの全てが。
どんな人でもそうなんだろうな、ってふと思った。
彼の曲を聞いてると、「この人寂しいのかな。」とか、変な話、「死んじゃうんじゃなかろうか」とか真剣に不安になることがある。
それは、あたしの考えすぎなんだけどね。
ただ、こどもながらに「永遠なんてない」と知ってしまったから、
そのなかで生きていく術を探して、追いかけて精一杯生きる、
そんな感じで生きていたのかな、とかそんなことも感じた。
常に、周りの幸せを考える。
誰かのために、何かをする。
本の中に、こんな一節があった。
本当に周りをハッピーにしているか、自分が幸せかを考える。
それがなにより大切だと思うのだ。
どっかの運送会社のキャッチコピーじゃないけど、
「あなたがうれしいと、私もうれしい」
そんな心理なんだろう。
この考えは見るひとによっては自虐的、というか自滅的(適切な言葉が浮かばない)とかいう言葉で表されてしまうのかもしれないけど、
でもホントに、そうなんだよ。
ただ、「ありがとう」って言う言葉がなくても、その人の笑顔があれば、それまでの過程というか、苦労なんて全部吹っ飛ぶんだよ、ってあたしは思う。
そんなのわかんないよって言う人もいるかもしれないけど、絶対、どんな人にでもあるよ、って思う。
でもなんであたしもこう思うんだろう。
不思議だわ。
いつの頃からか、あたしの中で「GLAYが全て」ではなくなってしまったけれど、
彼のことだけは、ちょくちょく考えたし(何をだよ)、昔のラジオのテープを見つけると聞いてた。
彼の言葉は、安心をくれたし、心が荒れていたときも、笑わせて穏やかにさせてくれた。
音楽にはとてつもない力があるように、言葉にも強力なものがあるんだとあたしは思う。時にそれは、人を傷つけ、苦しめる存在だけれど。
あたしの中学時代は苦しくて、嫌で嫌でたまらないことばっかりだったけれど、
GLAYとか、音楽とかを通して通じ合えた友達がいた。
ただそれだけで、乗らない気持ちを盛り上げて家を出ていたし、
くだらない話を友達とすることで救われていたのかな、とふと思った。
それもこれもタクロウという、むちゃむちゃ大きな存在があった、ということ。
そう。
あたしは、タクロウに救われていたのかも、しれない。
これを読んでくださった方は、お暇なら「話題性」とかじゃなくて彼の優しさ、というか愛というか、何かを感じて見るために読んでみてはいかがでしょうか?なんて軽く勧めてみたりね(笑)
届くことなど、ないけれど、こころから精一杯の、ありがとうを彼に。
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アスカ