forget-me-not

2004年04月29日(木) やっぱり彼氏ができない私へ。

M氏からひさしぶりにメールが来た。

彼の名前が知り合いの小説家の本の中で使われるって
その本の一節が書いてあった。

小説家の名前と代表作が書いてあったけど、私にはさっぱりわからない。

でも彼がわざわざメールしてくるくらいなのだから、
きっとそこそこ有名な人なのだろう。

今、Joint Terrorism Task Forceに身を置いてるって。

ピースケ共々元気だって。

ピースケは、T-ballをはじめたって。


・・ふーん。

私の頭の中では、最後にビーチで別れたM氏の後姿で時間が
止まってたけど、時は刻一刻と流れているのだ。

あの細くて虚弱体質だったピースケが、すくすく大きくなってT-ballが
できるようになったなんて。

・・おばさん、ちょっと感涙。(>って誰がおばさんよっ。)

ピースケ元気かな。

私のことなんて忘れちゃってるだろうな。

全然構わないけど。

M氏は再婚しないのかしら。

・・まあ関係ないわね。


なんか小説とかテロリズムとかT-ballとかなんかもう別世界の話よね。

こんな人と一時でも接点があったなんて今でも信じられないくらい。

あまりに実感がなくて、もう何の感情も伴わないや。


本当、彼には特殊な世界をいろいろと見せてもらったわ。

でも誰も信じてくれないだろうから、今は想い出は胸の内にため込んで、
いつか自分の娘にだけこっそりとシェアしちゃうもんね。

さて、現実に戻らなきゃ。

仕事。

ああ仕事・・。

もう本当これ以上悪くなりようがないのが救いよね。。


明日、父が日本を発つ。

今日、“何か思い残すことはない?”と父に聞いたら、

“菜穂香の結婚”と即答が返ってきた。

ぐっさ。

今日、父と本屋に行って、父がプレゼントしてくれた本は、

“ずっと彼氏がいないあなたへ”

ぐっさああ。

もう口を開けば

なんとかしろ、誰でもいい、贅沢言うな、老後に一人はきついぞ・・


ぐっさああああ!


ああもう厭っ。

心配してくれるのはありがたいけど、本当にお腹一杯胸一杯。

わかってはいるのだけど、そういうもんでもないでしょう。

待つしかない。

今の仕事みたいに、きっとしっくりくる人が必ず現れるはず。

それを待つしかないのだ・・。


とりあえず、土曜日の東郷くんとの食事、なんとかしなくちゃ。

彼とははっきりいって性格合わない。・・と思う。

でもいけないいけない。

この安直な憶測がますます恋を遠ざけちゃうのよね。

そうよ。たとえあわなくても、彼を通じて彼の知り合いでいい人が
いるかもしれない。

東郷くんは中学時代から本当変わってないよなぁ。

見た目もだけど、相変わらずマイペースで冷静で。

きっと取り乱すこともあんまりないんだろうなぁ。

でもメールではやたら自分の弱いところをさらけ出してくる。

大して仲良かったわけでもないし、むしろいつも私をバカにしてきたのに。

・・彼も孤独なのかもしれない。


で、この前の同窓会で昔と比べて何気に一人異様に変わった
私にちょっと興味を持ったのかもしれない。

劣等生でコンプレックスが強くて見た目も何もかも自信が持てなかった昔の私。

今は自分でもコンプレックスをバネにだいぶ変わったとは思うのだけど、
どんなに変わったとはいえ、昔の自分を知る人と向き合うとやっぱり
変な感じがする。

だってやっぱり私は、

私でしかないことに厭でも気づくから。

どんなにちょっといい女気取りしてたって、やっぱり私なんだもん。

東郷くんの知ってる私も私だし、

M氏の知ってる私も私なのだ。

気取らず、普通にしていよう。

そして、思ったことは遠慮なく口にしてやるんだ。


・・所詮私は


やっぱり私でしかないのだから。







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2004年04月27日(火) かなしい気持ち

不調期はやっぱりつづく。

なんなんだろう今年。もうそろそろ陽が当たってきてもいいのに。

・・あ、研修はうまくいったわ。

人前で話したりするの、結構向いてるわ、私。

でもさすがに、週末に研修のかけもちは辛かった・・。

いけないと思いつつリポビタンに手を出してしまったし。。

そして今、父が帰国中。

今週には帰ってしまうのだけど。

せっかくだから、できるときに炊事をするようにしている。

今日はたまたま私と弟の代休が重なり、ひさびさに家族3人で過ごす。

弟は寮に帰り、父は就寝。私は洗い物を終えてPCに向かっているが、
さっき、3人分の洗い物をしながら思った。

・・ああつまんない。

なんてつまんないんだろう、家事って。

家族のためとはいえ、こんなの毎日やらされたらたまらないわね。

私、向いてないのかもなあ。やっぱり。

誰かのために食事をつくったりするのは大好きなんだけどなぁ。

父が、私と父両方をよく知る知人に、私にいい縁談の話が
あったらぜひ、と依頼をしたそうだ。

そしたらその知人は、ご夫婦共に驚いた表情で

“えっ。だって菜穂香さん、結婚する気あるんですか?”

っておっしゃったそう。

どうみてもキャリア志向じゃないですかって。

私にしてみたら、結婚したいのは山々だけど、たまたまご縁がなくて、
たまたまやりがいのある仕事について、たまたま忙しいから
たまたまがむしゃらにがんばってるってところなんだけどなぁ。

そうそう。

今日ひさしぶりに中国整体に行ったら、いつもの担当の張先生が
半長期休業していることを知る。

なんでも今、勉強が忙しいって・・。

そんなぁ・・。

いつのまにか、整体以上に張先生との他愛もない会話が楽しみになっていた
ことに気づく。

張先生、元気かなぁ。

今日は代わりにヤニくさいベテランのスロット大好き(張先生曰く)
中年中国人整体師が担当してくれた。

ベテランだけあってすごく技術は高いなと思ったけど、私のシャツを
胸元までまくり上げてお腹を素手でまさぐってきたり(普通はタオルの上から)、ズボンのボタンをあけて無理に下げてきたり、“おいおいこれ整体かよ”って
いうのがあってヒヤヒヤした。

その上、この人の手から放たれる、からみつくようなヤニの匂いで吐き気がした。

・・最悪だ。

今日は弟も一緒にいったから、あんまりエスカレートしたら大声出してやろう
と思っていたけど、それ以上はいかずに済んだ。

ああ張先生。

張先生・・。


・・私が心を許せる人たちは、なんでみんな離れて行ってしまうのか。


そうそう。土曜日の午後は、ひさしぶりのデート。

半世紀ぶりかと思うくらいお誘いがかかった。

相手は、中学時代の同級生。

まあまあ素敵で、お利口さんで、いわゆる冷たくてポーカーフェイスで
私の従来のタイプなんだけど、性格が私とはまるっきし合わない感じの人。

うきうきすべきはずのデートのお誘い。

はっきりいって

・・面倒くさい。

いけないいけないと思いつつも、でも万が一があるといけないから
行ってこようと思う。

彼は昔からいわゆるエリートで、きっと私とは話題も好みも合わないだろう。

この前、14年ぶりくらいに同窓会で再会して、メールも電話も
最近たまにしているけど、内容はほとんどあってないようなもの。

彼の目的もさっぱりわからない。

まあ体とかだったら相手を間違えすぎってことで。
(私の男性不信もいたって健在だわね。)

まあ堅苦しくなく、普通に会ってお話しをしてこよう。

それだけなら、何も失うこともないし。


なんか、かなしい。

家にいると、ひとりになると、とてもかなしい気持ちになる。

鬱なのかもしれないけど、きっと専門家の助けを借りたところで、
この哀しい現実はさして変わらない。

・・果たしてこの運気は

まだまだ今後もつづくのか。






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2004年04月22日(木) 破滅系29歳

仕事がまた大修羅場を迎えそうな予感。

というか、もう半分プチ修羅場だ。

わかり合えない人達とどこまで歩み寄れるか、限界への挑戦。

う〜、ぞくぞくするぅ。

っていうか、本当にこれ以上悪くなりようがないくらい最悪な状況なんだけど、
妙に冷静な自分がいる。

つい相手の逆鱗に触れるスイッチをあえてぽちっと
押して全てを破壊したい衝動にかられる。

こんな仕事のプロジェクト、最初から無理だったのよ。

昔なら上司の判断で決めたことでもまるで全部自分の責任のように
感じていたけど、今は違う。

結局、こんな無理をはじめたからには、
はじめたトップに責任があるのだ。

あら、すごいわ。このブレ−ミング。
アメリカ人みたーい。

しかも、ここ最近細かい問題も大して気にならなくなってきた。

なぁに、大した事はない。

なんとかなるわよね。

・・そんな感じ。

危機感が薄れてきているのか。あきらめが入っているのか。
無責任なだけなのか。いい按配に力が抜けてきたのか。

そして、破滅を恐れなくなってきた。

すべて壊れてしまえばいいんだ。

我慢に我慢に我慢を重ねてうまくいかないのだから仕方がない。

そして破滅した後、またそこからやり直せばいいんだ。

青い芽を出すところからはじめれば・・。

明日からまた合宿。

明日はしかも日本人私ひとりだわ。他全員AUS人だし。

お手柔らかに願いたいわね。

来月は出張で今度は仙台デビュー。

楽しみだわ〜。牛タンば食べてこよ。

そういえば、この前の誕生日の時、アメリカで仲良くなった友達が
メールをくれて嬉しかった。

アメリカ人の親友が欲しいという夢、叶っちゃったもんね。

もんね。

もんね・・・。


・・ああ明日憂鬱だ、仕事にいくのが。

もうメールを開くのが怖いわ。

これからどうなってしまうのだろう。

私はどこまで巻き込まれるのだろう。

まあいや。

いざとなったら破滅よ破滅。

レッツ破滅。

もちろん、そのときは一人じゃなくってよ。

相手もただじゃ済みませんことよ。

いいたいことはきっちり伝えて

わからないというならわかるまで説明して引きずり込んでやる。


えっ。こわい?

いいのよ。

いいんです。

失うものがないことは

ある種弱みであり

ある種強力な切り札になることに気づく破滅系29歳。






2004年04月18日(日) ふりだしにもどる。

またもどってしまった。

ふりだしに。

今日は私の29回目の誕生日。

ちょっともうどうするよ。背水の陣よ、排水の陣。

今日は同僚の結婚式で、振袖を着た。

きれいだったなー、同僚。

あんな綺麗な花嫁初めてみたよ。

上には上がいるものだわ。

同僚みんなで、スティービー・ワンダーを歌った。

楽しかったわ〜。いい思い出。

おまけに、小粋な演出で新婦から誕生日プレゼントまで貰ってしまった。

またまたふりだしにもどってしまったけど、

私もがんばらなくちゃ。

同僚の間で、“次は菜穂香さんの番ねっ”って言われた。

親戚の間でも言われてるし、

友達の間でも言われてる。

気持ち、焦燥感。

私、こういう風にだけはなるまいって思ってた風にまさになりつつある。

笑えるんだけど、笑えない・・。

ああどうしようかなぁ。

でも、人の結婚式に出るといつも思うんだ。

やっぱり結婚は、

好きな人とじゃなきゃだめだ。

本当に好きになれる人とじゃなきゃ。

というわけで、

ふりだしにもどる。



・・この一ヶ月、いろんなことが目まぐるしく起きた。

ある留学生に感情的にアタッチして、こともあろうにカウンセリング中に
涙を流し、彼が本国へ帰るときは魂を抜き取られるような思いがした。

太田さんから誕生日プレゼントが届いて、喜んでいたのも束の間、
それ以来音信不通になった。

仕事も相変わらずがっかりしょんぼりぬか喜びの繰り返しだった。

初めてレーザー脱毛をした。

誤解された。

友達の車椅子バスケ選手が二人ともアテネ行きが決まった。

いつも私を小バカにしてきた中学時代の同級生T君が、

朝一番に誕生祝いのメールをくれた。

先日、母親が帰り、あさっては父親が一時帰国することになった。

花嫁の投げたブーケを寸でのところで取り損ねた。

5年ぶりにカラオケに行った。

絶望した。

白い上下のスーツを衝動買いした。

メグ・ライアン主演の新作映画を見て憂鬱になった。

車で成田まで行って、帰るのに行きの時間の3倍かかった。

キャッチの人に避けられた。

イラクの人質が全員解放された。

晴れ着を絶賛された。

電車内で寝ながら失禁しているおじさんに遭遇した。

地元でスーツ姿の素敵な外国人男性を見かけた。

なんでいつもこうひとりなのかなと哀しくなった。

擬似恋愛病になって、見境なく誰かを好きになろうとした。

すぐ冷めた。

そして29歳になった。


今年こそ


・・しあわせになりたいとおもった。






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2004年04月14日(水) つよくなる。

・・生きてます。

今日、弟が帰ってきてくれて、やっとPCを直してくれた。

しばらくネットが繋がらなくて、ほんとうに辛かったわ。

母親が滞在を一週間のばしてくれて、
先週、アメリカへ帰っていった。


振り返れば、


困ったときに側にいてくれたのは


いつも母だったことに気づく28の春。






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