ToY◎StorY
モクジ|カコ|ミライ
もうすぐ兄の命日がやってくる。
この日が近づくたび、
自分が幸せであることに罪悪感を抱き
わたしなんかがしあわせになっちゃだめだ、と
破壊衝動が訪れる。
号泣して過呼吸になりかけるわたしを
ぎゅっとだきしめながら
背中をさすってくれる彼の優しさに
心から救われているけれど
彼を失うことが本当に怖い。
しあわせだといけないと思いながら、
それでもわたしは
彼とのしあわせを願ってしまうのです。
お兄ちゃん、ごめんなさい。
彼のご両親と
わたしの両親との
顔合わせのお日にちがきましました*
休職しているわたしで申し訳ないけれど
貯金しておいて本当に良かった。笑
彼は頼れる人だけど
お金は頼れない人だから。笑
それでも病気のわたしを
どんなわたしでも受け入れてくれる彼。
見捨てられてもおかしくないのに
いつもそばにいて
支えてくれて本当にありがとう。
彼と住み始めて5ヶ月。
付き合い始めてもうすぐ10ヶ月。
本当にあっという間だったね。
結婚式まで、あと5ヶ月。
今までのことを考えると
きっともっと、あっという間。
すてきな1日にしよう。
ちいさな家族婚だけれど
感謝の気持ちをいっぱいいっぱい伝えよう。
仕事を休職することになり、
おうちに引きこもることにも自己嫌悪で
なにもできない自分に泣いていた。
そんなときに、父親に怒られたのは大きかった。
「みっこは、なにか、悪いことをしたんか。
してへんやろ。
自分が悪いと思うな。
休んでることを悪いと思うな。
できないことをあかんように思うな。
お前は何も悪いことなんかしてないんだから。
胸をはりなさい」って。
お父さん。
お父さんが、わたしのお父さんで本当によかった。
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