ToY◎StorY
モクジ|カコ|ミライ
まだまだ、先のことだと思っていたの。
だから、正直彼の行動に戸惑った。
「そっちに行く」という宣言から20日後
彼は本当に
わたしのもとに やってきたのでした。
六畳の1Kマンションに
彼と わたしとの 二人暮らしがはじまります。
彼の勢いがすごすぎて
いつのまにやらこんなことになっていたの。
もう、流れに任せることしかできなかった。
不安だけど、受け入れるしかない。
贅沢な悩みなのかもしれないけれど
ぐいぐいこられると
つい ひいちゃうわたし。
すきだけど ふあん。
ゆきくんと初めて2日間まるまる一緒に過ごした。
遊びたいタイミング
ぐーたらしたいタイミング
そういったものが同じだからか
とってもここちよい*
もうずっと、一緒にいられたらいいのに。
でも、彼は彼の住む場所から離れられないし
わたしがわたしの住む場所を離れる気でいたけれど
それが少し難しくなってしまった。
それでも一緒に暮らしたいという気持ちは止まらなくて
どうしたもんやら、と考えていたら
彼が いったのです。
「俺がそっち行くから」って。
なんとかするから、って。
うれしくて、泣きそう。
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