昔から、自分はやらないと決めたこと。
タバコ。 ギャンブル。 自殺未遂。
なぜなら、いちいち決めなければやってしまいそうだからだ。
盗みと殺しはそういや決めた中に入れてなかったな。 その2つにはもうストッパーかかってるしな。
今月に入ってから2回ほど、花がテーマのテーマパークに行って来た。
先に行ったところは外国風の一面の花畑だった。
まるでペンキでも塗ったように均一な色。 直線のラインに区切られた色。 四角いスペースに等間隔に散らばる、色。
違和感ばかりだった。
あとに行ったところは、ワイルドと銘打つ場所だった。
1つのポットにごちゃ混ぜの色で同じ花が植えてあった。 ある花壇には同じ花が一斉に花開いていた。 畑風に作ってある花壇には作物系の植物が植えてあった。
とても、なごんだ。
しかし。
よくよく考えてみれば、ココもどこもかしこも手入れされ整理された場所なのだ。 種類さえ混ぜてあって植えてすらいないであろうスペースも。 木の根本に生えた小さな花も。 ヒトが作った風景。
日本の懐かしい田園は、全てヒトが耕し植えたもの。 外国で見る広い草原は、家畜のために開かれたもの。
所詮、ヒトの作り上げた物の中で、ヒトは安心するのか。 そんなことをふと思う。
風に向かう。
それまで長らく束ねていた髪を切った事があった。 髪が風に舞うことで鳴るということにその時気が付いた。 それ以来、髪の音が気になる。 気に触るようなことは今のところ無い。
風に目を閉じる。
大きな力がこの世にあると。 小さい力が集まることを。 最初に思ったのは風だった。 繋がり留まることなく続いて行く。
風を忘れてしまう。
いつの間にか。
いつからか。
空と風と光を。
絶え間なく求めていた頃もあったというのに・・・。
空は、光だ。 一面の青い光。 ところどころに白い光が流れている。 その白の中の灰色でさえも光に満ちている。 茜に染まって行けば、境界には薄黄の光の帯と、切り取ったような紫が。 闇に染まっていっても、散らばる小さな光が浮かんでくる。
空には光が満ちている。 見上げれば、そこに。
2002年05月12日(日) |
幸せってどんなんだっけ。 |
少なくとも『恵まれている』と同義でないことだけは知っている。
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