先生妄想日記

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2005年09月14日(水)    容れ物

今日は行事があったので、教員や生徒は外に出てしまいました。
私は学校で留守番。

ガランとした学校で仕事をしていると、ものすごい不思議な気持ちになりますな。
特別教室が集まった棟の一番端にある教室が私の仕事場なので、もともとそれほど騒がしくはないんですが、生徒のいない学校というのは、なんちゅーか非常に不思議な感じなの。
長期休暇のときも、いつも思います。

学校というのは、たぶんただの容れ物で、この容れ物が「学校」になるには、生徒が必要なんだよなぁ。
教員は、たぶん容れ物の一部なんだと思う。中ではないけど、中に一番近い場所。特にうちのような私学はほとんど異動もないしの。
私のような職員は、透明な容れ物の外側で、内側を眺めているんであろう。
容れ物の外で、私は惜しむように生徒を見ているよ。
容れ物は容量が決まっていて、中にいる生徒は、水のように、入った分だけ押し出されて出ていってしまうから、出ていくまでのその間を、容れ物に顔を引っ付けて必死で見るよ。
たまに、今日のように、容れ物がからっぽになったのを見ると、あっ、と思う。
毎日が惜しい。


2005年09月09日(金)    燃え上がる文化祭

文化祭まであと1ヶ月ちょっと。
女装好きな我が校の生徒たちは、早くもセーラー服集めに奔走してますだ。
昨日は、こないだ書いたヤマモトが頼みに来たよ。

「せんせー制服貸して!」
「去年も君の友達に言ったと思うけど、嫌です」
「なんで」
「自分が着た制服、生徒に貸せないよ。それに毎年女子高生の女装で飽きない?あんたら中等から女装コンテストで出てるらしいじゃん」
「てか俺、今年は女装出ねーもん。代わりにクラスみんなでメイド喫茶やる」
「わはははははは!ますますアホだね。じゃぁ制服どうすんの」
「あ、制服は俺らじゃねーし。俺らはメイドっつったじゃん」





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えぇぇぇぇぇぇ!
めちゃくちゃゆうとる!
生徒たちはさぁ、多少気持ち悪くても、若さでカバーというか、笑ってもらえるけどさぁ。なぁ?
本人に聞いたら「アッハッハ、着るわけないでしょう」とゆうてましたが、魔窟のような男子校で10年以上教鞭をとってみえる方なので、わかりませんな。

さて、そんなヤマモトのクラスの担任の先生の話が書きたくてこんな日記を書いているわけですが、我ながら前置きが長いのでまた今度。わはは。



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