2005年04月01日(金) |
バカレベルアップ記念 |
はっぴばーすでぃとぅーみー♪ はっぴぱーすでぃとぅーみー♪
はっぴぽーすでぃでぃあみー♪
はっぴぷーすでぃとぅーみー♪
…間違いをいつものように探せっ!
ぺ も入れるべきである。
コーヒーが飲めない。
嫌いなわけではない。むしろ好きである。 コーヒーメーカーから立ち上る香ばしい匂い。 それだけで心はときめく。
だが如何せん、にがい。にがすぎる。 こんなものストレートで飲む人はすごいと思う。
じゃぶじゃぶ牛乳入れてがばがば砂糖入れて、ようやく飲む。
うまい。 この世にこんなうまいものがあるのかと思う。 ココアよりは大人の味のような気がする。
もともと調整がなされている、いわゆるコーヒー牛乳も飲む。
ただ飲むのではない。
コーヒー牛乳:牛乳 を 2:1 の割合で割る。
これはぜひやってほしいのだが、 クリーミーさとまろやかさがプラスされ、コクがでる。
うまい。 世の中で一番うまい飲み物だと思う。 ただ飲むよりは手作り感がある気がする。
あと、ボトルコーヒーというやつがある。 1ℓペットボトルのやつだ。
無糖は買わない。にがいからだ。 カロリーオフも買わない。 カロリーを気にするなら最初からウーロン茶を買っている。
ふつうのがいい。 にんげん、ふつうがいちばんだと偉い人も言っている。 増糖があればもっといいと思う。
大きめのグラスにみっしりと氷を入れ、 冷たく冷やしたそれを3分の1まで注ぎ、 さらに牛乳を加える。子供さん向けには砂糖を足してもよい。
完成したら、3回くらい混ぜ、30秒以内に飲む。 時間を置くと氷がとけて水っぽくなるからだ。 まったく味わう暇がない。
それならなぜ大きめグラスを薦めるのか、疑問に思う向きもあるだろう。 が、このドリンク最重要ポイントは「喉ごし」なのだ。 ぐびぐびと飲んでいただきたいのだ。 スキッと爽快クーリッシュなのだ。 少なくとも博多ラーメンよりは爽快クーリッシュなのだ。
このように、コーヒーはうまいのである。 人生になくてはならぬものである。
しかしふと気づく。 コーヒーを飲む際には私はその倍、牛乳と砂糖を飲んでいる。
これでコーヒー好きといえるのかどうか。 本当は牛乳と砂糖が好きなのに、 コーヒーが好きだと誤って認識されているのではないか。
討議は深夜まで続いた。
肯定の論拠は私がミルクティーも好きということであり、 マンデリンとマンドリルの違いどころか、 ブルマンを何かすけべえなブルセラ的用語と思っていた点に集約される。 さらに動機の面からも追求され、 「本当は牛乳に砂糖を入れて飲みたいが、 それをすればただの超甘党である」という心理的葛藤から、 「コーヒーだから砂糖を入れてもよい」として 均衡を図ったのではないか、との意見も出された。
だが、結論が出なかった。 時刻は午前2時。社員の顔にも疲労が見えていた。 社長は言った。 もう諦めよう。君たちは十分がんばった。
そのとき、 「待ってください」 一人が立ち上がった。
専務の山田だった。
「この場合のコーヒーと牛乳は、 塩昆布とごはんの関係に相当するのではないでしょうか」
光明が、見えた。
後に山田さん(当時43)はこう語っている。 「あのときはみんな必死でした。 なんとか黒部ダムを完成させようとしてね。」
山田と、その部下は、皆に語りかけた。
「塩昆布は、好きです。でも食べられません」 「ごはんは食べられます」 「ごはんに牛乳をかけたら…」 「紅茶はいかの塩辛です。ごはんがあるからうまいんです」 「砂糖は、塩なんです。ごはんに塩をかけても食べる気がしない」 「だからコーヒーが、必要なのです」
静まり返るトンネル。 しかし、ひとつふたつと拍手が起こり、最後はみな、立ち上がっていた。
コーヒーは、おかずだった。 ダムは、完成した。
♪ヘッドラーイト・テールラーイト♪旅はーまだ 終わらーないー♪
〈完〉
シリ カゲルだと思っていた。 本当は、シリカ ゲルだった。
ちょっと残念だ。
トンボ。 両手で何匹捕まえられるか毎日記録を競った。 7匹だった。 理論上では8匹だが、実際問題としてはどうしたって7匹だ。 世の中計算どおりにはいかんということを教えてもらった。
オニヤンマ。 速すぎて、捕まえることは至難の業だが、 あるとき運良く家の中に入ってきたので、 これ幸いと捕まえようとしたら、指をかまれた。 身の程を知らないと痛い目をみるぞということを教えてもらった。
鈴虫。 同じ畑のナスを食った仲だ。 角砂糖も毎日並べたし、煮干しも交換してやった。 だいぶ長生きした。でも死んでしまった。 やるべきことをしてあげられたら悲しくないことを教えてもらった。
蚊。 毎年毎月毎日のように刺されまくった。 片腕だけで十箇所以上。 確かに痒いが私は問題なく生きている。 人はいつでも無償の愛を持ちえることを教えてもらった。
カメムシ。 窓の間。布団の間。足元。 どこへでもやってきて、勝手に死んで転がっていた。 くさかった。 どんなに愛そうとしてもダメなものがあることを教えてもらった。
ゴキブリ。 永遠のライバルであった。はぐれメタルであった。 羽がくっついてひっくり返った腹にとどめの一撃。 スリルと興奮、小さな正義感。 正義を果たす快感と、それが実は無益であることを教えてもらった。
「蛾」。 悪いが貴様からは何も教わる気になれないていうか この世にこんな恐ろしいものが一瞬ちょうちょかと 思っちゃうとこがまたほほほげえうじゅるみいひげ gなjfがkじゅふぁklあsdfh
新しい帽子を買ったら、 それに合うボーダーシャツが欲しくなった。
軽い気分で買いに行った。
しかしそれは間違いだった。 そう、私は、しましまの奥の深さを甘く見ていたのだ。
売り場を巡ると、しましまコーナーはすぐに発見できた。 心地よくしましましている。
何色しましまにしようか。 明確なイメージを持っていなかった自分は、 手当たりしだい青しましまを体に当ててみる。
貧相な顔と体が無駄に強調される。
青はだめだ。ここは渋く黒にしよう。
ドリフの囚人コントになった。
下地が黒というのがいけない。 二色しましまを探す。ターコイズと紫。これなんてどうだ。
…派手だ。
二色が強く出すぎなんだ。 細いしましまはどうだ。遠くから見たら色が溶け合って…
目が回った。
下地と柄の幅が均等なのが良くない。
リズム感のあるしましま、 細いのと太いのが交互に入っているものを着てみる。
柄としてはきれいだが、何かちがう。きれいすぎる。 俺が欲しいのはストリート系しましまだ。 これはカーテン系しましまだ。
なんでうまくいかないんだろうか。 雑誌で見た奴は実にうまく着こなしていたのに。
同じ物を買えば簡単に解決できる問題である。 しかし、Tシャツ一枚に4800円も出せるか。 あれと同じしましまをユニクロで探せば三枚買えるんだ。
似たようなしましまを探すが、どうもしっくりこない。
おい待ってくれよ。 たかがしましまだろう?
しましまの幅が2、3ミリ違ったくらいでなんだ。 ジーパンのポケット位置がそのくらいずれたってわかんないくせに なぜ人間はしましまに関してそんなに精密な認知能力を発揮するのだ。
しましまは人類にとって何か重要な意味を持つのか?
どうだろう。 だいたい、自然界に完全なしましまは存在しておらず、 しまうましましまとか、地層しましまとか、不完全なしましまが…
そうだよ。
あれらしましまは、たいしてしましましてないのに、 「すごい!しましましている!」との賞賛を受けているではないか。 それほど受けてもないか。 でもあんな不完全しましまなのに誰も批判しないし、 しまうまに至ってはしましまうまの称号をもらっている。
きっと原始時代は、しましまに対して寛容であった。 現代のコンピューター社会が、しましまを束縛している。
そう。0か1かの世界は、しましまに通ずるのだ。
だって、 0010100001 これはしましまではない。 0101010101 これはしましましている。 明確に判断できるのだ。
しましま。なんて奥が深いんだ。 これは深く考察する必要がありそうだ。
私は己の物欲を無考えに追い求めていたことを恥じ、 ユニクロを後にした。
2005年04月07日(木) |
気になって仕方ないもの 〜しましま〜 |
しましま。この奥深きもの。
そもそもしましまという名前自体がしましまである。 これについて異論はないであろうが、一応実証しておく。
しましましましましましま しましましましましましま しましましましましましま このとおり縦縞である。
しましまがなぜ、現代社会に台頭してきたか。 それは、しましまがデジタルであることに由来すると思われる。
例えば手書きのTシャツを、完全に数字で表そうとしても、 limのX→∞を使うしかない。
だがしましまならできる。簡単にできる。 しましまN=(幅N、下地色N、しま色N、…) できたマトリックスの数字を変えれば、 それこそ無限大にしましまの可能性は広がる。
ただしそれは理論上の話であり、人間の認知域というものはある。 あまりに細かいしましま…例えば幅N=0.002ミリではただの色だ。
人間はどこからどこまでしましまとしましまと認識するのか。
たとえばボーダーシャツ。 しましまが一回であれば、ただのツートンカラーだ。 しましまが二回…意見の分かれるところだ。 しましまが三回なら…これは完全にしましまと呼べるだろう。
二回。これがボーダーラインか。
じゃあもっと回数が増えて、 しましま幅が2センチなら…しましまだ。 しましま幅が1センチ…まだしましまだ。 しましま幅が5ミリ…苦しくなってきた。 しましま幅が1ミリ…これはもうしましまTシャツとは言えまい。
個人差はあるだろうが、5ミリというところか。
よろしい。 では仮に、これをしましまの認知域としよう。
じゃあ、かっこいいしましまとそうでないしましまは何が違うのか。
昨日の例で言えば、 雑誌のブランドしましまはかっこよかったのだが、 ユニクロしましまはだめであった。
何がだめだったのか。
例えば、「ドリフ」と「カーテン系」 これはどっちもだめだったものだが、共通項があるとは思えない。 あるとすれば、値段が安かった、それだけだ。 だが、値段は後からつけられたものだ。 それがしましまに影響するとはおかしいではないか。
待てよ?
同じ素材で作ったとしても、 高そうなしましまと安っぽいしましまはできるだろう。 いくら雑誌に載るブランドといえど、 ダサイ、安っぽいしましまを作ることは可能だ。
まさか。
まさかしましまの方が値段を決めているのか? だとすれば昨日の苦労はまったく的外れだったということになる。
つまり、私がデザイナーだったとする。
しましまマトリックスを動かして、すごくいいしましまができたら… ブランドメーカーに高く売るだろう。 また、高く売れるだろう。
そこそこいいしましまができたら… そこそこの値段でユニクロに売るだろう。 また、高くは売れないだろう。
まさかしましまにそんな市場主義が働いていたとは。
――やはり上質のしましまを手にするためには、 4800円で買わないとだめなのか。 それは私の財布にとって不可能と同義。絶望が私を襲う。
いや。
待て。希望はひとつだけ残っている。 その結論に至る前提がひとつ抜けているぞ。
しましまの良し悪しは、果たして絶対的な「真・善・美」なのか。
個人差・環境差があるのではないか。
見ろ! 関西における黄と黒のしましまは、関東より確実に売れているぞ!
つまり私がかっこいいしましまを1300円で買おうとするなら、 世間的にはそこそこ評価だが、 私にとって超かっこいいしましまを探せばよいのだ。
希望だ。
諸君!雑誌に惑わされてはいけない! 自らの愛するしましまを着ようではないか!! もっと自由に、しましましようではないか!!
ただし! 赤と青と金と銀のしましまが100円で買えてラッキーと思う人は、 ちょっと気をつけよう!
2005年04月08日(金) |
気になって仕方ないもの 〜モリゾーとキッコロ〜 |
モリゾーとキッコロの関係。
これは簡単だ。 キッコロがおじいちゃんと呼んでいるし、 公式設定でも祖父だと考えて差し支えない。
しかし同時に、謎がひとつ発生する。
中間世代はどこにいるのか。
つまり、モリゾーがキッコロの祖父というなら、 キッコロの親もいるはずである。
結論を先に言おう。
あの世界には、 「リンジ」もしくは「リンジロウ」という隠しキャラがいるのだ。
モリゾーとキッコロを分析する。
名前の由来が、モリゾー=「森」、 キッコロ=「木」であるのは異論のないところだろう。 そして、彼らが日本語を話すことを鑑みれば、 その名前の漢字表記は「森三」と「木五郎」となる。
キッコロを初項とし、遡世代数をNとして、数列で表す。 a1=「木五郎」=キッコロ a2=「???」 a3=「森 三」=モリゾー
もうおわかりだろう。 aN=「(木×N)+(6−N)+ α 」
つまり、a2=「林四」となる。
ただし、「郎」の有無の法則性はデータ不足で掴めないため、 現在の可能性は二つ、 すなわち、「リンジ」もしくは「リンジロウ」と結論付ける。
ちなみに、 モリゾーの一つ上の世代a4は「林林二」(ハヤシ リンジ) モリゾーの二つ上の世代a5は「森林一」(モリ リンイチ)となり、 森進一と一字違いになることを、付け加えておく。
天ぷら食って牛乳飲んだら腹こわしました。 もっと考えて生きろ!と自分に言いたいです。
買い物に行ったら、砂肝がうまそうだった。 これを香ばしく焼き上げて、肴にしたら、どんなにうまいだろう。
砂肝を音で表せば、「ぷシャキッく!」であろう。
ぷりっとした身に歯を入れる。 入れた瞬間皮が裂け、歯ざわりのいい身が現れる。 シャキッ!と終わりたいが、 下の皮があるので、く、と一瞬ひっかかる。
ぷシャキッく! これはなんともうまそうだ。
早速買って帰ったが、そういえばこれはどうやって食うんだ?
牛乳をかけて水に浸けて血抜きをして、 とりあえず、フライパンで焼いてみた。
ぷりっと丸まった。想像通りにいい感じだ。
塩胡椒で焼きあげて、焼肉のたれをかける。 肉料理で迷ったときはこれをかければまず間違いない。
一個取り上げ噛んでみる。
ほら、ぷシャキッく!…とはいかないな。あれ?
むシャクッくくくくくく
…最後のキレが悪いな。 しかもなんかやわらかいし味ないし 表面つるつるして中がしっかりしてるから焼肉のたれも流れ落ちる。
くくくくく
まだ噛み切れないよ!なんだこれ!
くくくがりっ
何?軟骨か?もう!味はないし!生臭いし!
想像ではすごくうまそうだったのに…これでは…。
そ、そうだもうちょっと焼いてみたら… 固くなった!やばいぞ! じゃ、にんにくしょうゆをかけ…、うげ!だめだ! マヨネーズで味を整え…!! ぎええっこれは犯罪的だ!
ど、どうしよう…。
諦めて捨ててしまえばいいのだが、 手をかけたらかけただけ、諦め難くなっていく。
そ、ソースは?ケチャップ! だめか! いけっ大根おろし!!玉砕!! お前に賭けるぞキムチの素! お前もだめなのか…! 仕方ない、大穴だ、砂糖醤油で!!キャ――!!
かくして、今日の夕食もカレーになりましたとさ。 …おかしい…こんなはずでは…。
今までで一番いたいものを踏んでしまった。
ハンガーでもなく、リモコンでもなく、 もっと小さくてやわらかいもの…
アリである。思いっきり噛みやがってあの野郎…。
窓を開けて昼寝をしていると、
――ブサブサブサ。
足元の窓から、身も凍るような羽ばたき音。
見るまでもない、「 」だ!! この音がすれば私は骨髄反射で逃げることにしている。 私は0.001秒で足を引っ込めると、すぐさま匍匐前進を始めた。
刺激するな…気づかれないよう…慎重に…
ブサ。
ぎくり。
ブサブサ。
ギャ――!!な、な、な、なんでお前寄ってくる?!
ブサ。ブサ。ブサ。ブサ。
飛び上がり、尻餅をつき、じりじりと後ずさる。 ――背後を見せればやられる。 睨み合うこと数十秒。私にはそれが永劫にも思えた。
ブサ。
が…後がない。 壁に追い詰められる格好になった私。
ブサ。
もはやここまで! 私は戦う覚悟を決めた。 なぜなら手を伸ばした距離に虫除けスプレーがあったからだ。
殺虫剤もあるにはある。 しかしこの場合、使えないのだ。
仮に私が勝利したとして、「 」の死骸は誰が片付けるのだ?! 生きているものよりもさらにこなこなしてぐにぐにしてるものを!! おえっ 書いてるだけで気持ち悪くなってきた。
虫除けスプレーを構える。
ブサ。
来た。覚悟しろ。 いや?この場合どこに噴射すればいいんだ!?私自身?!まさか!
ブサ。
ひ、ひいいい!!! 恐怖のあまり、つい指に力が入る。
ぷしゅー
ブサ!!
変なものをかけられ、奴は驚いたらしい。急に動き回る。
ブサブサブサ!!
殺虫剤と間違えて、どうやら慌てふためきもがいているらしい。 失神寸前の私はもはや動くことなどできず、 ただこちらに来ないことだけを祈りながら、
ぷしゅー
これだけが命綱とばかりに握り締めた虫除けスプレー。 頼むから出て行ってくれ!それだけでいいんだ!
おっ
ブサブサ…
き、効いているのか?! 奴はゆっくりと私から離れていく。 よ、よしこの調子で追い出すのだ。
もてる勇気を振り絞り、追いかけてぷしゅー
ブ!ブサブサ!
スプレー噴射の勢いも有効に働いているらしい。 「 」は窓にゆっくり近づいていき…
ブサー
出た! 瞬間、ばん!窓を閉める。
ぱぱぱぱぱーらーらーぱっぱぱー♪
ゆうしゃは がを やっつけた せかいに へいわが もどった
…はー…死ぬかと思った。
ところで… 虫除けスプレーをかけられた虫は、どうなるんだろう… 「げっ、なんだよお前、寄るなよ!」 みたいなことでいじめられてやしないだろうか…
――ある日の仕事帰り、私の心の中の実況。
終わった。ふう。8時。 げえ。マジかよ。まただよ。 くそったれちくしょうもうばかちんのあほたれぶー あ――。 辞めてえな―― どっか行きたいな―― コンビニ。 いらっしゃいませー ご注文はー? あっ それファミレス。 こちら3名様ですね、メニューの方、熱くなっておりまーす いいなー 珈琲ショップのマスター インストラクター トラクター いねかりがぃんがぃんがぃん さといもごろごろごろー 今日晩飯何しよー れいぞーこの、 キャベツ、にんじん、たまねぎ、きのこ、 たまねぎ、じゃがいも、にんじん。にんじん。なす。 たまご。中華スープ。 みそしる。 スープ…じゃがいも。キャベツ…キャベツ。 かれー。カレー? カレー。カレー。カレー。 シチュー。 シチュー。シチュー。シチュー! ルーねえな。牛乳に、塩コショウして、牛乳もないな。 たまねぎで小麦粉… 小麦粉ない。うどん。つぶして…だめか。片栗粉。 塩コショウに片栗粉。 うわっあぶねー。赤だよ。 ったく腹へったなー 早く行けったら。 な! ちょっとイングランド!遅いよ!邪魔! イングランドてめー! あ いい女 …。 タバコ。あ、ケータイまで。 携帯運転だめなんだぞー でもいい女だー あ 振り向いた。 …微妙。 横向いて。やっぱいい女だー 茶髪ー …。 やっぱ彼女とか欲しーなー でもめんどいんだよなー ああ…どうだろ。 結婚かあ。 結婚。おかえりなさーい。 ねーただいまのチッスはァ〜? おふろにするぅ?トイレにするぅ?トイレそうじするぅ? 新居。 6畳のトイレには観葉植物いっぱい置いて、かこーん。 ご趣味は。 …。 趣味?趣味… 合コン。 いや特技か。特技だな。負けなしだからな。 だからそこで妥協するから、続かないんだって。 いや続ける気力が… 俺ってけっこー冷たい人間かもしれない… いや、別に結婚、しなくてもいいんじゃねー? シチュー。 シチュー。 煮溶けたキャベツ。シチュー。 着いたー
――完。
「ふふふふふふ…」
そ、そのピンクは!!
「妻よ、2ヶ月前はよくもやってくれたな。 久々に見た読者は2005年2月26日の日記を参照! 初めて見た読者は2002年2月22日から見てくれ!」
見せなくていい。俺は忘れたい。
「妻よ…私が2ヶ月留守にした理由を、 まだわかってないな?」
知らないよ。
「中高年のためのパソコン教室に通った。市でやってるやつ」
民間のは高いからな。
「つまり、お前の命運は今、私に握られているのだぞ。えいっ」
何だよ。あっ!あれっ?!小さい!てめー何しやがった!
「わははは。次はこうだ!それっ」
お、おい!やめろってば!
「神の報いだ!恐れ入ったか!」
このアホ神!ろくでもないことしやがって!
「んー?聞こえないなー」
お前が小さくしたんだろうが!って…うわっ今度は黒に!
「いなくなったなー。 そういうわけだから読者のみんな! 明日からはこの愚妻に代わり、神みずから日記を書くぞ!」
だから妻って言うなー!!
ほほう。これが日記か。
「わかった!オレがわるかった! だから日記返せ!社会のためだ返してくれ!」
で、これは何を書くものなんだ?
「ほらやっぱりわかってない! なあ頼むよ!読者から苦情来るから!」
最近の世界情勢を鑑みれば、 内戦や飢餓で苦しむ者がいるその一方で、 日本においてはサラリーマン・公務員の増税が甚だしく、
「やめてくれテンションが下がる!」
そして広がる少年犯罪。 日本の闇を背負って立たねばならぬはずのこの男は、 それはともかく合コンに勤しみ、
「やめ!オレのことはいいから!」
歯医者を「痛いから」という理由でドタキャンし、
「しー!しー!それは言うな!」
玄関の右のボードに蛾がいるから朝はいつも左を向いて出勤し、
「書くな!呼ぶ!」
メロンパンもシュークリームも食べ飽きて今度はクッキーにハマり、
「悪いかッ」
そもそも毎日書いてこその日記だというのに今日は本当は8月だ。
「し――!!」
楽天イーグルスがんばれ。
「おい適当なこと書くなよ!」
毎週火曜日NHK教育、 朝8:30〜8:35『ニャッキ!』をよろしく。
「どんな日記だ!これ!」
完
2005年04月30日(土) |
神様、日記を書く。2 |
「…ちょっといいか?」
なんだ?
「よく考えたが、この日記は、俺の日記なんだよ。」
知っておる。
「じゃ、なんで俺が登場人物Aになってるんだ! ていうか日付ごまかして更新してるけど、 いったい何日さぼる気だよ!!」
…妻、人間の歴史というものは宇宙史から言えばほんの一瞬で
「24日!」
そのとおりだ。
「お前、世界を7日で作っておいて、 日記ひとつになぜ3倍以上かかっている!!」
よせ、夫婦喧嘩はいかん。子供の前で。
「夫婦違う!…え?子供?」
――ママ。
「おっ大ちゃん!すっかり大きくなって」
宇宙は日々拡張しているものだ。
「お前はだまっとれ。大ちゃん今日は休みなのかい?」
――昨日グランドクロスが三件重なりましてね。 珍しいことですが今日の赤色巨星の予定はありません。
「…相変わらずがんばっているようだね」
――お土産にこれをどうぞ。 ママが小学生のとき欲しがっていたものです。
「何?この黒い…っ!まさかっ!!」
――ブラックホールです。
「わひゃっ」
すぽっ。
かくして作者はブラックホールの中へと消えていった。
<続>
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