ロマンティスト・テイスト...jovanna

 

 

「YELLOW MONKEY」 - 2003年07月30日(水)

ROCKIN'ON JAPAN8月号に鹿野淳氏が「外道」の“YELLOW MONKEY”という曲が
THE YELLOW MONKEYのバンド名の由来だと書いていて
「え?そんなの初耳だ!」と慌てて「外道」のDVD付きCD『ベスト外道』を聴いて見た。
私は「外道」と言えば、暴走族だとか、とにかく暴力的なイメージを持っていたから、
初めてちゃんと音を聴いて驚いた。こんなに気持ち良い音だとは思わなかった。
音楽演ってるのが楽しい、それを見ている観客ひっくるめてとてもパワフルで一体感が
凄いのだ。“YELLOW MONKEY”は、ギターソロにゾクゾクさせられた。
サイケデリックかつエモーショナルな曲だ。痺れるって言葉がぴったり来る程、格好良い。
“何?”での礼&万歳三唱&阿波踊りなんて、その場で一緒に熱狂の渦に呑み込まれたい位だ。
73年に鮮烈のデビュー、76年に衝撃の解散、その後何度かの活動再開を経て、
2003年フジロックでは、ステージに赤い鳥居を立て、ヴォーカルは着物調のコスチュームに
白銀の獅子の頭で登場したという。
「さあ、みなさん御一緒に!」と呼び掛けて『外道ダンス』を!
両手を上にあげ、手首の力を抜いて左右にプラプラ。
これを超絶バカテク・早弾きプレイに合わせて観客が一斉にプラプラする様は壮観だったそうだ。
ヤリたいーーっ!(笑)
結成30周年、世の中の荒波を乗り越えて来た男達が、草臥れくすむ事無く
こやってバリバリ音楽を演っている事が非常に嬉しい。

さて、話変わって「THE YELLOW MONKEY」のヴォーカル吉井和哉のソロデビューが決まった。
「YOSHII LOVINSON デビューシングル『TALI』10月1日発売」だそうです。
『TALI』って何なんでしょう。英語で「距骨(きょこつ)くるぶしの骨」、
インドネシア語で「紐、絆」、樹種、はては「タリスマン(護符、呪符)の略だとか、
ファンの間では諸説が飛び交っている。そして「YOSHII LOVINSON」はバンド名なのか
吉井和哉自身のソロプロジェクト名なのか、懸念が渦巻いている。
オフィシャルやファンサイトで諸説紛々ノ様を見て、奴はほくそえんでいるのでは、と思う。
吉井和哉がどのような姿で我々の前に現れるのか非常に興味深い。
どうせなら、あっと驚く仕掛けで登場して欲しい。
8月下旬には東芝の「YOSHII LOVINSON」サイトで音源を視聴出来るらしい。
あと一ヶ月、とてもとても待ち遠しい。




映画「ロックスター」 - 2003年07月22日(火)

人気ヘヴィメタバンド Steel Dragon の熱狂的ファンで、ヴォーカルを完全
コピー出来るクリスが突然脱退したそのヴォーカルの後釜に迎えられ、
一躍スターの座に着くというシンデレラストーリーである。
ステージでは大観衆の熱狂の声援に包まれ、夜は華やかな女達に囲まれ
酒を浴び、いつしか恋人とも心がすれ違うようになり、
暫くして再会した時には、ドラッグに溺れ自分のいる場所がどこかも
判らなくなっていた。
冒頭でのキラキラと輝くように幸せそうに歌っていた彼が、曲作りには参加
させて貰えず、ただ衣装を着て歌うだけの存在である事が必要なのだと
悟った時の哀しみが切なかった。
透析を受けつつツアーを廻るバンドメンバーから
『お前の役目は、ファンの夢を生きる事。突っ走れ。夢はデカク。
ロックに生きろ。』と声を掛けられる場面が印象的だった。
そして、クリスが作って来た曲を聴こうともしなかったメンバーが
『ファンが求めているのは、Steel Dragon の曲だ。ファンが求めるのと違う曲を演ればファンは離れる。
期待通りの曲を演ればファンは歓ぶ。』と言い放つ場面では、
そうして結局バンドは飽きられ、廃れて行ったのだろう、
とやるせない気分になった。
結局、クリスはステージ上からかつての自分自身のようなヴォーカルの素材を見つけ、
手を取ってステージに挙げ歌わせ、そっと舞台を去って行く。
『小便に行って来る』と言って出て行く彼をそっと抱き締め『元気でな。』と送り出した
マネージャーが本当に良い味を出していた。
髪を切り質素な服装で昔の仲間とオリジナルの曲で手作りのステージで
歌うクリスの歌はとても味わい深いと思った。
『自分の曲を自分の歌で』歌う事がどんなに大きな事か、改めて感じられた気がする。
Steel Dragon のメンバーが凄いと思っていたら、ドラムがあのLED ZEPPELINのドラマー、
故ジョン・ボーナムの息子のジェイソン・ボーナムなのだそうだ。
「狂熱のライブ」の中でドラム練習してた可愛い子がこんなに立派なドラマーに為っていたんだね。

“ロック・スターになれば羽根が生えてきて
 ロック・スターになればたまに夜はスウィート”と吉井和哉は歌ったけれど
2年半の間、ロック・スターから離れ、今またその場所へ戻ろうとする今の気持ちは如何ですか?
また過酷な戦場へ還って来るのですね。翼は充分に力を蓄えていますか?
どうぞ雄々しく存分に翼を拡げて、ロックミュージックの世界に旋風を巻き起こして下さい。
楽しみにしています。




NEWS - 2003年07月11日(金)

ほんの少し前に@theyellowmonkey.comからのメールが届いていた事を知った。
今秋、吉井和哉はソロアーティストとしての作品を東芝Virgin Records co.から
発表するという。Offisial Web Siteは[www.yoshii-lovinson.com]。

嬉しい筈なのに、吉井和哉の作った曲を、吉井和哉の歌声を聴きたいとずっと
待ち望んで来た筈なのに、何故かとても怖い。
私は何故舞い上がるほど喜んでいないのだろう。
何故、吉井和哉の曲を少しでも早く聴きたいと待ち焦がれていないのだろう。
訳もなく涙が出て、胸が騒いで一向に治まらずにいるのは何故だろう。
自分の心が判らない。
吉井和哉のソロが来なくちゃ、イエローモンキー再始動は始まらないって
ずっとロビンのソロ開始を待ってた筈なんだけどな。
ホントは判っている。“yoshii-lovinson”!?と表記されている
THE YELLOW MONKEYではない吉井和哉を知るのが怖いのだ。
私の好きだったTHE YELLOW MONKEYの吉井和哉でなくなる事が、おそらく
彼自身と彼の音楽がどんなに変貌を遂げていようと、私は只彼が彼であるというだけで
惹かれて仕舞うだろうから、THE YELLOW MONKEYという枠を忘れそうな事態が
怖いのだろうと思う。THE YELLOW MONKEYの復活を一途に願う気持ちが揺らぐ
惧れを感じているのかも知れない。煩悶は続きそうだ。




未来へ突き進む怒涛のサウンド - 2003年07月04日(金)

この3週間というもの、ずっとツェッぺリンの音に浸りっ放しだったのだけれど、
テレビで流れていた「ST.ANGER」PVを目にして、ツェッぺリンDVDが出た同じ日に
メタリカのDVD付き新譜が出てて、HEESEYもメタリカの新譜聴いて
盛り上がったってHPで書いていた事を思い出して、即購入した。
凄い。へヴィーだ。「ST.ANGER」「THE UNNANED FEELING」「ALL WITHIN MY HANDS」良いなあ。
次はDVD鑑賞。へえ、リハーサル・スタジオでの演奏を撮影してるんだ。
ドラムが格好良い。ヴォーカルもギターも新加入したばかりのネアンテルタール人を
連想してしまうようなパワフルなベースも、そこがリハーサル・スタジオだ
という事を忘れさせて仕舞う程、凄まじいエネルギーの場を作り上げていた。
「ST.ANGER」のPVは本物の刑務所の囚人達の前で映されたものだったそうだが、
凶悪犯罪とかヤッてそうな強面のお兄さん達を圧倒するド迫力の
演奏パフォーマンスだった。
前作「LOAD」と「RELOAD」が出てからの6年間、バンドが崩壊寸前だった事を
JAMES、LARS、KIRKのインタヴューから改めて、
長年バンドを遣り続ける事がどれほど過酷な事かを思い知らされる。
そして仲間の一人が抜ける事がどれほど残されたメンバーに衝撃を与えるかという事も。

輝かしい戦歴を残した栄光のバンドの一員が解散後何年も経ってから
解散当時のバンドの悲惨な状況を暴露する事が良くある。
メンバー個人よりも、そのバンドそのものを愛していたファンにとってみれば、
バンド解散以上の最大の暴力ではないかと思う。
メンバー間の音楽の方向性の違い、価値観の相違、それは仕方ないだろう。
だけど、メンバー間の金銭面の争いだけはどうか表に出さないで欲しい。
そして、過去の楽曲を否定する事も止めて欲しい。
あのヴォーカリストが栄光のあの曲を歌わないのは、否定しているからではなく、
終焉を遂げた偉大なロックバンドを心から愛しているからだと信じたい。
だから、(凄く強引な繋げ方かもしれないけれど)
THE YELLOW MONKEYの再始動の時、それは必ずまたあの4人で始まるのだと信じているけれど、
過去の曲達を封印する事が無い事を祈る。
嵐や闇の時代があったのだとしても、どうかそれを隠して仕舞わないで
私達に見せて貰いたい。メタリカが『奇跡の生還』を果たしたように、
どうか貴方達も無事に還って来て下さい。待っています。





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