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アイ ナンカ イラナイ。
夏野 空の日記

2007年07月08日(日) 欲望


眠れずに深夜、起き出してくる。

夕方からムラムラとしていたのだが、
何としても甘いものが欲しくなったのである。


「とろり」

と自身が蕩けてしまいそうな。

そしてその中に取り込まれ、私と言うものの判別がつかなくなるまで
混ざり合いたいのである。


混ざり合いたい
そしてその一部になりたい

あるいは。
相手を自分の中に取り込んでしまいたい。

一体化してしまいたい。


そしてそのまま、形の無いものとしてドロドロと
低い方へ、低い方へと堕ちるに任せてしまいたい。


いつかの日のカンニバリズムを思い出した。



意思は必要ない。
欲望の赴くままに。



2007年07月01日(日) 愛はどこへ行った

週末、我が家の辺りは人々が賑やかに行き交う。

何を考えているのか。
何を感じているのか。

行き交う人の多くが和やかな表情を見せてはいるが、
その実、心の中では何をどう思っているのか。

和やかな表情の裏側に修羅を抱えている人もいるのだろうか。


いるのだろう。きっと。



先日、丑三つ時と言っても良い時刻に
彼の人より電話があった。

電話など、もう5年ぶりであろうか。

既に寝入っていた私は「起きろ」というメールの
着信を知らせる振動音で起こされ、ぼんやりした頭のまま電話に出た。


酔っているのだろう。
こんな時間まで呑み歩いて。

けれど、いつものことだ。
が、いつもとは違う何かがあったから電話などしてきたのだろう。


元気にしているのか、ちゃんと食べているのか。
仕事にはきちんと行けているのか、と。

まるで親である。



ふとした沈黙の後、「SEXしような。」と言う。



寂しかったのだろうか。
あるいは、ただ性欲が高まっていただけのことだったのだろうか。

それとも私が寂しそうに見えたのだろうか。



見えるはずもないのに。



私はただ単純に、愛をもって抱き締めて欲しいだけなのに、
それは単純なことではなく、簡単なことでもないらしい。


確かに、SEXするだけの方が簡単ではある。
そんなことは百も承知だ。

けれど、それを繰り返しながら生きていくことは簡単なことではない。


少なくとも、私にとっては。




『SEXしなくて良いから、しっかり抱き締めていて欲しい』
と思いながら、「うん。そうだね。」と答えた私を貴方は知らない。





〜*〜〜*〜〜*〜〜*〜〜*〜〜*〜〜*〜〜*〜〜*〜
愛してくれる?

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麗香@夏野空 [MAIL] [MILK PITCHER]
 
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