山ちゃんの仕方がねえさ闘病記
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2011年02月25日(金) |
八戸にもいたロビンソン・クルーソー |
ついさっき「エンデュアランス号漂流」を読了した。
英国人探検家シャクルトン以下28名が南極大陸横断の冒険にでかけ、途中で船は沈没、氷の海に放り出される。そして17ヶ月もの漂流の上全員生還するといノンフィクションだ。 最後にシャクルトンが途中の島に残った船員たちを救出にいき、再会する場面などとても感動した。リーダーの指導力がいかに大切かがひしひしと伝わってくる。
このような漂流ものにはまったのは井上靖の「おろしや国酔夢譚」を読んだのがきっかけである。これは江戸末期に船で流され漂流民となってアリューシャンに流れ着き、カムチャッカ、シベリアと渡り、なんとか帰国しようとペテルブルグのエカテリーナ女帝に直訴までし、10年もかけ帰国を果たした大黒屋光太夫の事実がベースになっている。
もちろん、ロビンソン漂流記、ガリバー旅行記、宝島、十五少年漂流記なども読んだ。
そして先日読んだのは「江戸時代のロビンソン 〜七つの漂流譚〜」岩尾竜太郎著である。 これには江戸時代に日本近海で遭難し漂流しながらも、無人島などで生き延びてその後奇跡の生還を果たした「日本版ロビンソン・クルーソー」の実話が各地に残された古文書から紹介されている。
その中になんと我が八戸にも生還した漂流者がいたというのだ。 八戸市立図書館に「湊村八右衛門物語」という記録が残っているという。八戸古文書勉強会により翻刻されている。 これまでにも郷土史家の歴史書を読む機会はあったが、こんな人がいたとかこんな記録があったということは聞いたことがなかった。この本によって初めて知った。 こういう歴史は学校で教えても良いくらいじゃないのかな。地元の話は特に。
次に読む本はもう用意してある。 前述の「江戸時代のロビンソン」にも紹介されいる、土佐から流され無人島である鳥島に流れ着き12年後に生還した長平の物語、そのタイトルも「漂流」吉村昭著である。
今から楽しみでワクワクする。
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