ABOUT MUSIC ESSAY HISTORY DIARY PHOTO LINK BBS MAIL
ほぼ毎日更新の日記です。3日分がまとめて表示されます。
日記一覧をクリックすると、月ごとにまとめて読む事も出来ます。
推敲もせずに書き連ねていますので、事実関係に間違いがある可能性もあります。ご了承ください。


2004年07月31日(土) 昼寝ブーム

暑い。
暑いせいなのか、もともとの体力が無いせいなのか、
このところ、疲れ方が尋常ではありません。

3時間ほど、集中して弾いて、お昼ご飯を食べると、とたんにダウン。
ものすごい眠気が襲ってくるのです。
というわけで、最近、お昼寝がマイ・ブーム。
ホンの一瞬、意識が遠のくだけで(一瞬と思っても30分ぐらい経っていたりするんだけど)、その後の集中力が段違いに良くなるんですね。

クーラーをつけていても、起きたときには汗だくになっているのが不思議でなりません。

しかし、ピアノ弾いて、食って、寝て、
こりゃー、ある意味ものすごい怠惰な、いや、あの、贅沢な暮らしですね。

仕事で走り回っている家族に、なんだか申し訳なくなるくらいです。
ま、ピアノ弾くことが仕事といえば仕事なんだけど。

あああーーー、はやくコンサートもコンクールも終わって、思いっきり好きなことしたいよぅぅ。



2004年07月30日(金) 暑い。もう少しだ。

んなああーーー!!暑い暑い!!!
富山はフェーン現象ですよーーー!!
東京よりも湿度が多分高いので、不快指数はかなりのものと思われます。
だまって椅子に座っているだけで疲れていきます。
汗の量も半端じゃありません。
クーラー付けても暑いんです!!このクーラー嫌いの私でも、とてもじゃないが、空調の効いていない部屋には、いられない・・・。
台風も来るし、まったく、今年の日本の夏は、えらいこっちゃですね。

ということで、なんだかバテ気味で、日記も更新サボりがち。

とはいえ、家に篭もって練習してると、そんなに書くこと無いんですよ。あはは。
(アンテナが鈍っているのは、感性の面で良くない傾向かもしれぬ・・・。ううむ。)
夜は、コンサートのプログラム作成に、いそしんでおりますしね。

コンサートの曲順、ずっと迷っていたのですが、ようやく落ち着くところに、落ち着きました。
やっぱり、順当に、ブラームスのビオラソナタがラストでしょう。
「いくこのコンサートなんだから、いくこが締めるべき」という声もあって、ショパンのソナタをラストに、という案もあったんだけど。
いや、体力持ちませんって。
ビオラと一緒に弾いた後にソロで25分の大曲だなんて、無理だわ、弾けないわー。
そこまで、思いきったことが出来るほど、身の程知らずではありません、私も(笑)。

受付とか譜めくりとかの裏方をしていただく方たちへ連絡をとったりと、なんだか、いよいよ、そろそろだぞ。という感じです。
こうなってくると、コンクール嫌だなー、とか、考えている暇もなくなってきますね。←オイ。

プログラムがちゃんと出来あがったら、ここにも載せます。
あ、もう皆さんお気付きでしょうが、コンサートの情報はトップページに載せてあるので、ご覧ください。

なんか、やる気の無い日記で申し訳ありません〜。



2004年07月27日(火) コンクールの意味

昨日、競争のために音楽をしたくない、といった意味の事を書いたところ、いろんなところから反応がありまして。
ありがとうございます。

そう、コンクールって、なんなんでしょうね。

ある友人に「コンクール受けたくないー、事前の講習会も行きたくないー」と駄々をこねてみたところ、一言、
「甘い!」と一喝されてしまいました。

私の場合、ドイツ語ならまだしも、しばらく使っていない英語の講習会に行くことがかなりストレスでもあってですね(そんなことなら英語今からでも勉強しろよ、という感じですが)。
コンクールは、受けましょう、でも、講習会だけでもやめようかな。なんて、かなり本気で思っていたのです。
そんなストレスを感じるくらいなら、コンクール直前まで自分の家で練習してるほうがいいじゃないか、と。
そのほうが、時間気にせず練習できるし、パッとコンクール会場に行って、パッと弾いてくるほうが、気分的にラクじゃないか、英語が出来ないコンプレックスのせいで演奏にまで影響出たらどうするんだ、と。

でもねぇ。
その友人は言うのです。
「自分をストイックに追い込んでみなさい」。

うーむ。
確かに、自分のラクなほうにばかり流れていくのは、良くないことなのかもしれないなぁ。
音楽は楽しくやればいい、とは思うけれど。
でも、そうやってストイックに音楽に向き合う時期も無ければ、「ホンモノ」にはなれないのかもな。
そのために、コンクールというものがあるのかもしれない。
甘いこと言ってないで、よそ見しないで、自分を追い込むことも、必要、なんだよな。(今までそういうストイックな時期がなかったわけではないけれど。念の為。)

ま、とりあえず、英語勉強します・・・。
(なんだか、音楽と関係ないところでストレスを感じている自分が嫌だ・・・)



2004年07月26日(月) コンクールかぁ。

うーん。
4日のリサイタルが終わったら、なんだか、気が抜けてしまいそうだなぁ。
そのあとの、イタリアのコンクールに出る欲がなくなってしまいそうな予感・・。
リサイタル終わって、それで満足してしまいそうな・・・。

あああ。本末転倒か。

でも、実際、別にコンクールにはものすごく出たいわけじゃないんですよ、言ってしまえば。
まあ、いい人生勉強になるか、という感じ?経験として、海外のコンクールを受けるのは必要だろう、と。海外で暮らしているからには。
せっかく留学しているからには、そういう経験を積んでこなければ、と。

なんかねー、競争、やなんですよ。本当は。
いいじゃん、楽しく弾いてれば。と思うわけですよ。
特に、こうやってリサイタルやることになっちゃったりすると、そっちのほうが、楽しみなんですよ。
コンクールって、ほら、完璧に弾かないとダメ、みたいなところがあるでしょう。
まあ、完璧に弾けりゃ弾けるにこしたことないし
修行のためと思えば、こうやって競争として音楽するのも、勉強になるっちゃなるけれど
本当にしたい音楽じゃなーい

勝ちたいと思ってする音楽って、なんか、つまんなくない?

それとも、リサイタル終わったら、もっと人前で弾きたくなるのかしら。それがコンクールであっても。
うーむ。
・・・ということで、リサイタル直後にかなり心境変化しそうな(それがどんな方向であれ)私なのでした。



2004年07月25日(日) コーラスの良さ

今日は、出身高校の部活(コーラス)の、コンサートでした。
OBとして、ちょっとしたお手伝いをして、一緒に歌ってきたのですが(本当はこんなことしてる暇無いはずなんだけど、私・・・)、いやいや、懐かしかったです。久々に歌うと気持ちがいい、やっぱり。
コンサート会場からの帰りの車の中、音楽ガンガン流して、大声で遠慮無く歌いながら運転してしまいました。余韻に浸りすぎの私。

しかし、現役高校生、部員不足にお悩みの様子。
卒業していく3年生は結構たくさんいたのですが、2年生は4人、1年生はなんと2人、というありさま。
大丈夫でしょうか・・・来年。
まあ、人数少なくても、アンサンブルは出来るけれど、コンサートを開くにはそれなりの人数が必要なわけで・・・。

私が思うに、以前は、合唱が盛んだった中学校から、「もっと合唱を続けたい」と、高校のコーラス部へ入る人が多かったんだけど、最近はそうでもないのかな、なんて思ったりして。
時代は変わりますねぇ。富山の合唱全盛期も、下り坂かしら、もしかして。いやだ、そうは思いたくないなぁ。
まあ、私が高校生だった時代も、それなりにキツかったから、きっとまた盛り返すこととは思うけれど。

今や、コーラスよりも魅力的なものがたくさん身の回りにあるのかもしれませんねぇ。
たくさんの友人と、歌を歌う、って、本当に気持ちの良いものなんだけどなぁ。
やっぱり、マイナーな部類に入ってしまうのでしょうか、コーラスって。
なんだか悲しい。

自分のリサイタルの練習の合間に、気分転換に合唱曲の伴奏を弾いてみたりしているのですが、素晴らしいんですよ、合唱曲って。
あんなさりげない歌詞から、こんなに豊かな表現が生まれてくることも驚きだし、日本語と音楽との美しい融合にも、身震いがするほど。
もっと、盛んになれば良いのにな、合唱。



2004年07月22日(木) 地元の先生のレッスン

午前中、地元のピアノの先生のところへ、レッスンに行ってきました。
(今回、4日の私のリサイタルは、このT先生の主催する音楽団体の活動の一環です。)

久しぶりに、昔習っていた先生に私の演奏を聴いてもらって、そしてレッスンしてもらったわけですが、これが、かなり、楽しかった。
いわば、私のピアノの育ての親とも言える先生なので、まあ、おっしゃることがしっくりくるのは当然としても、やっぱり、すごい先生なんだな、と、改めて思うのです。
なんていうか・・。
ドイツに渡って間も無い頃も、時々帰国した時にはそのT先生に見てもらっていたのですが、その当時はドイツで学ぶことが目新しくて、「ああ、日本で私は、いったい何をしていたんだろう」と思っていたので、T先生のレッスンでも「外国の先生はこんな風にレッスンするのに。こんな風に教えてくれるのに。やっぱり日本よね」なんて、ちょっと思ってたりもしたのです。
でも、もうドイツに渡って4年目。いろんな外人の先生に教えてもらって、自分なりの弾き方が確立しつつある今、改めて、自分を育ててくれた先生にレッスンを受けてみると、いいんですよ、これが。
なんていうか、「ここに答えはあるじゃないか」という感じ。
いろいろ、紆余曲折して、試行錯誤して、たどり着いた今の状況から、さらに伸びるための一番欲しいものが、目の前にあった、というか。
なんだ、T先生が、昔から言っていた事は、正しいじゃないか、と。
言われることを、ちゃんとやっていればよかったんだ。

もちろん、それに気がつくことが出来たのは、この数年、自分なりにいろいろ試行錯誤したからであって。ドイツでなければ得られなかった、知らなかったテクニックとか、考え方とか、音楽の環境とかを知ったからこそ、また今日のレッスンの新しい面が見えたわけで。
自分の底辺がレベルアップしてきたからこそ、昔習った事が新鮮に見えてくるのかもしれません。
温故知新・・・って、こういうときに使うんじゃないかもしれないけど、そんな気分。

いってみれば、「こんな練習が必要」とか「この和音進行だからこう歌うといい」とか、そういうのは、言葉で言われてわかったつもりになっているのと、実感として、自分から、自発的にそう思うのとでは、雲泥の差なんですよね。
日本にいたときは、先生に言われてやっていただけだったもん。そりゃ、薄っぺらいですよね。
やっぱり、人間、どんなことでもひたすら経験だわ。
そして、自分が本当に心から思っていることじゃないと、言葉にしてみたところで本物じゃないんだな。
将来、口だけ達者、という先生にだけはならないように、気をつけよう。



2004年07月21日(水) 合唱団体と初合わせ

今年12月に、富山の、ある合唱団体と共演をする予定なのですが、その初合わせに行ってきました。(私が帰国しているのに合わせて、日程を組んでくださったのです。)
今日合わせをするのは、小人数のアンサンブルとだとは聞いていたのですが、行ってみると歌のパートがたった5人!!
うわー、本当に小人数だ。
しかし、皆さんほとんどが、学校の先生なのです。音楽の先生。
だから、歌もお上手で、これなら5人のアンサンブルも、サマになる、というもの。久しぶりに、私も歌いたくなってしまいました。

とはいうものの、今日の合わせは、私にとってはかなりキツかった。
芸術創造センターという、施設の中の一室を借りて練習したのですが、何やら手違いで、ピアノが無い部屋になってしまって、仕方なくエレクトーンで弾くことになってしまったのです。
け、鍵盤が、二つある・・・。(エレクトーンは、右手で弾く鍵盤と左手で弾く鍵盤とが、上下に分かれているのです。)
音量の調節も、足でしなくてはならないし、ピアノにある、響きを出すための右足のペダルにあたるものが無いので、指だけで繋げなければならない。
エレクトーンなんて、さわったの何年ぶりだろう。小学校以来?
いやいや、地元で色々活動するとなると、こういうハプニングにも強くならなくちゃいけないのね。
何でも弾けるように、臨機応変に出来るようにしておかなくちゃいけないんだわ。
・・・勉強になりました。



2004年07月20日(火) 富山にて雑感

富山に帰ってきてから、ほとんどの時間を、私は実家の「ピアノ室」で過ごしているわけですが、さすがに篭もりっぱなしの生活はストレスが溜まるだろう、と思っていたのに、意外とそうでもないんですね。
もちろん朝から晩まで弾きっぱなし、というわけではなく、お昼ご飯食べたり、雑誌をぱらぱらと読んだりもしているんですが。

まあ、でも、これは、身近に家族の気配があるからかな、と思ったりもするのです。
ドイツで、一日中家に篭もってピアノしかしなかったら、どんどん気持ちが滅入っていくことが多いのですが、実家だと、「ちょっと休憩」とピアノ室から出ると、やれ「お茶を飲め」だの「梅干でも食べろ」だの、ヤイヤイ言ってくれる祖母や、先月末に退職してから家の中の雑務に終われて、かえって忙しそうな母の足音や、そういう、慣れ親しんだものに囲まれているが故の充足感というか、安心感というか、そんなもののおかげで、全くストレスなくピアノに集中できる。
いやいや、一人暮し歴がもう7、8年にもなるのに、まだまだ私も子供ですね。

でも、その反面、こういう生活を、私は心の底では望んでいるわけではないのかも、と思わせる出来事が今日はありました。

私の弟は、マスコミ関係に勤めていて、帰ってくるのは夜中の1時2時が当たり前、ときには出勤が朝の4時、なんていう不規則な生活をしています。
それでも、番組作っていく作業はとても面白いらしく、活き活きとしているのです。
私は、その様子を見て「大変だねぇ」と思いながらも、うらやましくも感じていました。
もともと、人と関わることが好きな上に、昔から何か企画したりするのが大好きな私。学生時代は、部活の部長とか、委員会の委員長とか、そんな役に必ずと言っていいほど付いていた私。
その私が、家に篭もって、家族以外に誰とも会わず、一心不乱にピアノだけ弾くようになるとは、誰が想像したでしょうか。
忙しい弟は、今朝、私がピアノ室に篭もっているときに、母に向かって言ったそうです。「いこちゃん(弟は私のことをこう呼ぶのです)こそ、外でバリバリ働きたいだろうねぇ。家に篭もっとったら、鬱々とするだろうねぇ。」と。
それを後で母から聞いたとき、この今の生活をそれなりに楽しんでいたはずの私なのに、なぜか、不意に泣けてきそうになっちゃいましてね。
なぜなのか、よくわからないけれど。
本当は、私も、外でバリバリ働きたいのかもしれません。
退職した後も嬉々として、会社の方達と連絡を取り合っている母を横目に。
外の組織に入るのも、ある意味、とても幸せなことなんだろうな、と。

ま、ないものねだり、ってやつでしょうけどね。



2004年07月19日(月) 数年ぶりに高校へ

出身高校で、今年も夏のコーラスコンサートの準備が始まっています。
私達卒業生もOBとして、時間の許す限り、毎年お手伝いに駆けつけるのが通例です。OBも一緒に歌ったりもします。

私はドイツにいたのでここ数年は参加できなかったのだけど、今年に限ってはタイミング良くコンサートの時期に富山にいるということで、歌っちゃうぞー、と意気込んでいたわけですが、ま、急遽入った自分のリサイタルのおかげで、とてもじゃないけど皆のお手伝いをしている余裕がなく、とりあえずOB参加練習の初日である今日、顔見せだけしてきました。(もちろんリサイタルのチラシ持参で・・・宣伝しなくちゃね)
いやいや、高校生って、若いわね!!
練習の途中からお邪魔して最後まで居たのですが、練習後の反省会とか、3年生が後輩達を叱咤激励してるのとか、なんだか懐かしいなー、というか、もう遠い世界だなー、なんて思いながら見ていました。

私が現役高校生だった頃は、夏のコンサートを手伝いに来てくれるOB・OGさんたちを「素敵〜」なんて思っていたものですが、今の高校生さんたちも、なんだかキラキラした目で私達へ「仲良くなりたいオーラ」を出してきてくれていて、うーん、これからコンサートまでずっと一緒に歌えないのがもったいない。仲良くなれそうな可愛い子とかいたのにな(女の子です、念の為)。
ごめんね、わたしゃ、自分のことで精一杯なのさ。コンサート当日だけは、なんとかして駆けつけるからねー!!なんて心の中で懺悔しながら、久々の高校の校舎から立ち去った私でありました。

しかし、後輩の高校生達に私のリサイタルのチラシを配ったとき、最初「何のコンサート??」というような顔を、皆するのですよ。
なんでかな、と思って、よくよく考えると、「ピアノ」という単語が、私自身の略歴の横にちっちゃーくしか書いてない!!
コンサートの題名も「Accord Brise's Summer Concert」だもん。
私のことを知らない人にとっては、私がピアノを弾くなんて、知らないんですもんねぇ。当然ながら。
なんだか、最初は身内だけでこじんまりとするつもりだったので、私のことを知っている人なら当然分かるだろう、と無意識に思ったまま、大量にチラシを作ってしまったのですね。
こんな初歩的なミスをしているとは・・・。ああ、反省。
客観的になるのって、難しいですねぇ。



2004年07月17日(土)

今日、7月17日は、祖父の命日でした。
人の死、というものに、初めてまともに接したのが、この祖父の死でした。
病院で必死に延命措置をとられている祖父とお医者さん達の気配を、廊下でじっと感じていた中学生だった私。
もう、やめてくれ、という思いと、動いてしまうと何かが終わってしまうという恐れで、身動き一つ出来なかったのを覚えています。

お父さんは、どんどん貴方に似ていきますよ、おじいちゃん。



さてさて。
あゆ、あゆ、と書いたせいか、良いタイミングで、いただき物のあゆを食べることに。
希望通り、塩焼きで・・・。おいしかったー!!
今年のあゆは結構小ぶりだそうですが、いやいや、しっかりしたいいあゆで、3匹もアタマから丸かじりするとさすがにお腹いっぱいです。
・・・最近食べ物のことばかり書いていますねぇ。太るかな。
この暑さの中(私はクーラー嫌いなのです。ピアノの練習室も、温度設定は高め。なるべく付けないようにしているのですが)、朝から晩までピアノを弾いているので、多分かなりのカロリーは消費しているはずなのだけど。

しかし、こうやってあゆを食べてしまったので、岐阜へは行かないだろうな。ごめんよ、tkroくん。

ところで富山は連日すごい雨です。
まるでスコールみたいに、激しく降る降る。
バケツをひっくり返したような、とは、こういうことを言うんですね。
新潟みたいになりはしないかと、ヒヤヒヤしてしまいます。
どうなってるんでしょうねぇ、今年は。



2004年07月15日(木) 夏の海の幸

うちの掲示板で「あゆ」の話が出ましたが、夏といえば、山の中でキャンプしながらの清流釣り、なんです、私にとって。
大学時代、私はなぜかバレー部のマネージャーだったのですが(単に「飲み要員」だったという噂も・・)、毎年夏には、岐阜の山へ入り、キャンプしたのですよ。いやー、楽しかったなぁ。
部活以外でも、よくキャンプには行きました。
そこで食べたあゆの塩焼きのおいしかったこと!!
こんなにおいしいものがこの世にあるのか、と驚く美味さでした。
アツアツを、はふはふ言いながら食べる喜び。
あれで、私のお魚好きは、確かなものになってしまったのです。

実は、今日は、もう一つの夏の味。川ではなく、海の幸。
「さざえ」を、食べたのです。
頂き物の、まだ生きているサザエ。
酒としょうゆをふって、網で焼きました。
美味かったー。
こう、フタと貝殻がかなり頑固にくっついてしまってなかなか取れにくいものもありましてね。しかたなく、「食べれるかどうかわかんないけど、割ってみるか。」と、鉄鎚を出してきてドンドン叩きまして。夜の11時に(笑)。
割れた貝殻の内側、砕けたキラキラに、「なんだか海の気分〜」でした。
キッチンにいるのに、夜なのに、なんだか海の香り。
貝殻の虹模様、って、なんでこうもロマンチックなのでしょうね。
夏、ですねぇ。



2004年07月14日(水) ソファーに振りまわされる日。

今朝、母親に「古いソファーをゴミに出すから手伝って!!」と叩き起こされ、近くのゴミ収集場所まで運んだのです。
今日は、「燃えないゴミの日」。
富山市から渡されているゴミの分別のマニュアルによると「燃えないゴミ」のところに、大きくソファーのイラストがあるので、あわてて、ちょっと壊れたソファーを出したのです。
ところが。
夕方になっても、持っていってくれないのですよ。しまいには『違反・燃えるゴミの日に出してください』という、シールがぺタッと貼られてしまって。
おかしいな、と、マニュアルを確認すると、「スプリングが入っていないソファーは、1m以内に小さくして燃えるゴミへ」との指示が。
1mって。・・・のこぎりで、内部の木を切らなくちゃいけないんですか。無理でしょう、そんなの。

まったく、行政のやることっていうのは、わかりにくいというか、アタマ固いというか、こんな難しいことさせるから、結局面倒になって不法廃棄したくなってしまうんですよね。

しかし、これがドイツなら。
「誰かソファー要らない?ちょっと壊れてるけどまだ使えるよ。」と声をかけると、必ずと言っていいほど引き取り手が現れます。
それに、ベルリン場合、家具や、クリスマスの使用済みモミの木(笑)などの粗大ゴミは、たいてい、家の前の道路に放置しておいていいのです。行政(?)が勝手に持っていってくれるそうな。そして、行政側に引き取られる前に、拾っても良いのです。
「このソファー?ああ、道で拾った」なんていう会話が、普通に交わされる国、ドイツ。
日本では考えられないけど、でも、リサイクル精神なのだろうか、これも。

こうやって、日本に居れば、また見えてくるドイツの良い・・というかユニークな部分。
この新鮮さを、常に保っていきたいものです。



ソロリサイタル用のチラシを作るのに、えらく時間を取られています。
簡単にできると思って、自分でやっちゃえ、と、始めたはいいけれど、後になってどんどん訂正個所が出てくるんだもん。面倒になってきた(笑)。
まあ、明日、とりあえず200枚印刷して、配ります。
こういう雑務も、楽しいっちゃ楽しいんだけど・・・次回はちゃんと業者に頼もうかなぁ。



2004年07月13日(火)

歯医者さんへ行ってきました。
定期検診です。
結果、虫歯なし。
親知らずも、微妙だけど、多分半年ぐらいだったら大丈夫だろうとの事。
ドイツで抜くことだけはどうしても避けたいので。

しかし、日本の医療費は高い!!!
歯のレントゲンをとって、歯垢を取って、歯磨きの指導を受けて、歯型をとって、そんなこんなで、たいした治療もせずに4000円近く。
虫歯がないからこそ、こんな値段なんでしょうか。
もしも、ちょっとでも小さな虫歯があれば、もっと、安かったのでしょうか。
・・・ああ、こんなに貧乏発想・・・。

ドイツだと、保険に入っていれば基本的にタダなので(最近は10ユーロ取られるようになってきた)、その感覚でいくと、えらくびっくりしてしまいました。
いやだねぇ。



実家では、父のパソコンを使っているのですが、なぜか私が使い始めてから、極端にウェブが表示されるのが遅くなってしまいました。ブロードバンドだというのに!!なぜ!!なぜモデムよりも遅いの!!!???
いったい、どういうことなのでしょう。
・・・なんか変なことしたかな。
しかし、どっちにしろ原因がわからないものだから、対処しようにもなかなか・・。いろいろネットで調べてみようと思っても、表示速度が遅いもんだからイライラ、イライラ。
しばらく、ネット離れになりそうな気配です。



2004年07月11日(日) 演奏会のお知らせ

急な話なのですが。
コンクールに出る前に、一度人前で弾く機会があったほうがいいだろう、ということで、コンクールのリハーサルの意味で、小さなソロリサイタルを開くことが決定しました。
また詳しくはトップページから宣伝しますが、とりあえずここでまずご報告させていただきます。

Accord Brise's Summer Concert 出演・中沖いくこ
2004.8.4(水)19:00〜
富山県民小劇場「オルビス」(富山駅前ビル「マリエ」最上階)

Accord Brise、というのは、私が富山で付いていた先生の主催される音楽グループの名前で、今回はその一環として弾かせていただくことになっています。
ちゃんとしたソロリサイタルは、完全帰国したとき(一年後)に、また、ということで。まあ、急な話ですし。
そして、コンクール前の試演会みたいなものなので、入場も無料です。
ソロリサイタル、とは言うものの、室内楽も取り入れる予定にしています。
田舎の、小さな会場ですが、ぜひ、おいで下さいませ。



2004年07月10日(土) 富山一日目。

今日は祖母の誕生日・・・ではないのですが、久しぶりに家族5人が揃ったところで、祖母の80歳の祝いをしました。
料亭「俵屋」にて、お豆腐づくし。湯葉とか、ゴマ豆腐とか、あの繊細な味は日本でしか食べられませんな。幸せでございました。
おなかいっぱい。

久しぶりに触った実家のピアノはえらいことになっていて、今日の午前中は、調律していただきました。
やっぱり、湿気がある日本、楽器の音もちょっと、こもり気味。しかも、梅雨だし。
富山は、連日、すごい雨、雷なのですよ。
犬のチロが、ピーピー鳴いて怖がっております。←可愛いのだ。
とにかく、いつもと違うピアノを触っていると、これもまた楽しいのでした。



2004年07月09日(金)

日本に帰ってきております!!

今回は、フランクフルト経由だったのですが、バカンスの季節だからか、ベルリン−フランクフルト間のちょうど良い接続便に空きがない。
なので、かなり早い便でフランクフルトまで行って、そこでちょっと観光をしていました。

ところがですねぇ。
観光して、空港へ戻ろうとしたのですが、なんだか、空港行きの電車内で、変なアナウンスが聞こえたのです。どうやら、「空港には止まりません」と・・。まあ、こういうことは良くあるので、軽く考えて、じゃあ他の電車で行けばいいや、と、空港近くの駅で待っていたのですが、空港へ行くはずの電車が来る度に、「空港には止まりません」とアナウンスが。
日本行きの飛行機の時間が迫ってくるのに、待てども待てども、空港へ行く電車が来ないのです。
いったいどうなっているんだ、と、わけのわからない顔をしている人達が、どんどんホームにあふれていく。
とうとう、ある電車の車掌の一人をつかまえて訊いてみると、どうも、空港で電気系統のトラブルが発生したらしい。
それで、電車が通れないらしい。
びっくりしましたよ。ありえないだろう、それ。
で、またタイミングが悪かったらしく、他の交通手段が手配される前に空港近くの駅まで来てしまっていた私は結局そこからタクシーを使って空港まで行くしかなく・・・。
まったく、日本への便に遅れるかと、ひやひやしてしまいました。


しかし、日本、暑い!!!!!
寒いくらいだったベルリンが、今は懐かしいです・・・。



2004年07月06日(火) ウィーン

ウィーンから帰ってきました。
夜行で帰ってきて、ほとんど寝れなかったのですが、今日は今日で、明日の帰国準備に大忙しです。

とりあえず、ウィーンでは・・・。

やっぱりHughesはすごいのです。
もう、レッスンの密度が違うの。
次々と、高度な事をすごいスピードで要求される。
もう、言っている事を理解するだけでも、大変。アップアップでした。
MDで録音しておいてよかった。
すぐに直せないようなことばかりだったから、これからこの夏、録音したMDをそばにおいて練習することになるだろう。

また、何がすごいって、やっぱり、彼自身がお手本としてちょっとだけ弾いてくれるピアノ。
もう、なんであんなに、美しいんだ!!!
その、ほんの一フレーズのためだけでも、録音しておいてよかった、と、つくづく思える・・。

ああいう、感動ですよ、レッスンに必要なのは。
自分がどうあがいても届かないところにいる人と、接する事が、必要なんですよ。
少しでも近付きたいと思うのが大切なんですよ。

しかし、生ぬるいレッスンに慣れてしまっていたんだなー・・・。
自分の、気の緩みというか、「これぐらいしておけば何とかなるだろう」的な考え方を、根本から改めなければ。
自分が想像する以上に、先は長いのだ。
想像できないくらい、すごい音楽をする人たちはいっぱいいるのだ。
その、目の前にあるはずの多様な世界に気がつけるだけでも、Hughesのレッスンは価値があると思う。
頑張って、ウィーンまで行ったかいがありました。


それにしても、私にとって、ウィーンという街は、どうも相性が悪いようだ。
前回、初めて来た時も、いろいろとトラブルが続いたけれど、今回もやっぱり、事件の連続でした・・。

まず、ベルリンを出発するときから、なんとなく、目の調子が悪い。
電車に乗った頃には、右目の下に出来た「ものもらい」がチクチク痛みだして、長い間目を開けていることが出来なくなる。
仕方なく、行きの電車の中では、ほとんど寝て過ごし、たまに楽譜を読んだりしていたのだが・・・。
本当は、たまっているメールの返事などを書こうと思って、今回は本ではなくてパソコンを持っていったのですよ。
それが、なんと、一応一番速い、新幹線に近い電車だというのに、古い車両で、座席にコンセントがない!!・・・ありえない!!(ドイツではあるのが普通なのです)
使えないよ、パソコン!!(古いパソコンなので、充電してあっても2時間が限度。)
ていうか、何も出来ないじゃん、私。この10時間もの旅、重いのにわざわざ持っていったパソコンなしで、何をしろと?
まあ、目の調子も悪い事だし、かえって良かったのかもだけど、しかし、もったいない時間の使い方をしました。

そして、ウィーンでは友人宅に泊めてもらったのだけど、
私がシャワーを浴びているときに、シャワーの排水管が、なぜか壊れました・・・・。
いや、なんか、ずいぶん前から、少しずつ配水管の接続部分が、緩んできてはいたようなのです。それが、ちょうど運悪く、私が使っていたときに、とうとう外れてしまって、水漏れ。下の部屋の天井から、雨漏り状態。
普通なら見えない、シャワーの下の配水管の部分でそんな事が起こっているなんてつゆ知らず、私は呑気にお湯を使っていたのですが、それが全部下に流れていたのですねぇ・・・。
はあ、気持ちよかった、と、パジャマを着ているときに、ドンドンと、ドアが叩かれて、大家さんがやってきて、排水管部分を開けて見てみれば、水浸しだもの、ビックリしました。
しかし、なんにしろズサンなヨーロッパですわ。
だって、排水管、細かいいくつかのパイプが繋がっているのですが、なんていうか、掃除機のパイプと同じように、差し込んであるだけなんです。で、気休めのように接続部分にある、ゴムのパッキンが、もう、腐ってほとんど使い物にならない状態。
これじゃあ、いつか外れるわ。多分、友人がこの部屋に入る前からの積み重ねなんでしょうね。パイプが詰まり気味で、水流で逆にパイプの方が押し出されてしまっているなんて、ほんの数ヶ月住んでいてなるようなことじゃないもん。
ありえないよなぁ・・・。こういうのって、誰が責任を取るのだろう。大家だよなぁ。
「私たちは何も悪くない」と主張してはおいたけど。だって、本当に、普通にシャワー浴びてただけだし。
水を出しすぎたか、とも思ったけど、そんな、バカみたいに大量に流しっぱなしにしたわけじゃないしなぁ。
いやいや、しかし、大騒ぎでした。

月曜に、レッスンが終わってから、行こうと思っていた美術館は、月曜お休みだし(調べていかなかったのも悪いけど)、
用心して厚着していけば(ベルリンは寒いのですよ)、ウィーンは見事に真夏の陽気で、汗だくになるし、
まったく、相性が悪いですわ、やっぱり。

まあ、それでも、Hughesのためだけに、また、行くのだろうなぁ、ウィーン・・・。



2004年07月03日(土) 明日からウィーン

明日の朝早くにベルリンを出て、ウィーンまではるばるレッスンを受けに行くっていうのに・・・。
あああ、なんだか、弾き込みが足りなくて、不安。
試験とかで忙しかったから、とか、言い訳は出来るんだけど。
でも、半年以上会っていなかった、大好きな先生に会いに行くのに、ちょっとこれは準備不足ではないか、と、心配になる。
もちろん、基本的なことは進歩していると思うんですよ。
でも、全部で何曲見てもらえるのかわからないけれど、ちゃんと弾けるのが4曲しかないのって(といっても全部で一時間ほどだけど)、きついかもー。
今日久しぶりに最初から最後まで通した曲なんて、暗譜がヤバいところが意外と出てきて、パニくっておりました・・・。
細かい練習のおかげで、細かくコントロールは出来るようになってきてるのだけど。多分。

まったく、たった数小節の中だけでも、やりたい事が次々と出てきて、キリがありません。ついこの間、人前で弾いたばかりのショパン・バラード4番ですらも、次々ともっとこうしたい、ああしたい、というのが出てくる。
自分が、やるべき事がわかっているのに、それが完璧に出来上がっていないうちにレッスンに持っていかなければならないのはつらいなぁ。
終わりがないから面白いのだろうけれど、こういうレッスン前は、キツイですー。



2004年07月02日(金) 室内楽の試験終了

とうとう、試験が終わりましたー。
はあ、やっと一息。(とはいえ、月曜にはウィーンでレッスンなので休んではいられないのだが)

プーランクは、なんだかあっという間に終わってしまい、アララ、といった感じだったのですが、ブラームスはわりと落ち着いてちゃんと音楽的に出来たので、まあまあ良かったのではないでしょうか。結構意外なところでミスってしまって、悔しい点もあるのだけど。

しかし、朝5時過ぎに起きて移動したので、かなり疲れてしまって、ベルリンに帰ってきたころには、もう、荷物を部屋に投げ捨てて床に倒れこむ状態・・。
いやいや、大変な一日でした。

一緒に演奏してくれた皆さん、本当にありがとう。これを最後にお別れになってしまう友人もいるので、名残惜しかったけれど、楽しかったです。



2004年07月01日(木) 時間の使い方

あらー、もう7月ですか。
あっという間だ。

ちょうど、今日、いい言葉を見つけました。
「時間が人を左右するのではなく、人が時間を左右する」
・・・確かに。

小学生だったころ、たった15分の休み時間がどんなに貴重だったことか。
15分で、どれだけ遊んだ事か。
そう思えば、1時間単位、細かくても30分単位で、するべき事を考えている今の私の時間の使い方は、ものすごく無駄が多いのだろう。
出かけるときは、30分前から化粧したり服を選んだり忘れ物がないか考えたりするもんなぁ。実際は急げば10分で出来る事なのに。

ピアノに関しても、たった15分の練習が、その後に大きく影響したりするのだ。

ということで、細かい時間の区切りを意識して練習する事、生活する事を、今年後半の目標にしようと思う。


今日は、子供服を買ったのです。ウィーンの教授の子供さんへのお土産。
しっかし、子供服って高いんですねー!!
まあ、ちゃんとした店で買ったから、それなりの値段はするとは覚悟していたけど、いやいや、私の服よりも高いじゃん。あんなに小さいのに。
その上どんどん大きくなるからすぐに着れなくなるというのに。
高い子供服、ってのは、親バカ・孫バカ精神をターゲットにしているんでしょうねぇ・・。複雑な心境だ・・。


明日は、室内楽の試験です。
朝6時の電車に乗ります。キツイなぁ・・。


 <BACK  日記一覧   NEXT>


since 2004.5.2