焦燥感と絶望感 - 2003年07月13日(日) この日の英会話も日頃のインプット不足から苦戦を強いられた。 ひとつめはケン(米)。 レッスンのテーマはevaluate。 テキストは使われなかった。 生徒さんそれぞれの仕事で、求められる資質について話し合った。 “self improvement” “problem solving” “leadership” “decisiveness” “motivation” などレジュメに書けそうな単語に当てはめていく。 そのあと、どの資質が一番重要か?でディスカッション。 “creativity”と”communication”のスキルが大事でしょうということで結論がでた。 ふたつめはポール(豪)。 7月6日にうちのNへヘルプでやってきてレッスンも当たった人。 彼も自分のことを覚えていてくれた。 彼はパート・タイマーなんだそうです。 レッスンのテーマはregret。 こちらでもテキストは使われなかった。 人生最大のregretを聞かれるのはよくあるパターン。 わしは、「今の○○に入ってしまったこと」と言ったら、 ポールも他の生徒さんも大爆笑。 隣の教室で教えていたタニアがあまりの爆笑の大音量にビックリしてた。 そこから、日本人が長時間働きすぎることについてディスカッションになってしまった。 個人の人生を楽しむことを重視する西洋型をポールが主張。 もうひとりのサラリーマン生徒が、仕事=人生の楽しみという主張でぶつかり合い。 わしは、ほとんどしゃべれなかったっす。 発言量の多いふたりに割り込んでいくのは、控えめな性格のゆるげんにとってとても難しいことなのです。 カルテの点数的にもこの性格ゆえにだいぶ損しているはず。 新たな課題を発見してしまったかも……。 英語そのものというよりは性格のことなんで改善は難しい……。 むー。 この日はパムとタイミングが合わずぜんぜん話せなかった。 何もできずに時間だけが経っていく。 今日はダメか……。 焦燥感と絶望感。 午後のVoiceは、彼女がアサインされていないのでまったくやる気が起きず。 何かよい方法はないかな。 X-Dayは刻々と近づいている - 2003年07月12日(土) NのVoiceルームの手前が待合室みたいになっていてソファーが置いてある。 ソファーが面している壁に講師陣の直筆による自己紹介が貼ってある。 うちのブランチならではの特色。 その横にサーシャの惜別の手紙が貼ってあった。 彼女の脱退がいよいよ現実味を帯びてきた。 ソファの傍らにあるテーブルにはノートが。 サーシャへのお別れのメッセージが書けるようになっている。 すでに何人かの生徒さんが書いていた。 わしも何か書こうと思いノートを手に取ってみたが、 気の利いたメッセージがまったく思い浮かばない……。 結局この日はなにも書けず仕舞。 しかし、サーシャよりも数日早く退職するパムの手紙はどこにもなかった。 彼女は辞めることをあまり大っぴらにしていない。 わしだけじゃなく、まだその事実を知らない生徒さんがゴロゴロいるように思える。 彼女のネライは何なんだろう? 釈然としないままレッスンへ突入。 ひとつめはエマ(英)。 のっけのフリートークではまた日頃の鬱憤を愚痴ってみた。 ネタがないときはこれしかない。 悲しい現実。 レッスンへの導入に、エマはわしらに面接の経験はあるか?と訊いた。 生徒さん各自が入社試験や入学の面接の思い出を披露した。 面接でどんなこと訊かれたか? とか 一番キツかった質問は何か?? とか 面接を成功させる秘訣は何か? など、エマは立て続けに質問を浴びせてきた。 彼女はこれが得意なのだ。 レッスンは”A FEW QUESTION”のユニット。 わしが苦手とする間接話法がテーマのところ。 刑事と容疑者の会話が載っている。 まずは聞き取りの練習。 エマのマンチェスター・アクセントに苦しめられる(汗)。 ロンドンやノッッティンガムともまた違う。 たとえば、 ”Were you on Sawmill Road last night?” の”Sawmill Road”がぜんぜん聞き取れなかった……。 まだ免疫がぜんぜんできていない。 そのあとは、テキストの会話を間接話法に直す練習。 Ryan: Can I come in for a minute? Harry: Do you have a search warrant? という会話を、 He asked if he could come in, so I asked him if he had a search warrant. というふうに変えていく。 筆記のテストでじっくり書きながら変形させる分には何てことない作業だが、 空で考えて、とっさに口で言おうとするとこれがなかなか難しい。 Ifを加えて……、時制を変えて……、語順を変えて……、元が過去のときは過去完了にして……って悩んでいるとどんどん頭の中がこんがらがってくる。 いろんな要素を瞬時に変換しなくてはならないのだ。 わしだけでなく他の生徒さんも大苦戦。 ノンネイティブの人でこれがスラスラできる人は、相当英語慣れしているといっていいだろう。 その点、わしはまだまだ修行がたりないっすね……。 そんなことを痛感させられたレッスンであった。 ふたつめはパム(英)。 彼女の唇のまわりが腫れていて、ドナルド・ダックみたいな顔になっていた……。 「どうしたの?」って訊こうと思ったが、すんでのところで飲み込んだ。 女の子にとって「顔」は触れられたくないことかもしれないので。 ビタミンの欠乏だろうか?? フリートークでは「先週何やってったか?」を逆にわしからパムに突っ込む。 前回の日記には書かなかったのだが、 実は先週彼女の姿がなくてがっかりだったのである。 さらにサーシャから彼女がまもなく退職することを告げられダブル・パンチ。 パムはしばらく考え、 「沖縄に旅行する予定だったのに、なんだかんだでキャンセルになってしまった」 と思い出した。 「心配しないで。わたしはちゃんと戻ってくるわよ」 と彼女は微笑んだ。 ああ、この笑顔がもうすぐ見られなくなってしまうのか……。 究極の癒しが……。 レッスンはテキストを使わずにパムのアイデアで進められた。 彼女は紙の真中に”TV+MOVIES”と書いた。 これから連想されるコトバをわしらがその周りに書き込んでいく。 Actor/actressとかdirector/producerとかfamousとか。 それぞれのコトバを検討していったあと、パムは紙を隠した。 彼女はみんなが書いたコトバをピックアップしてひとりの生徒さんに見せる。 見せられた生徒さんはどんなコトバだったかをクイズする。 いわゆる連想ゲームですな。 わしが出題させられたのは”rerun”と”screen size”だった。 “rerun”は映画”Back To The Future”を見たときに強烈な印象を残した単語なのである。 ご覧になった方はわかりますね? これがパムとの最後のレッスンとなった。 そして今、このレッスンのとき彼女が書いたメモがわしの手元ある。 彼女がくれた最後のメモとなった。 こうやって自分のアイデアでレッスンを進められる人がいなくなってしまうのは、実に寂しい。 恋愛は抜きにして、単なる一講師として彼女を見ても素晴らしい素質を持った人材だと思う。 いつでも笑顔を絶やさないし、楽しい雰囲気をつくるのが上手い。 生徒さんから英語を引き出すのも上手い。 彼女が暗い顔をしているのを一度も見たことがない。 彼女の悪口を言っている人を一度も見たことがない。 彼女の替わりなんてこの世には存在しないのである。 そういえば、彼女はこのレッスンのときも自分の退職についてヒトコトも言わなかった……。 誰にも知られずにひっそりと辞めていきたいのだろうか? このへんの彼女の心の内はよくわからない。 なんにせよXデーに向けて作戦をねらなくては!! 晴天の霹靂……まさかこんな形で - 2003年07月06日(日) というわけでまたしても疲労でボロボロな状態で英会話。 とてもじゃないが英語がポンポン出てくるようなコンディションではない。 ひとつめはポール(豪)。 日曜日なのにラッキーマンツーマン。 Kからヘルプでやってきた人。 豪州人にしては小柄だが、なかなかの男前。 きっとモテるに違いない。 のっけはお互いの自己紹介がてら、ゆるやかに進行していった。 「Nの前は何やってたの?」と聞いてみたら、 まだ若干21歳だそうでビックリ。 大学を出て最初の就職口がNとは……。 そのあと、どういうわけかK1の話で彼が一方的に盛り上がる。 どうやら昨日K1をテレビで見てかなりコーフンしたらしい。 わしは仕事だったので見ていない……。 見れていれば一緒に盛り上がることができたのに!! つくづく昨日の出勤が恨めしい。 レッスンは”Do-It-Yourself”のユニット。 テキストの内容にはあまり触れず、「〜so that」の構文を徹底的に練習する。 007専用のクルマを考えようという試み。 ポールが車の絵を描いた。 これに武器や特別装備をつけていく。 たとえば、「ボンネットから飛び出すミサイルはナニナニのため」みたいなことを「〜so that」の構文を使って言っていく。 毒ガスを噴出するタイヤとか、空を飛ぶためのジェットエンジンが両脇から出てくるとか。 あと、身の回りのものを「〜so that」で説明する練習もあったが、 疲れのせいか頭がまったく回らず真っ白。 ぜんぜん言えなかった。 うひゃー。絶不調!! ふたつめはサーシャ(豪)。 またしてもラッキーツーマン! のっけのフリートークは特にネタがなかったので、 ふだんの酷い生活を愚痴ってみる。 ここんとこ毎日12時間以上働いて、休日出勤もたびたびあってボロボロと……。 サーシャは「信じられない!」と目を丸くしていた。 一段落したところで彼女の最終日を聞いてみた。 彼女が間もなくNを去る話は有名なので最終確認の意味で。 7月30日……。 もうすぐじゃん。 すると、サーシャはとんでもないことを口にした。 「パムももうすぐ辞めるのよ」 え゛???? 聞いてないよ〜(泣)。 「パムから何も聞かされてないの?」 逆にサーシャがビックリする番。 がーっくり。 鈍器で後頭部を殴られた衝撃とはことのことをいうのであろうか。 「彼女がとっくに言ってたとばかり思ってたわ」 目に見えて落ち込んでいるわしを見てサーシャはそう言った。 パムが去ってしまうことよりも、 彼女がそのことを何も言ってくれなかったことのほうがショックだった。 パムがずうっと前に「日本にいるのは2年だけ」と言っていたので、 今年の秋頃いなくなるのかなと想像していたのだが甘かった。 彼女も7月終わり頃に去ってしまう。 残された時間はあまりにも少ない。 非常に限られた機会の中で彼女に最大限彼女への思いを伝えなくては! わしの頭の中はぐるぐると回転した。 「告白」 の2文字が見えてきた……。 最後に告白しよう。 やらないで後悔するよりは、やってから後悔するほうがいい。 これでパム、サーシャがいなくなってしまうこと決定。 サムも間もなく去る。 秋にはブレイク、ケイトも脱退する。 うちのブランチがまったくよそのブランチになってしまうこと必至。 「ずうっといるのはT父さんだけね」 サーシャは微笑んだ。 英会話するのにNでなくてはならない決め手がどんどんなくなっていく。 春に契約を更新してしまったことをだんだん後悔してきた。 パムがいなくなったあとのNで、自分はどうやってモチベーションを持続すればよいのだろう。 レッスンは”A Message To The Stars”のユニット。 得意なところだが、パムのことで頭がいっぱい。 心ここにあらず。 去就問題で盛り上がったために時間が残り少なくなったのでテキストの文には触れず、 Exciseの “Imagine you could send objects, weighing up to 10 pounds, which would give an impression of civilization on Earth." というお題で話し合う。 ポリスのヒット曲”Message In A Bottle”のサビを歌ったら、サーシャはバカウケ。 メッセージを書いた紙をビンに入れて海に流すのってまだやっとことがない。 惑星探査機ボイジャーに搭載したディスクはこれに似ているかも。 これには各国語の挨拶、音楽、芸術作品や景色の写真などのデータが入っている。 このへんから脱線してジョディ・フォスター主演の映画「コンタクト」の話になった。 映画好きのサーシャだがこの作品はまだ見たことがないと言っていた。 わしが尊敬するカール・セーガン博士が原作を書いている。 例のボイジャーのディスクは彼の発案だったように記憶している。 「原作と映画どっちが面白かった?」 とサーシャは訊いた。 わしはもちろん小説のほうが断然面白いっす!と答えておいた。 この映画の面白さをもっと的確に伝えたかったのだが、 このときも自分の言いたいことがなかなか英語にならなくて歯軋り。 もどかしいったらありゃしない。 自分の言いたかったことがどれだけ彼女に伝わったか心もとない。 「インプットをぜんぜんやっていない & 英語をしゃべる機会がNしかない」 の弊害はますます深刻化。 どんどん英語がヘタクソになっていく。 やばいな〜。 そして、これがサーシャとの最後のレッスンとなった。 NのあとはA基地へ。 米軍関係者のエスコートで基地に入るのは初めて! お祭りの一般開放のときしか知らないので、なにもかもが新鮮であった。 ゆるげんは大コーフン!! 実はあるレッスンメイトにお誘いを受けていたのであった。 いや〜、ふだん入りたくても入れないところに堂々と入れていただけるのって気分がいいっすね。 基地内ではBBQで大いに楽しませていただきました。 思わぬところで日帰りのアメリカ旅行が実現しホクホク。 N以外で英語しゃべれてさらにホクホク。 は〜。 わしも米軍関係者の知り合いが欲しいなあ〜。 納得のいかない1日 - 2003年07月05日(土) ホントは非番だったのに、 どういうわけか休日出勤。 納得いかん! 泣く泣くNの予約を後日にずらしてもらう。 これが後々にとんだ悲劇を生むことになる。 温厚なゆるげんが本気で切れたのだから。 もし、この日にNへ行ってパムのレッスンだったらどうしてくれよう?? うめいもん探検隊の出動もなく、 何かイベントがあったわけでもなく、 ひたすら空しい気分で終わった1日であった。 英語についても、 インプットがまったくできていない状態が続いているので、 Nへ定期的に行ってもまったく上積みがなく、 まったく納得のいかない英語しゃべってます。 英語から引き離されればされるほど、 24時間どっぷり英語につかる環境に飢えていく。 わしのイチバンやりたいことは誰にも止められないのだ。 はてなアンテナに追加 マイ日記に追加
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