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新聞、雑誌、CM、交通広告。最近どれも似たような広告表現が多く目に留まり、ふと寂しさを感じる。心の中をじっと睨みつけられているような「重いメッセージ」のなんと少ないことだろう。あまりにも手法が似ているので、企業に対する不信感さえ生まれてしまう。これは、大変なことだ。 制作者と広告主。お互いの立場も考えたりしなくちゃならないから、自然とメッセージも臆病になってしまうのだろう。でもそれは、きっと平気で「嘘」をついているのと変わりない。 費やした「時間」は無駄なもの。 費やした「お金」に価値はない。 「寂しさ」以外に何も生まれない浅はかなものなら、いっそ迷わず捨ててしまえ。 日本に「沈黙は金」ということばがあるように。口に出さなくていいことは山ほどある。欧米で「沈黙は変」というように。主張しなくちゃ、伝えらないことがたくさんある。ここにある一篇の詩のように。余計なことばは一つもない。剃刀のように鋭い感性で必要なことばだけを放つ。情熱、勇気、体力のある生き方をしている人々との出会いが、私に大切なことを気づかせてくれる。 そういう生き方をしている人はいつだって。正直で、誠実で、真剣で。何より強い「意志(=Way of life )」を持っていたし、お互いに成長できる関係だった。 今、ひとつのturning point を迎えて思う。 浅はかなものは、何もいらない。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ぱさぱさに乾いてゆく心を ひとのせいにはするな みずから水やりを怠っておいて 気難しくなってきたのを 友人のせいにはするな しなやかさを失ったのはどちらなのか 苛立つのを 近親のせいにするな なにもかも下手だったのはわたくし 初心消えかかるのを 暮らしのせいにはするな そもそもが ひよわな志にすぎなかった 駄目なことの一切を 時代のせいにはするな わずかに光る尊厳の放棄 自分の感受性ぐらい 自分で守れ ばかものよ 【自分の感受性くらい/茨木のりこ】
![]() 同じ空の下で。今日も、それぞれの人生を がんばって生きている友に心から一言。 I Always Love You. いくつものかけがえのない出会いの瞬間を 胸に刻んで。やさしい思い出に包まれて。 私も、精一杯生きてるよ。
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