ぴよの映画めった斬りコーナー
ぴよが見た新作映画・ビデオ・DVDを個人的趣味でぶった斬るコーナー
ぴよと意見が合わないからっていじめないでぇ〜ん!(^_^;)
【ネタバレも含んでますので注意してねん♪】

2005年07月28日(木) バットマン ビギンズ

監督:クリストファー・ノーラン
出演:クリスチャン・ベール
    マイケル・ケイン    
    リーアム・ニーソン、他
オススメ度:☆☆☆☆+


【あらすじ】
ゴッサム・シティの大富豪の御曹司として少年時代を送っていたブルース・ウェインの幸せな日々は、ある日強盗に襲われて目の前で両親が殺害されるという悲劇によって一変した。悲劇の原因を自分が作ってしまったという罪悪感、犯人への復讐心、様々な思いが交錯するブルースは、悪を絶ち己の恐怖心に打ち勝つ為に世界を放浪。ヒマラヤ奥地で出会った謎の男・デュカードに師事し、心身を鍛えて不正と闘う事を心に誓ったブルースだったが・・・


【感想】
バットマン・シリーズ第5作は、今までの話の前「どうしてバットマンが世の中に登場したのか?」というネタ・・・と言いたいトコロだけど、実際は「今新しいバットマン・シリーズが始まった」と考えていいと思う。
(前作で両親を殺害した犯人はジョーカーだったけど、今作では通りすがりの強盗になってますし)
実は公開前から相当楽しみにしてたクセに、いざ公開されるとなかなか見に行けず。気付いたら今週金曜で公開終了しちゃうやんかー!てな訳で、最後のレディースデーに駆け込みで鑑賞。(^-^;

いやぁ〜・・・コレ、劇場で見ておいて本当によかったっすよ!
ぴよは過去のバットマンシリーズは1〜3まで見てるんだけど、本作が一番出来がよかったですねー♪

そもそもアメコミの映画化だから、どこか滑稽で「んな事ある訳ないやんけ」というツッコミが多いのはお約束、と誰もが思って見ていると思うんだけど・・・本作のスゴイのはキャラクターの肉付けがしっかりしていて心情部分の掘り下げと見せ方が丁寧で絶妙な事、それによって「バットマン」というキャラクターに凄くリアリティが出て「超人ではない、普通の悩みを抱える人間でありながらヒーロー」という、血の通ったキャラクターが生まれたという事でしょう。

バットマンは何故「コウモリ」じゃなきゃいけなかったの?
いくら金持ちだからって、あの飛び道具や車ってのはどこから調達してんだよ?
どうして親を殺された事が「復讐」ではなく「悪の根絶と町の再生」に方向転換しちゃった訳?

今までのバットマンシリーズで誰もがツッコミを入れてたであろうこれらの疑問が、本作で破綻する事無く観客が最も気持ちよく納得出来る形と演出で、実に見事に解決されていると思う。

小さなセリフ回しの一つ一つがまたステキでねー♪
ブルースのパパが「何故転落したのか?それは・・・」と語る話、そして何より執事のアルフレッドがブルースに暖かい眼差しで語る「Never(決して)」という言葉。
短いセリフだけど、どれだけブルースが周囲から愛されて育ったのか。どれだけブルースとの信頼関係と心の結束が確かなものなのかを端的に表現する、素晴らしいシーンだったと思う。

渡辺謙サンが出演するという事ですごく期待してたんだけど、思ったより出演シーンが少なくてがっかり・・・でも短い出演シーンにも関わらず、彼の演技と存在感は充分アピール出来ていたと思うな。
それに本作、とにかく脇を固める役者達が余りに豪華過ぎて・・・これでは謙サンの出演シーンがあれだけでも致し方ないと言うしかない。むしろあれだけの豪華キャストの中に入っても臆する事無く、強烈にして謎めいた存在感を観客にアピールした謙サンは素晴らしかったと思いますヨ。

上映時間2時間超え(2時間半近い?)という長い作品ですが、ぴよは全く飽きる事無く楽しませてもらえましたネ。
最後に「ジョーカー」を出して来るトコロもソツがなくていい感じだし・・・勿論これは続編が出来るのよね?

「新生・バットマンシリーズ」の今後が楽しみです♪劇場公開を見逃した方はDVDが出たら是非!!







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2005年07月27日(水) サマータイムマシン・ブルース

監督:本広克行
出演:瑛太
    上野樹里
    与座嘉秋、他
オススメ度:☆☆☆+


【あらすじ】
夏休みなのに毎日部室でたむろしている「SF研究会」の面々は、ある日部室のエアコンのリモコン壊してしまった。翌日部室に集まったメンバーは、そこに謎の金属製の物体を発見。タイムマシンにも見えるぞ、という話になり「だったらコレに乗って昨日に戻って壊れる前のリモコンを取って来よう!」と冗談半分でマシンに乗り込んだ部員達だったが・・・


【感想】
「踊る大走査線 THE MOVIE2」で大成功を収めた本広克行監督の最新作。
本作は元々「ヨーロッパ企画」という劇団の戯曲を映画化したモノだそーです。という訳で、劇場版の脚本もヨーロッパ企画の若き主宰者・上田誠氏が手掛けたそーですヨ。

予告編見れば判ると思うけど、キャッチコピーが「バック・トゥ・ザ・昨日!」という、何ともショボいSF?コメディ。
舞台(と言うかロケ地)が本広氏の故郷・香川というのも、微妙に田舎っぽい情緒があってB級コメディに華を添えていると思いますヨ。いきなり「B級」って書いちゃってるけど、ここではあくまでも「褒め言葉」として使用しているつもり。
洗練されたコメディにしなかったトコロが、この映画の雰囲気を良くしていると思うんだよね。うん。

映画が進んで来ると「何だか妙に面白い」という気分になったんだけど、実は映画冒頭からタイムマシンが登場して相当話が展開して行くまで「なぁ〜んかヌルくてかったるいなぁ〜」としか思えなくて。(^-^;
素朴な田舎の大学生の妙に間の抜けたテンポの会話、というのをリアルに再現しながら笑わせようという事だろうとは思うんだけど、これは単にぴよのツボには入らなかっただけかな?

タイムマシンに乗って過去を変えるポイントを映画冒頭でダイジェストに見せて行くんだけど、話の筋を知らない観客には何が起こっていて何を見せたいのかサッパリ判らないので相当戸惑う。
まあコレに関しては、後々話が展開して来ると「あ。そーいう事ネ!」と誰もが納得出来るハズなので結果的には問題がないとも言えるんですが・・・まあ「かったるい」という感じ。

でもこの「かったるさ」が本作の魅力のような気がするのよ。
かったるい、という言い方が悪ければ「脱力系」とでも言うのか・・・そもそも登場するキャラクターもみんなまったりぼんやりしてるし、町並みも東京在住の人が見たら「コレっていつの時代設定ヨ?」とツッコミたくなるくらいほのぼのしてる。
ボケもツッコミも鋭くない「だら〜ん」とした感じで、コレがツボに来る人には相当面白いんじゃないだろうかと。

「B級脱力系」でほのぼの楽しめると言えばそのトーリですが、もうちょっと展開に緩急付けてもらいたかったかな。
個人的に、まったりする所とガンガン行く所のメリハリがもっとある方が好みなんですよね。
でも不思議な事に、見終わった後は「何だか面白いもんを見た」って気にさせてくれます(笑)

こういうのって日本じゃないと作れないコメディかも・・・邦画ならではの独特の空気感は味わえますネ






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2005年07月26日(火) 亡国のイージス

監督:阪本順治
出演:真田広之
    中井貴一
    勝地涼、他
オススメ度:☆☆☆+


【あらすじ】
東京湾沖で演習中の海上自衛隊が誇る最新鋭防衛システムを搭載したイージス艦「いそかぜ」が、亡国の対日工作員ヨンファと共謀した宮津副艦長によって乗っ取られた。彼らは米国から盗んだ特殊兵器「グソー」を首都に標準を合わせて日本政府に脅しを掛ける。政府はグソーに対抗出来る新型兵器を利用し「いそかぜ」を消滅させようと検討を始めるが、その頃いそかぜの先任伍長「仙石」は艦に残された自分の部下「如月」救出の為に単身いそかぜに潜入していた。


【感想】
福井晴敏氏著の同名小説の映画化。
今年は「福井晴敏祭り」でしょうか?「ローレライ(2005.2.24鑑賞)」「戦国自衛隊1549(2005.6.14鑑賞)」そして本作と、立て続けに福井氏の原作(戦国自衛隊の元ネタは半村良氏ですが、1549は福井氏が書いているそーだ)が映画化されてますよね・・・たまたまなのか、それとも世の中の人が好きそーな「○○3部作」みたいな企画モノだったんでしょうか?

さて、本作。
原作を友人から借りました!・・・ですが読む前に映画の方を見ちゃいました(^-^;
ぶっちゃけ言うと、ぴよは「ローレライ」も「1549」も「コレってなんだかなぁ〜」という感じだったんですよ。だから本作も余り期待していないと言うか、もっと言うと「コレもクソなんちゃうん?」くらいに思ってたんですが(をい)

本作、海上自衛隊+航空自衛隊の全面協力が得られたそーでして、そりゃーリアリティのある凄まじい迫力と厚みのある映像作りがされていますヨ。
日本もハリウッド並みに「お役所さん」がバックアップしてくれるご時世なんですねぇ♪・・・でもうがった見方をするとイラク派兵になるのが怖くて自衛隊志願者が減ってるの?だから映画に全面協力して自衛隊のイメージアップを図ってるの?くらいには思っちゃいますけど(笑)
まあ一介の映画好きにとっては自衛隊の思惑なんてどーでもいいです。映像にリアリティが出れば万事OKっす♪

そんな訳で、後はどーでもいい「マンガのよーな話」でした(をい)
マンガのよーな話ではあるけど、演じてる役者が豪華だし絵もなかなか迫力があるので、なんだか誤魔化されて押し切られちゃって、うっかりジーンとしちゃったりするんですけど(苦笑)

勿体無いなぁ〜と思ったのは、寺尾聰氏が演じる宮津副艦長のキャラクターでしょうか。
自分の部下の精鋭部隊を丸々国家反逆者にさせるには、寺尾氏の演じるキャラクターに余りにもカリスマ性が乏しい。この作品の作りだと単なる「息子の敵討ち」をする燃え尽き症候群のオッサンにしか見えない(コラ)
宮津氏自身に「国を憂う」という気持ちを強く持っているという部分を強調しなければ、単なる息子の敵討ちに自分の部下を利用した「トンデモ上司」になってしまう。

他にも、どーしてここでお嬢ちゃんが出て来るんすか?という謎の少女の存在(原作に出て来るのかな?)も、全く登場して来る意味も意義もなければ完全に映画から浮いてますし・・・かなり強引な登場なので、もしかしたら原作では重要な役割を担ってるのかもしれないなぁ〜、なんて思いながら見てたんですがね。

要するに映画見ながら思ってたのは、「コレってもしかしたら原作本を読んだら相当面白いのかも」という事。
勧善懲悪なヒーロー物だけど、映画の中では余りに説明不足な「犯人側の心理描写」が、きっと原作では丁寧に描かれているんではないだろうか?と思わせる作りなんですよ。
マンガっぽい「在り得ねー!」という展開も、活字で読んで頭の中で絵を想像したら・・・と考えると相当面白そうな予感。

残念なのは、せっかく面白そうな予感を沢山漂わせてるのに、「映画」として消化し切れなかった事でしょうか。
原作本の方がきっと数倍面白そうな・・・原作本と映画、どちらを先に見ればよかったのかな?







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2005年07月25日(月) ロボッツ

監督:クリス・ウェッジ、カルロス・サルダーニャ(共同監督)
声の出演:ユアン・マクレガー(ロドニー)
      ハリー・ベリー(キャピィー)
      ロビン・ウィリアムズ(フェンダー)、他
オススメ度:☆☆☆


【あらすじ】
小さな町に住む貧しい皿洗いロボット・コッパーボトム夫妻の息子ロドニーは、ビッグウェルド博士に憧れていつか発明家になる事を夢見て成長した。学校を卒業したロドニーは、いよいよ夢を叶える為に博士のいるロボットシティに向かう。ところがビッグウェルド博士が引退した後の会社は、新経営者ラチェットの陰謀により「アップグレード出来ない貧乏ロボットはスクラップにすべし」という方針に変更されていたのだ。


【感想】
「アイスエイジ(2002.7.9鑑賞)」のクリス・ウェッジ監督が同スタッフと共に送り出すフルCGアニメ。
前作は太古の氷河期が舞台、そして今作は一気に架空の「ロボット達が生きる世界」に次元スリップ?して、カラフルで独創的な世界観で観客を魅了しようという試みでしょうか。

簡単に言っちまえば「夢を諦めずに努力し続ければ、いつか必ず叶う」という、イマドキそんな事聞いても誰も見向きもしないような「超王道的道徳映画@ウルトラースーパーお子向け」ですね(きっぱり)

いきなり吠えたよーな感じですが、やっぱ映像はすっごくキレイですよ。
子供だけを楽しませるのに何もここまで凝らなくていいんちゃう?というくらいキレイ♪当然だけどターゲットを子供だけに絞る気は毛頭ないんでしょうね。
この映像美に対するこだわりは「大人にも充分楽しめる映画ですヨ!」というアピールなんでしょう。

それは当て込んでる声優陣の豪華な事からも言えるでしょう。主人公ロドニーの声はユアン君、ロドニーとちょっといい雰囲気になるキャピィーにハル・ベリー、他にも誰もが「この声のキャストなら是非見てみたい!」と映画ファンに思わせるよーな大物がジャンジャン吹替えてますしネ。

確かに絵もキレイだし話も磐石ですが、大人にはやっぱり少々物足らないと言うのか。
ただ面白い絵を見せようというだけの理由?で妙に凝ったビッグウェルド・インダストリーズ行き特急の様子も、確かに楽しませてもらうけど「訳わかんねーなー」としか思えなかったし、そもそもどうしてビッグウェルドが引退したのか今ヒトツ理解に苦しむし、ビッグウェルド博士がロドニーの心意気に触発されるというのもあの展開だけでは心理描写が薄い。

でも、大多数の低所得者層が一部特権階級的高所得者層に対して反乱を起こす・・・低所得者を圧迫して富める者程甘い汁を吸う事が出来る世の中は間違っている、というメッセージを本作が発しているとしたら「とっても楽しい政治映画」としてある意味ブラックユーモアとも受け取れると思うんですが。(^-^;

そこまで深読みする必要はないと思いますよ。
きっとメインネタは「夢を諦めないで頑張ろうネ♪」という事だと思いますよ。うん。きっとそーだ。

ひねくれないで、童心に戻って楽しめれば万事OKな作品だと思います・・・ぴよみたいにひねくれないでネ(苦笑)







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2005年07月21日(木) ハービー 機械じかけのキューピッド(吹替版)

監督:アンジェラ・ロビンソン 
出演:リンジー・ローハン(土屋アンナ)
    ジャスティン・ロング
    ブレッキン・メイヤー、他
オススメ度:☆☆+


【あらすじ】
レーサーになる夢を諦めてTV局の就職も決まったマギーは、大学の卒業祝いに父親から車を買ってもらう事に。ジャンクヤードに行ってマギーが選んだのはスクラップ寸前のビートル(フォルクスワーゲン)だった。マギーが車に乗り込むとダッシュボードから1通の手紙が出て来た。「あなたと“ハービー”がひとつになれば奇跡が起こる…」という謎の手紙を読んで訝しがりながらエンジンを掛けたその瞬間から、マギーの人生が一変する奇蹟の冒険が始まったのだ!


【感想】
「フォーチュン・クッキー(2005.5.9鑑賞)」から引き続きディズニー・ピクチャーズ作品に出演のティーンセレブ、リンジー・ローハン主演のハートウォーミング・コメディ。
ちなみに前作の出演者クレジットでは「リンゼイ・ローハン」って書いてあったんだけど、今作は「リンジー」になってる。どっちが本当の呼び方なのかわかんないけど・・・まあどっちでもいいって事なのかなぁ?
ぴよは日本語吹替版で鑑賞。リンジーの声を土屋アンナちゃんが吹き替えてました。

「リンジーが主演」とは書いたけど、実際は映画のタイトル通り「ハービー」という愛称の付いたビートルが主役。
ヘッドライトでウインクしたりバンパーを歪めて笑顔を作ったり、オイルを引っ掛けて怒ってみたりというパフォーマンスで人間らしい感情表現をして「擬人化」した車・・・まあ何ともディズニーらしい設定と言えばそーなんですが、何となーくピクサースタジオ製作の新作「カーズ」を意識して(対抗して)いるのかなー?と、うがった見方をしちゃうぴよですけどネ(苦笑)

まあどーって事ない、愛と勇気と元気をもらえる「ご家族皆さんでどうぞ♪」なディズニー作品です。
親子の関係だったりボーイフレンドとの関係、兄弟愛、人(車)に対する思い遣りと信頼関係、どれを取っても文部科学省のおっさん達がにっこりしてくれる事間違いなしの「無害映画」ですから、小さなお子様はママと同伴で、そしてティーンの皆さんはデートムービーとして、あまねくお楽しみ下さいませ♪

はい。感想終了〜(をい)

・・・だってこの作品の何を語ればいいと言うのか。
レースシーンでドキドキ☆とか、ハービーがとっても可愛い♪と言えばいいですか?・・・興味ないですなぁ(をい)

映画見てて思ったのは「リンジー、ちょっと太ったな」「マイケル・キートン(←初代バットマン)、歳食ったぁー!」
「いや、それよりもマット・ディロン(←ライバルレーサー役)、お前久し振りに見たゾ!老けたなぁーっ!!」
・・・そんな事ばーっかりだったんですが。(^-^;

思えばコレこそ製作者の意図した部分なのかもしれない。
明らかに鑑賞対象年齢が「高校生以下」な作りなので、「小学生→ハービー目当て」「中高生→リンジー目当て」にはなっているものの、ガキ連れて劇場に足を運ぶ「保護者の皆さん」は何をお楽しみにすればいいのか・・・
それは「懐かしのあの役者が見れますよー♪」な部分と、それから今の中高生未満には明らかに不似合いな「ママ・パパ世代のヒットソング」のオンパレードを聞かせて楽しませよう、という事なんだろうと。

本作は1969年にディズニーが製作して大ヒットした映画「ラブ・バッグ」の続編?的な作品なようなので、ラブ・バッグシリーズを当時楽しんだ方や、後にビデオ等で楽しんだ方のリピーターも見込んでいるかもしれませんが・・・この作品を当時劇場で楽しんだ世代って少なくともぴよよりはかなり年齢が上のハズ。
2005年の今、リンジー・ローハンという10代のカリスマアイドルが出演するこの続編を、わざわざ劇場まで足を運んで見に行きたいと思ってくれる往年のファンは一体何人いるんだか?(苦笑)

まあ、今のお子様向けにちゃんと楽しめるよーに作られてますから・・・大人もそこそこ楽しめますしネ。







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2005年07月20日(水) アイランド

監督:マイケル・ベイ
出演:スカーレット・ヨハンソン
    ユアン・マクレガー
    ジャイモン・フンスー、他
オススメ度:☆☆☆☆−


【あらすじ】
近未来の地球、大気汚染下から救い出された人間はコロニーに収容され、完全な健康管理の下で暮らしていた。ここで暮らす人々の夢はただ1つ、地球上で唯一汚染を免れた地上最後の楽園「アイランド」行きの抽選に当たる事。コロニーに収容されて3年経つリンカーンは、コロニーとアイランドに疑問を持つようになる。ある日たまたま見つけた「虫」の存在からアイランドの正体を知ってしまった彼は、ほのかに思いを寄せるジョーダンと共にコロニーから逃げ出すのだが・・・


【感想】
「アルマゲドン」で現在を描き、「パールハーバー」で歴史を描いたマイケル・ベイ監督がついに未来を描く!と、なかなか気の利いたキャッチコピーの近未来SFアクション大作。
ぶっちゃけ言うと、「アルマゲドン」も「パールハーバー」も全く好きじゃない・・・もっと言うとかなり積極的に嫌いな作品だと思っているぴよは(苦笑)、どーやらマイケル・ベイ監督作品が肌に合わないらしい。
肌には合わないけど、ユアン・マクレガーもスカーレット・ヨハンソンも大好き♪・・・ジレンマですのぅ(^-^;

さて本作。
面白かったですよー!フツーに面白かったです♪
設定が2017年だか2019年辺りってのが、余りに近未来過ぎてちょっとリアリティに欠けてる感じはするんだけど、とにかく映像がすんごくキレイだし迫力があって面白い!
金掛かってまっせー!こーいう映画って絶対に日本じゃ作れないよー。スポンサーいないからねー!(笑)

そんな訳で、いかにもハリウッドらしい映像と迫力を楽しみたいという方には断然オススメ出来る1本です♪

色々ツッコミ入れられる箇所も満載ですが、そーいった細々したツッコミドコロを全部「ド派手アクション」の絵と音響で吹っ飛ばしてゴリ押しして誤魔化して行くという、ある意味心地よく「ハリウッド式」を楽しませてもらえる作品♪
(一応気持ち的には褒めてるんですが、嫌味に聞こえるかもしれないワ。ほほほほほ)

内容については敢えて触れないでおきましょう。
それこそツッコミドコロ満載ですが、散々楽しい絵を見せてもらって「予定調和」なオチに向かってガンガン突き進んでいくタイプですから、一々ツッコミ入れるのもバカバカしいっしょ(笑)
ちゃんと「お色気シーン」も入ってて、スカーレット・ヨハンソン嬢の唇は厚ぼったくて可愛い♪←何言ってんだか
ユアン君もかなり老けて見えるけど、更に顎がケツみたいだけど(をい)、カッコイイし見せ場多いしネ!

それにしても・・・やっぱりマイケル・ベイ監督とは相性が合わんなぁ、と思うのは「何が何でもヒューマン!」な映画にしようとしてるトコロかなぁ〜。
個人的には「リンカーンとジョーダンだけの話」に小さくしちゃっても良かった気がするんだよね。それを「クローン全体」に話を大きくして行くから・・・上映時間が2時間超えて長〜くなる(苦笑)
追う側の黒人傭兵のエピソードも盛り込んで、人間とクローンの在り方だとか感情だとかをモリモリにしたヒューマン仕立てにしてあるのが、ぴよには何だかしっくり来なかったんだな。

この監督さん、「観客を自分の作品によって啓発・啓蒙したい!」とか考えてんでしょうか?(^-^;
ぴよは別に面白い絵が見れればそれでいいよー。今更クローンについてマイケル・ベイ監督に啓蒙してもらいたいなんて思ってないよー(をい)・・・てな訳で個人的にはユアン君とスカーレット嬢の濡れ場見せてもらって、ハッピーでウッキウキ♪な脳味噌カラッポ系の終わり方にしてもらっても全然楽しくてOKだったんですがネ(苦笑)

まあでも、世間的にはヒューマン物にした方がウケるんでしょう。
きっとぴよの意見には否定的な方が多いと思うので(薄涙)、ヒューマン部分も皆さん楽しんで下さいナ。








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2005年07月15日(金) 皇帝ペンギン(吹替版)

監督:リュック・ジャケ
声の出演:大沢たかお
      石田ひかり
      神木隆之介
オススメ度:☆☆☆+


【あらすじ】
南極に冬が訪れようとする3月。暖かさを求めて多くの生き物が北に向かう中、逆に南へ移動を始める皇帝ペンギン達。目指すのは彼らが生まれた氷山に囲まれた場所。ここでパートナーを求めた彼らは5月に産卵する。その後メスは産んだ卵をオスに託し、生まれて来る我が子の為にエサを求めて100Kmも離れた遥か彼方の海に向かうのだ。そしてオス達は卵を守りながら冬の寒さをしのぐ為に身を寄せ合い、4ヶ月も絶食してメスが帰るのをひたすら待ち続ける・・・


【感想】
2005年1月に本国フランスで公開されるや、「WATARIDORI(2003.5.28鑑賞)」「ディープ・ブルー(2004.8.12鑑賞)」を軽く10倍以上超える驚異の観客動員数を叩き出した大ヒットドキュメンタリー。
予告編で流れる音楽が結構耳に残りますよネ。エミリー・シモンという方が歌ってらっしゃるよーです。

「WATARIDORI」も「ディープ・ブルー」も共にほとんどナレーションを入れない形で、とにかく圧倒的な映像体験をさせてくれるというタイプのドキュメンタリーでしたが、本作はペンギンを擬人化させて(ちょっと違うけど、まあそんな感じ)ペンギン達が語っているという手法のナレーションでドラマ仕立てに映像を見せて行くタイプです。
ある一組のカップルペンギンと、その夫婦から生まれた子供というファミリーにスポットを当てて、それぞれの声を上記の役者さん達が当て込んでいました(ぴよは吹替版で鑑賞)

とにかくスゴい映像です。
そそり立つ氷山、赤々と燃える夕日、目も覚めるような瑞々しく輝く青い空と海、そしてその地で力強く息づくペンギン。
延々と続くペンギンの行進を追い、-40℃の極寒の中ブリザードに震えるペンギン達を撮り、我が子の為に海中で目まぐるしくエサを求め続けて疾風のごとく泳ぎ回るペンギンを追う。
この撮影スタッフは凍死しなかったんでしょうか?本当に大変だったと思いますよー。

ま、そんな訳で「フツーに楽しめる、フツーのドキュメンタリー」でした。←をい
すごく面白かったですよー。でも「NHK特集」見てるくらいの感覚。(^-^;

知られざる皇帝ペンギンの生態、物凄く非効率的な産卵と子育て。皇帝ペンギン達の苦労と苦悩。ヒナ達の可愛い様子から巣立ちまでを、誰が見ても楽しめるように上手く作ってあると思うし、こーいうナレーションだったら小さな子供が見ても勉強になるし、判り易くてファミリーで見に行くのに断然オススメ出来ます。

ま、そんな訳で「フツーに楽しめる、フツーのドキュメンタリー」でした。←しつこい(苦笑)

ま、ぶっちゃけ言うと「皇帝ペンギン」という一種だけに限定して撮影しているからどうしてもTV特番程度の分量だし、ナレーション構成がドラマ仕立てだから子供向けなイメージになっちゃうんですよね。
それがいけない訳じゃないけど、大人が見るには少し物足りない感じがしなくもなかったかな?ってトコロですか。

子ペンギンの吹替えを神木隆之介クンがやってますが、恐ろしく可愛い声です♪
はぁ〜・・・声変わりして欲しくないなぁ〜(^-^;







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2005年07月13日(水) おまけつき新婚生活

監督:ダニー・デヴィート
出演:ベン・スティラー
    ドリュー・バリモア
    アイリーン・エッセル、他
オススメ度:☆☆☆+


【あらすじ】
ニューヨークで大手出版社の編集者として働くナンシーと、処女作が高い評価を受けて将来を嘱望された新人小説家のアレックスはラブラブな夫婦。そろそろ夢のマイホームを!と探し歩いていると、ブルックリンの一等地に正に理想の物件が格安で売られているのを発見。ただ1つの問題は2世帯住宅の2階部分に元々間借りしている老婆がいる事。でも95歳を過ぎた老婆だからそのうち・・・という訳で、愛の巣購入を決めたアレックスとナンシー夫婦だったのだが。


【感想】
「メリーに首ったけ」等の錚々たるコメディに出演し、アメリカでは超有名なコメディアン俳優ベン・スティラーと、チャーリーズ・エンジェルシリーズで既に日本での認知度も高いドリュー・バリモアが共演のドタバタラブコメ。
製作は2003年ですが、今頃になってよーやく日本で公開です。先日観た「50回目のファースト・キス(2005.6.20鑑賞)」よりもコチラの方が先に製作されてるのに、どーして日本公開が後なんでしょ?

ラブラブ夫婦のアレックスとナンシーが格安で手に入れた二世帯住宅。その家の2階部分には前の所有者時代から間借りしている老婆が住んでいて、先住権があるから老婆を追い出す訳にはいかないものの、所詮95歳はとうに過ぎた老婆なんだから早かれ遅かれ・・・ね?(^-^;
とタカくくってたものの、この老婆が一筋縄ではいかないとんでもねーババアだった!という話。

最初の内は映画中のアレックス夫婦も観客も「どーにもムカ付くけど気のいい婆さんだしなぁ。わざととも思えないし」と思ってババアの様子を見てるんだけど、それが段々エスカレートしてくると「こりゃー明らかにワザとやってるだろ!」という確信に変わってくる訳ですわ。
観客がそう確信する頃には、やっぱり映画中でも「あのババア、絶対確信犯だ!」とアレックス夫婦も思う訳で、そうなると一筋縄ではいかないババアを何とかこの家から追い出そうと画策するけど・・・もっと簡単な方法があんじゃん?という、割とブラックな展開を見せて行きます。

要するにいかにもアメリカらしい、ネタがブラックになればなるほど笑えるという「アメリカンギャグの王道」作品です。

アレックスはいかにもベン・スティラーが演じるのに相応しい「彼が最も得意とするキャラクター」ですし、しっかり者で愛らしい妻ナンシーを演じるドリュー・バリモアもイメージにピッタリ合う♪
何よりこの映画のツボは「2階に住む老婆」を演じたアイリーン・エッセル女史でしょう!なんと御年81歳の彼女、時に弱々しく時に勇猛果敢に、そして満面の笑顔でやる事成す事めっちゃくちゃ感じが悪い!(爆)
アワアワ悩殺バスルームシーンまで披露してくれて(笑)、正に彼女なしで語れない作品になってます!

ぶっちゃけ言うと途中でオチが見えるものの、相当楽しい作品になってますよ。
相当楽しい作品なのは間違いないんだけど・・・ありがちなアメリカン・コメディと言えばそれまでで(^-^;
配役がピタリとハマってるのはとっても好感が持てるんだけど、ベン・スティラーが余りに「いつも通りのハマり役」過ぎて、安心して見れいられる分意外性が全くないというのが残念と言えば残念か。

DVDレンタルでも充分と言えばそれまでですが、暇潰しにはもってこいのお軽く笑える秀作だとは思いますね。
見て損はないですよ・・・鑑賞のお供にはポップコーンとコーラがお似合い!なアメリカンな一作です。








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2005年07月12日(火) タナカヒロシのすべて

監督:田中誠
出演:鳥肌実
    ユンソナ
    宮迫博之、他
オススメ度:☆☆+


【あらすじ】
カツラ工場に勤める田中宏、32歳独身。会社でも無口で友達もいない彼は、当然恋人もいないし悪趣味極まりない。両親には結婚をせっつかれる上に最近では血尿も出て健康にも不安を抱える日々。
そんなある日、父親が急死した事で彼の人生は転落の一途と辿る。次々と襲う不幸の連続、そして次々に現れる奇妙な人々に翻弄され続けるヒロシ・・・遂には愛猫ミヤコまで病気になっってしまった!


【感想】
カルトな芸風(謎)で一部熱狂的なファンを有する(らしい?)鳥肌実氏主演の「フツーのようで異様な男のドラマ」
ちなみに鳥肌実氏の事は全く知りません。彼の芸風がどんなモノなのかも判りません。ぶっちゃけ言うと、ナニモノなのかすらさっぱりワカリマセン(^-^;
監督は本作が初メガホンにという田中誠氏。当然だけどこの方も知りません・・・どーしてこの映画をわざわざ見に行ったのか自分でもよく判らないんだけど(をい)、何だか妙にソソられるモノがあったので映画館まで足運んでみました(^-^;

話は世の中にごまんといそうでいなさそーな?ちょっとオタク入った地味に生きる32歳の男が、父親の死を皮切りに次々と不幸が襲い掛かり、でもそんなどん底の男にほんのちょっぴりいい事が起こる、という感じ。
・・・もうこの映画の90%くらいネタバレしちゃった可能性大です(をい)

主人公の「タナカヒロシ」という平凡な名前の男、いそうでいなさそうなキャラなんですが、少なくとも彼の行動パターンや何か事が起こった時の反応や様子は「あ。こーいうの判るな!」と1つくらいは共感出来るレベルのありふれたキャラ。
これは明らかに計算されたキャラクターだと思いましたね。独特の雰囲気を持たせてあるものの、実は彼の行動パターンには人間の心理や真理が凝縮されていたような気がします。

淡々と下らないエピソードが続いて、特にどうという事もなくちょっとだけ「お!」と思うオチが来る。
ただそれだけの作品なんですが(コラ)・・・妙に何かソソられると言うのか後を引くと言うのか(^-^;

主人公の脇を固める役者が意外と大物揃いや芸達者だったり、音楽がめっちゃ渋いチョイスで嬉しかったり、細々と続くエピソードが大笑いする程のモノはないのに妙に楽しかったり・・・どれもこれも中途半端に良く出来てて中途半端に面白くて中途半端に気を持たせて中途半端にほのぼのさせてくれる。

どーにもこーにも不思議な感覚の作品なんですが、意外に面白かった・・・かも?←これまた中途半端で(苦笑)

正直言うと、映画館で金払って見る程のもんじゃないとは思いますヨ←コラ
DVDレンタルで充分な内容と展開とオチと映像ですしね・・・でも微妙に後ろ髪を引かれるようなこの感覚な何なのか?
何とも不思議な魅力を持った地味な小品なんですよ。でも大手を振ってオススメする程じゃないんだけどなぁ?(苦笑)







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2005年07月11日(月) サハラ−死の砂漠を脱出せよ−

監督:ブレック・アイズナー
出演:マシュー・マコノヒー
    ペネロペ・クルス
    スティーブ・ザーン、他
オススメ度:☆☆☆☆−


【あらすじ】
トレジャーハンターのダーク・ピットはナイジェリアとマリの国境近くで発見された1枚のアメリカ金貨に魅せられた。その金貨は南北戦争時代に莫大な財宝と共に忽然と姿を消した「甲鉄艦テキサス」の存在を示すものだったのだ。一方謎の奇病の調査をしていたWHOの女性医師エヴァは、感染源がマリにあると確信。国交のないマリに入る為に甲鉄艦調査の為にマリ入りするダーク達に同行したエヴァだったが、そこには国家レベルの陰謀が隠されていたのだった。


【感想】
冒険小説家クライブ・カッスラー氏の著書「ダーク・ピット」シリーズの中でも、最高傑作との呼び声が高いシリーズ第11作目の「死の砂漠を脱出せよ」映画化。例によって原作シリーズ未読です(苦笑)
実は劇場鑑賞券を貰ってたんだけど、うっかりしてる内に今週金曜で公開終了に・・・慌てて鑑賞して来ましたヨ

お茶目な冒険野郎ダーク・ピットを演じるのは、甘いマスクにマッチョな体のマシュー・マコノヒー。ヒロインの女性医師エヴァを演じるのは「共演役者食いの女王」ペネロペちゃん←そして今回も食ってる(笑)

壮大なスケールの、ワクワクドキドキさせる、トンデモB級アドメンチャー・コメディーです!←いきなり
原作もこーいうおちゃっぴーなB級冒険活劇なのかどーかは知りませんが、少なくとも本作は何もかもがツッコミ入れまくりのお笑いアドベンチャーになってました。

やー!こーいうバカっぽいアクション冒険活劇って大好きさー♪
とにかく「あり得ねー!」のオンパレード!どんなに絶体絶命の場面に来ても、ちゃーんと楽しく切り抜けてくれる♪
更にダークの相棒で幼馴染みのアルとの掛け合いが最高に楽しい。
この「アル」のキャラクターが最高にイカしてて、オイシイ場面は全部アルが持ってっちゃってる!けどキメるトコロはちゃんと主人公のダークの見せ場にしてて、あくまでもダークを支える相棒としてのスタンスは崩さない。
なかなか練られたいい設定だったと思うし、アル役のスティーブ・ザーンは素晴らしかった♪

まあ・・・言っちゃ何だけど「一晩寝たらすっかり忘れちゃう」代表みたいな話なんだけど(コラ)、見て気分が悪くなるヤツは絶対にいないと思うし、ちゃーんと楽しめるし絵的にもかなりいい感じ♪
ロケはモロッコでしたらしいけど、なかなかアフリカっぽい雰囲気も出てるし(町の様子なんてステキー♪)ボートで戦ったりヘリ飛ばしたり戦車出したりクラッシックカー登場したり、とにかくてんこ盛りだから絶対に退屈しないヨ(^-^)

小難しい事考えないで、ビール片手にお気楽に楽しむのに打ってつけの一作。
映像的には映画館で見るべきだろうと思うけど、自宅で週末友達とビデオ鑑賞会にチョイスするのに向いてますネ♪







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2005年07月07日(木) 姑獲鳥の夏

監督:実相寺昭雄
出演:堤真一
    永瀬正敏
    原田知世、他
オススメ度:☆☆


【あらすじ】
昭和27年東京。小説家の関口は雑文書きの為の怪奇ネタを探していて、由緒正しい産婦人科医の娘・梗子が妊娠したまま20ヶ月経ってもまだ産気付かないという噂を耳にした。しかも梗子の夫は1年半前に謎の失踪をしており、更にはこの病院で生まれた新生児が次々姿を消しているというのだ。関口は何かと頼りにしている古本屋の店主と神社の神主を兼任している友人「京極堂」に助けを求めた。京極堂の助言で同じく友人の探偵「榎木津」に相談するのだが・・・


【感想】
ベストセラー作家・京極夏彦氏のデビュー作にして驚異的なヒットを飛ばした「姑獲鳥(うぶめ)の夏」の映画化。
毎回毎回「原作未読ですぅ〜」と泣きの入るぴよですが、本作は違います!京極堂シリーズは熱狂的ファンが多いという噂を聞いていたぴよは、この作品が文庫化されると速攻で購入して読みましたヨ!
文庫化されたのが確か6年くらい前・・・その時読んだっきりでその後再読してないので、内容は覚えてても細かいディティールは忘れちゃってたんだけどね(苦笑)

「姑獲鳥の夏」は6年前に読んだきりだけど、その後の「魍魎の匣(もうりょうのはこ)」「狂骨の夢」「鉄鼠の檻」までは文庫本を買い続けたので、「京極堂シリーズ」のキャラクターに対するイメージというのが何となく自分の中で出来ていました。

さて前振りが長くなりましたが本作。
いきなりですが・・・これは原作ファンと原作を読んでいない人とではかなり評価が別れそうな予感です。
まず原作ファンが一番指摘しそうなのが「配役が原作のイメージと違い過ぎる」という事。
それから原作未読の人は・・・この映画だけで話が判りますかね?ぴよは原作を読んでるので勿論判りますが、あれだけの長さの小説を2時間程度の映画にまとめているので、かなりムリがあったように思う。

京極夏彦氏の作品って、根本的に映像化するのに向いてないと思うんですよ。
説明がやたら長いし難しいし、種明かしシーンも「ぼんやり関口クン」が訳わかんねー!って京極堂に説明を求めて、京極堂がどうしてこんな簡単な事がわかんないの?てな調子で更に説明を重ねるというパターンなので
(でもコレって読者向けに判り易く解説してくれてるんだと思う。だって読んでても訳わかんねーもん。笑)
著書として楽しんでる分には前に戻ったりしながら読み直してオチを楽しめるものの、これを見直しが聞かない映画としてサラサラ〜ッと見て行くと「クライマックス以降の説明シーンが長過ぎてダレる」と大抵の人が思うんじゃないかな、と。

実際映画見てて種明かしシーン以降、スクリーンが一瞬暗転する度に早とちりして席を立った人が更にシーンが続くので慌てて席に座り直す事が数回(苦笑)
種明かしシーンの説明が長過ぎてみんなダレダレになっちゃってた(^-^;

個人的には配役がやっぱりしっくり来なかったなぁ。堤サンは好きな役者だけど京極堂のイメージとはちと違う。
凄く頑張ってたと思うから原作未読の方なら違和感ないだろうけど、ぴよ個人的には京極堂のイメージって豊川悦司サンみたいな感じだったんだけどナ。
永瀬クンの関口も・・・それより榎木津が阿部チャンってのはどーだろ?原作では色白の美青年だったハズ。もっと線の細いお人形のような優男って感じなのになぁ。逆に木場が宮迫クンっては線が細過ぎるしさ(薄涙)

まあ、原作と映画は別物で楽しむべきなので配役についてアレコレ言うのも何だしな・・・だったら映画の作りだけ原作を踏襲してダラダラ説明ばっかりしないで、もーちょっとテンポ良く見せてくれよ!(怒)
本で読む楽しみ方と映画としてスクリーンで絵を見る楽しみ方は根本的に違うでしょ。この監督さんは要するにこの作品を自分の中で咀嚼する事が出来ずに、半端に原作の雰囲気だけ残してまとめられなかったんだろーな。

コレってシリーズ化するんですか?
だったら次は「魍魎の匣」か・・・実は原作読んだ中でぴよは「魍魎〜」が一番好きなので、もし「魍魎〜」を映画化するならキャストには一々文句付ける気はありませんが・・・少なくとも監督は別の方にやってもらいたい(苦笑)








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2005年07月06日(水) メリンダとメリンダ

監督:ウディ・アレン
出演:ラダ・ミッチェル
    ジョニー・リー・ミラー
    クロエ・セヴィニー、他
オススメ度:☆☆☆


【あらすじ】
マンハッタンのとあるビストロで会食する劇作家達。「人生は悲劇か、それとも喜劇か」という話題で盛り上がり、2人の劇作家が『医師の夫との離婚歴がありニューヨークにやって来た「メリンダ」という女性の恋愛話』という同じ設定で、悲劇と喜劇のストーリーをそれぞれ語りだした・・・


【感想】
都会派ラブストーリーの名手ウディ・アレン氏の監督・脚本最新作。
悲劇ばかりを書く劇作家と喜劇ばかりを書く劇作家の2人が、同じ設定の「メリンダ」という女性をモチーフにそれぞれが悲劇と喜劇のストーリーを語るという展開です。
要するにビストロで語り合う2人の劇作家がリアルで、そこに悲劇と喜劇の2つの劇中劇を入れ込むという作り。

ウディ・アレンらしい、洒脱な語り(言い換えれば少々説教臭い?)と落ち着きながらもオシャレで洗練された作りのラブストーリーが「悲劇編」「喜劇編」という2つのパターンで展開していくんだけど、この作品の中にある様々なネタは「恋愛映画」のパターンの全てを網羅していると思う。
不倫、浮気、離婚、駆け引き、ハッピーなデート、強烈な片想い、倦怠、三角関係、泥沼、そしてハッピーエンド。欲張っていてもそこはウディ・アレンの手腕が光ってて、2つの劇中劇の中できちんと消化させている所はスゴイと思う。

所々でクスクス笑わせたり、切なくさせたり、様々な感情が交錯して行きながら、最後は「悲劇と喜劇は表裏一体」的な感じかなぁ?と思って見てたんですが・・・

ぶっちゃけ言うと、少々ウディ・アレンの恋愛映画に飽きて来たみたいです(^-^;
そこそこ楽しませてはもらったし吠える程の欠点も見当たらないのですが、逆に2つの劇中劇を織り込みながらもとっ散らからずに映画がきちんと収束して行く様子を見ながら「キレイに出来過ぎだよなぁ」という感想しか持てなかったんだよね。
要するに「映画の内容自体に感動したり共感したり考えさせられたりはしなかった」

これはぴよに問題があるんだろうけど、映画を見ながら終始「ウディらしい嫌味なセリフだよなぁ」「ウディらしいコミカルなエピソードだよなぁ」「さすがウディだわ。こーいう見せ方ウマイよなぁ」
・・・『ウディ・アレンが作った映画』というフィルターを通してしかスクリーンを見てなかったんです。
全く映画の話自体に入り込めずに、「ウディらしい」「ウディっぽい」としか見てなかったんです(涙)
だから作品自体の印象が物凄く薄い。

決して悪い作品ではないけど、だからと言って大絶賛される作品でもない。
結局その程度のうやむやな事しか言えなくなっちゃうんですよ(^-^;








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2005年07月05日(火) あいつは格好よかった

監督:イ・ファンギョン
出演:ソン・スンホン
    チョン・ダビン、他
オススメ度:☆☆☆


【あらすじ】
ドイル女子高校に通うイェウォンは、自分の高校のHPに書き込まれた失礼な内容に罵倒レスを返した事がきっかけで、町で有名な不良青年チ・ウンソンに「ぶっ殺す!」と付きまとわれるようになる。ある日校門前で待ち伏せされたイェウォンは塀を乗り越えて逃げようとするも、塀から転落して下にいたウンソンとはずみでキスしてしまったのだ。ところがウンソンは「キスしたからには結婚しろ」とイェウォンに強要して来て・・・


【感想】
ソン・スンホン主演のラブコメディー。日本未公開作品らしい?(8月にDVDリリースするという噂アリ)
2004年の作品なので、職業訓練校の生徒役(多分高校と同じ位置付けかな?)を演じるソン・スンホンは撮影当時27〜8歳くらいのハズ。自分の年齢と10歳くらい違う役を演じてるって訳ですね・・・
韓流スターってやたら若い役を演じますよね。演じてて違和感ないのかしらん???

話はフツーの(つーか相当ダサい)女子高生が、超不良でイケメン学生とひょんなきっかけで付き合う事になり、最初の内は彼が怖くてビクビクしまくりだったダサダサ女子高生は、次第に彼の内側が見えて来ていつの間にか好きになってしまうという、20年くらい前に別フレとか別コミ(←判る?)で連載されてた少女マンガみたいな展開です。

確かにイェウォン役のチョン・ダビン嬢は大して可愛くない。(←いきなり)
この女優さんの事を全く知りませんが、少なくとも本作での彼女は誰が見ても「フツーにどこにでもいる」レベル。
そんな訳で劇中でもウンソンからは「イモ女」と呼ばれ、そしてウンソンをずっと慕い続けているのにちっとも振り向いてもらえない「自称・彼女(気取り)」の美少女からも「このブス」呼ばわりされてます(笑)

対照的に不良役のソン・スンホン君はとってもおキレイ♪
たまたま先日彼の出演作品「氷雨(2005.6.27鑑賞)」を見ましたが、氷雨の時には「小泉コータローに似てる」としか思わなかったぴよなんですが、本作のスンホン君を見て軽く萌えました♪
確かに彼は美しい!そして不良役という事でアクションシーンも盛り沢山なんですが、なかなか動きもいい。
・・・この作品はきっと「ソン・スンホン君ファンの為のプロモーション映画」なんだろーなー(^-^;

そんな訳で、大した内容じゃーないんですが(コラ)、絵的にはなかなか楽しませてくれます。

ウンソンが何故人に触られる事を極端に嫌うのか、何故家族の話をしたがらないのか、・・・などのネタが、意外な真相への伏線だったのが驚きでしたが(通常ラブコメでは絶対に使われないネタだと思う)、話のテンポもいいしオチも予想通りの磐石な着地点に突き進んで行くので、ある意味安心して楽しめるタイプのラブコメになっているでしょう。

イェウォンはともかく、どーしてこんなダサい女の子にたった一度のキスでこの不良青年は入れ込めるのか?という疑問は誰もが持つと思いますが、この疑問も映画ラストで「ほー!そー来たかー!」という種明かしがあってなかなかお上手♪

花のある女優を使っていないので確かに日本公開されずにDVD化されるのも納得ですが、なかなか良く出来てます。







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2005年07月02日(土) 星になった少年 Little Randy and Shining Boy

監督:河毛俊作
出演:柳楽優弥
    常盤貴子
    蒼井優、他
オススメ度:☆☆☆+


【あらすじ】
小川哲夢は心優しい少年だったが、家が動物プロダクションを経営している事が原因なのか?学校でいわれのないイジメを受けて内に篭りがちだった。ある日母親が「飼うのが夢だった」と言って購入して来た仔象のランディに出会った哲夢は、象の神秘的な力とシンクロして次第に心を開いていった。タイに「象使い」の学校があると知った哲夢少年は、日本初の象使いになるべくタイを目指そうとするのだが・・・


【感想】
昨年カンヌ映画祭で最優秀男優賞を受賞した柳楽優弥クンの主演最新作。
本作は日本人初の象使いになったものの、若くしてこの世を去った坂本哲夢氏(享年21歳)の人生を綴ったもので、今も千葉県市原市に「市原ぞうの国」を経営する哲夢氏のお母様が出版された「ちび象ランディと星になった少年」という作品が元になっているようです。

事実が元になってる作品というのは必ず泣かせる。
特に本作の場合、映画予告編で既に哲夢氏が若くしてこの世を去っている事を語っているので、最初っからハンカチ握り締めて鑑賞しましたってば・・・いや、この作品で泣けない人は余りいないんじゃないですか?
さすがのぴよもクライマックスシーンでは涙をこらえる事が出来ませんでしたから。

実言うと、柳楽クンって演技がウマイんだか雰囲気があるだけなんだかよく判らないんだけど(コラ)
少なくとも前作「誰も知らない(2004.8.11鑑賞)」と本作を見て思ったのは、彼には彼独特のオーラがあるという事。
やっぱり「目ヂカラ」かなぁ・・・彼にしかなく、そして彼だからこそ惹き付けられる独特のオーラが目からビームのように発せられているみたい?で、この「哲夢少年」の役を演じられる役者は柳楽クン以外には絶対にいない!と観客に確信させるだけの圧倒的なパワーがある。
そういう意味では彼は役者として超一級なんだろうな。生まれながらにして役者になる運命だったんだろうな。

学校でイジメに遭うシーンやタイでの様子、生涯の恋人になった絵美との出会いのくだり等、非常に丁寧に決め細やかに表現されていて(特にタイのシーンは好きだなー♪)、更に映像に被る坂本龍一氏の音楽とのマッチングも文句なしに素晴らしいっ!・・・って言うか、教授(←坂本龍一)が好きなんですよぅ〜♪YMO時代めっちゃ好きだったんですよぅ〜♪

と、猛烈に褒めまくってるんですが・・・なーんかピンと来なかったって言うか(^-^;
すごく丁寧に描かれてるんだけど、何かが物足らない。哲夢氏の生涯をただ綴っているだけにしか見えない。
哲夢氏は「日本で使うだけ使った後には冷たいコンクリートのオリの中で生涯を終える象達の為に楽園を作りたい」という強い希望と信念を持っていた。
彼の死後、実際は「市原ぞうの国」という楽園が残ったのは周知の事実だけど、映画中でそれが語られる事はない。
ただおセンチに泣かせなシーンを入れて、それでシメにしてしまっているのが勿体無い気がするんだよね。

別にムリヤリ泣かせる必要なんてない気がする。
哲夢氏が志半ばでこの世を去った事は、本人にとっても残された家族にとっても拭い去れない悲しい事実ではある。
でも、今も「市原ぞうの国」はあって、哲夢氏の信念を受け継ぐ家族がその地に根を張って頑張っているんだもの。
ここまでやったら「そりゃーズルいだろ」という人もいるのかもしれないけど、ぴよは思い切って現在の市原ぞうの国の様子も見せて「残された家族は、哲夢氏の信念を受け継いで頑張っていますよ!」というメッセージを残してもよかったんじゃないかと思うんですよ。

泣かせればいいってもんじゃないと思う。
ラストがほのぼの爽やかな気分になったって、別にこの作品の質が落ちるとは決して思わない。
ぴよが大切な家族を無念の内に亡くしているからかもしれないけど、「ただ観客が泣けばいい」というラストの演出はどうしても受入れられなかったんだよね。

大切な人を喪っても、それでも家族は生きて行くんだもの・・・残された家族の再生を見せて欲しいんですよ。







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2005年07月01日(金) ダニー・ザ・ドッグ

監督:ルイ・レテリエ
出演:ジェット・リー
    モーガン・フリーマン
    ボブ・ホスキンス、他
オススメ度:☆☆☆☆+


【あらすじ】
5歳の時に拾われて闘犬として調教されて来た男・ダニーは、高利貸しのバートの元で「殺人マシーン」として闘わされ続けて来た。首輪を着けさせられて人間らしい感情も過去の記憶も持たないダニーだったが、ある日盲目のピアノ調教師サムと出逢った事で彼に変化が起こる。数日後にバートと同乗していた車が事故に遭い大破、何とか車から抜け出したダニーはサムを訪ね、サムとサムの娘ヴィクトリアの元で少しずつ人間らしさを取り戻して行くのだったが・・・


【感想】
リー様ファンの皆様こんちわー♪「いつも心にジェット・リー」がモットーのアクションバカ一代、ぴよでございます(笑)
さてリー様の新作は、先頃オスカーをようやく手にした重鎮モーガン・フリーマンと共演!ちょっと信じられない異色の組合せを実現してくれたのは、脚本を書いた「リュック・ベッソン@バカと天才紙一重のバカ」←コラコラ
監督は「トランスポーター」で高い評価を受けた若き新星ルイ・レテリエです。

まず始めに断っておきますが、この映画の評価は「リー様ファンに対するオススメ度」です。
アクションにもリー様にも興味がない人が見たら、ツッコミどころ満載で大笑い必至かと思われす・・・が、意外な事にこの作品はリー様にもアクションにも興味がない人でも結構楽しめるんじゃないかな?と思いますヨ。
もっとも・・・リー様ファンのぴよが言う事ですからアテには出来ませんけどね。えぇ(苦笑)

さて、本作。
リー様は「犬」の役です。闘犬です。いつも首輪着けて大人しくしてますが、首輪を外してご主人様に「殺せ」と言われると事の善悪の見境なく相手をぶっ殺して行きます。
そもそも犬ですから事の善悪なんて判りゃーしません。その代わり首輪をしている間はただのボンクラです。
・・・をい。こんな役なのかよ(涙)

意外な事にこれが物凄く面白いんですよ!
何しろアクションのキレは映画界で天下一品!そのスピード、迫力、躍動感、どれを取ってもアクションファンが待ち望んだ本物のアクションを十二分に楽しませてくれます♪
ワイヤー等も使用しているようですが、少なくともリー様のアクションを汚すような使い方はしていません。
むしろリー様に吹っ飛ばされる相手役がムダに怪我をしないよーにワイヤーが使われているという感じです。

本作の見ドコロは、何と言っても「リー様がまともに演技をしている」という点でしょう!!←をい・・・
いや、マジですよ。アクションはすんごいんだけど、今までのリー様は「ハード&クールでストイック」という役しか演じて来ていませんよね?それもこれも英語の語学力にイマイチ問題がある事、それからリー様自体おセンチな演技が苦手という事もあって、毎回似たよーな設定の役しか演じて来なかったと思うんですわ。

それが本作では子犬のようなオドオドした目つきで辺りを窺い、愛を知る事で少年のようなはにかんだ笑顔を見せる。
母親の記憶の糸を手繰り寄せる事で動揺し、事の善悪を理解して凛とした態度で対峙する。「家族」という絆を見つけた子犬ちゃんは守るべきものを知って、今や「命令」の為に闘うのではなく、「愛」の為に闘うのです!!

ステキーッ!リー様ったらステキ過ぎるぅーーーっ!!

まあ、そんなこんなでマンガみたいなおちゃっぴーな話です(笑)
そもそもロクに話も出来なかったダニーが、どーしてサム一家に転がり込んだ途端に饒舌になるのか?それより年頃の箱入り娘を持つ父親が、どうしてどこの馬の骨とも知れないおっさん(いやん!)を家に連れ込めるのか?
写真の風景を聞いただけで、どうして盲目のサムは一発でダニーの母親のいた場所を特定出来たのか?

そんな事はどーでもいい事です。(ホントかよ?苦笑)
まあガンガンにツッコミ入れてやって下さいよ・・・でもツッコミ入れながら見てもやっぱり面白いんだヨ♪(^-^)
面白いだけじゃなくてラストシーンのリー様見て、思わずぴよももらい泣きしちゃったもんねっ!
すんごいジーンとしちゃうんだから!感動しちゃうんだからっ!マジだって!ホント、ホントなんだってばー!!

「キズ・オブ・ザ・ドラゴン」といい本作といい、リー様はベッソンと相性がいいのかも♪
見る映画に悩んだら、騙されたと思って本作見てやってチョーダイよ!
リー様ファンが増える事、間違いなしだワッ♪当然だけどDVD化されたら購入決定よんっ♪








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