2004年05月31日(月) |
パーティ★モンスター |
監督:フェントン・ベイリー 出演:マコーレー・カルキン セス・グリーン クロエ・セヴィニー、他 オススメ度:☆☆☆
【あらすじ】 アメリカ中西部からNYにやって来たマイケルは、派手な格好で遊び歩く男・ジェームズに偶然出会い、彼からディスコ・クラブシーンのいろはを教えられたマイケルは独創的なアイディアでめきめきと頭角を現し、次々とパーティー・プロデュースを手がけてたちまち時代の寵児となった。 奇天烈な衣装やメイクで夜毎クラブシーンを賑わす彼らを「クラブキッズ」と呼んでマスコミも取り上げ、「にわかセレブ」の一員になったものの、孤独で愛に飢えるマイケルは、手の施しようのないほどドラッグにまみれていったのだった・・・
【感想】 「ホーム・アローン」でドル箱子役として一世を風靡したものの、その後ゴシップまみれでいつのまにか映画界から姿を消してしまった気の毒な俳優(いきなり無茶苦茶言ってるか?苦笑)マコーレー・カルキン君の最新主演作ですぜー! 実に9年振りの映画出演なんだそーですよ。そしてマコーレー君は現在22歳・・・いやはやキャリア長いっすね(^-^;
本作はジェイムス・セント・ジェイムス氏の著書「ディスコ殺人事件」を下敷きに作られた「実話」の映画化。 この原作者ジェイムスが、映画中でマイケルにクラブシーンのいろはを教える「ジェームス」なのだそーだ。現実に1996年にこの映画の主人公マイケル・アリグはドラッグの売人を殺害して、現在も服役中なんだそーです。
さて前振りが長くなりましたが本作。 ぴよは「クラブキッズ」の存在は知らなかったけれど、映画中に流れるナンバーはどれもこれも懐かしくて涙モノ! ジェームスが「クラブキッズ」の先駆け的存在として、あちこちでレクチャーするシーンが出て来るんだけど、マイケルの恋人でDJのキオキに語るくだり・・・「曲に困ったらテクノをチョイスすればオシャレだ」とか「マドンナはオールマイティーに使える」とか、そーいう感覚すっごく懐かしいんだよねー!!
80年代〜90年代初頭のNYクラブシーンがこの映画の舞台になってるんだけど、それってモロにぴよの「夜遊び時代」と被ってるんだよな・・・って、ちょっと調べたらマイケルってぴよとほとんど同世代だったし(年バレバレやんか。涙) 田舎から大都会NYに出てきた孤独なマイケルが、「カッコいいエセ・セレブ」に憧れてどんどん吸収してスターダムにのし上がって行く様子は、この時代を知っている人にはすんなりと溶け込めるだろうし、またこの時代を象徴しているとも思う。
また、この映画に登場するマイケルもジェームスも子供時代はいじめられっこで、いじめに対して積極的に自分から拒否や働きかけが出来ない少年だったというのも頷ける。 実際に、ぴよが子供の頃にいじめられっこだった子達・・・ちょっと夜遊びしたい年齢になったこの時代に久し振りに会ったら、みんな恐ろしい程積極的になってて「アンタ誰?」状態に変貌してて、かなり驚いた記憶がまざまざと蘇りましたわ。
映画の主役はマコーレー君演じるマイケルのハズなんですが、ぴよはセス・グリーンが演じたジェームスのキャラ・・・もっと言えばセスの方が、断然役にハマってて良かったと思ったわ。彼のちょとした仕草や目線の動き、それから衣装やメイクも「あの時代」をすごく丁寧に見せてくれてて、マコーレー君は正直霞んじゃいましたネ(^-^;
作りも展開も超B級で、言っちゃ〜何だが「どーって事ない作品」の1つだとは思うんだけど、 ぴよと同世代〜もうちょっと上の方々が見たら、かなり懐かしかったり楽しかったり同調出来るんじゃないかと思うの。 「この時代」を知ってて、尚且つ楽しんだ人には間違いなくオススメ出来る作品ですが・・・
この時代を知らない、知ってるけど関係なかった、この時代には既に落ち着いちゃってた世代の方が見たら、まるで訳の判らないつまんない作品って事になっちゃうのかなぁ? ぴよは結構楽しめたけどネ・・・この作品は個人的な思い入れがあるかないかで評価が分かれると思いますわ。はい。
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