惜春別日乗
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2005年05月06日(金) 違うことをするとき踏み出せない

今日は通院日。初めて今の主治医にかかってからすでに2年以上になるけど、未だに2週間に1度の通院間隔は開いていない。でも、自分の感情や気分とつき合う余裕や、自分自身の「ADHD」や「双極性障害」を「これも自分」と受け入れているし、不安感が減ったのでワイパックスをやめることにした。主治医もOKをくれたし、後は体の不調を何とかする方に専念できそうだ。

ただ、心の方も全く大丈夫というわけではない。娘のこと、元夫とのこと、これからのこと、考える意識にのぼらせると気分も最悪になる爆弾であることは間違いない。取り除くことは不可能だし、時間を薬にしていくしかない。子どもを産みっぱなしで育てない女、という自分に対する劣等感、強い罪悪感、そして悲しみは抜けないけど。これは他の人に説明しても理解が不能であるだけでなく、特に女性には猛反発されそうな事柄だけに、あまり実生活で公に話題にしないようにはしている。反論されればされるほど、深く傷つくことがわかっているから。一生背負わなければならない十字架みたいなものか。

自分は我慢をしても、他人を活かそうとしてしまう性、もう無意識にそれをしてしまうことで、後でがっくり疲れたり悲しみを背負ってしまったり・・・我ながら何故こんなにお人好しなのだろう、と思ってしまうほど、自己主張が下手だ。きっと「嫌われる」ことの方が恐ろしいという考えが心の奥にあるのだろう。主治医は、話しを割って自分の話をしたり、主張することができないことを「あまり自分の事を言いはっても良くないから」「言わなくてはいけないときは、ちょっと待ってもらって言えばいい」とアドバイスをくれたが、人と話す機会、特に定型発達者と話す機会が減っている今、頭の中の考えをまとめて言葉にして「口で話す」ことが、どんどん時間を食うようになってきて、少し気が重い。一ぺんに思い浮かぶ語彙を文章に並べて相手に確実に分かるように伝える・・・それを意識すると、「えーと」の時間が長くなるのだ。暗い人と思われるほど口が重くなるのも、ほとんど聞いてないのに聞き上手?にみられそうになるのも、「なんだかなぁ」。


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透雪 |MAILDusk of the Black HoleShine&Shadow