便蛇民の裏庭
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同じシャンプー 同じ石けん 同じ入浴剤
お気に入りのお香 ぼくの香水 煙草の匂い
まざりあって風神とぼくを包む。
風神の腕の中で眠りにつく。 心地よい眠り。
ぼくの耳元で揺れるピアス。 風神からのプレゼントのピアス。 ぶつかり合うと鈴のような音を奏でる。
ぼくは今 生きていることを かみしめている。
ぼくは今まで 誕生日をあまり祝ってもらった記憶がない。 クリスマスと子供の誕生日にはさまれているので ケーキも用意しない。 子供を持つ以前からお正月の中の一日として過ごしてきた。
今年の誕生日 娘からプレゼントと相方からケーキをもらった。
風神からもシャンパンとプレゼント そして手料理で祝ってもらった。
母からは留守電にメッセージが。
こんなに祝ってもらったことはかつてないと思う。
みんなの気持ちが嬉しくて
このまま死んでしまってもいい
そう思った。
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