泡とガラス玉


2008年06月16日(月)      マモリガミ


トップヒルの
草の擦れるざわめきを聞いて
独りになった心を鎮める

風が私を抱きしめる
苦しい心を森と大地に解き放つ
遠い空を鳥が飛んでいる
光が湖に輝き
私は涙がでた

裸足のまま草地を歩き
立ち止まり
耳を澄まし
そしてまた泣く

時の砂を幾度も返して
人はそれを忘れてゆく

私の手を引いてくれる人は
はるか昔に
死んだんだと思う



そして私の願いを
天で受け止め
今でも見守ってくれているのだと思う


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