泡とガラス玉


2006年11月23日(木)      サビタハコ


時々、錆付いた宝箱を開けてみる

ひとりきりの夜に

窓からさしこむ街灯が
暗い部屋に優しく切り込んで
向こうの壁で折れ曲がるのを見ている


そのまま部屋は宇宙になって
宝箱が見えてくる

このままこの箱を忘れてしまっても
それは何の支障もない事だけれど
私はほとんど忘れそうになる時に
引っ張り出して開けている


久しぶりに開いた箱の中は
今でも本当に美しい



2006年11月21日(火)      シュウエン


世界の終わりと聞いて
目に見えるのは果てしない原。
終焉という言葉と、
最後の夕日。

世界は寂しさが混じった安堵感に満たされて終わる。



2006年11月02日(木)      ズット


幸せな言葉を書けば
本当に幸せのような気がする
でも現実はもう少し暗にみえる
人は老いていくし
いつまでも昔のように
元気なままではなくて。

でもあなたと出会ったことは
紛れもない幸福


不安をかき消すためかもしれない。
暗闇から逃げるためかもしれない。
夜の暗い部屋でも
抱き合っていれば
心の中ですら癒えてくる。


君と一緒に暮らそう、いつかきっと。
猫と犬のいる暖かい部屋で。



2006年11月01日(水)      コーヒー


『良い人に巡り逢えたらいいね』



苦く笑えた。
私もそう思う。
多分、お互いにそう願う。


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