沢の螢

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見舞いとオペラ
2003年04月23日(水)

息子の妻が昨日入院した。
子宮筋腫の手術のためである。
急に大きくなったので、取らなければダメだと言うことになり、10日間の休みを取って、入院した。
内科的なことではないので、本人は割合元気で、入院に備えて前日遅くまで働いていたらしい。
こんな時、すぐ大騒ぎするのは夫のほう。
息子から、だいぶん前に話はきいていたが、「詳しいことを本人に電話して訊いてみろ」とか、「いつ入院するのか、確かめてみろ」とか、うるさいのである。
「その近くになれば、息子が知らせてくるし、周りが騒いだって、仕方ないでしょう」というのに、落ち着かない。
そこで、先週電話を入れた。
入院の日と、手術の日を訊き、本人の状態を訊いて、あまり心配なさそうなので、静かに、その日を待つことにした。
息子は2日ばかり休みを取り、車で築地の病院まで連れて行った。
私は、何度も入院経験をして、女が入院する時の、留守の家のことや入院の支度などの煩わしさを知っているので、そんなとき、気を使う人間、ことに男などが行っても、何の役にも立たないし、むしろはた迷惑なので、息子の妻の入院については、亭主である息子と、向こうの母親にまかせたほうがいいと考えた。
ただ、手術というのは、思わぬ事故がないとは言えないので、病院に行ってみることにした。
今日は、夜オペラを見に行くべく、チケットを取ってある。
手術予定時間は午後2時、終わるまで待って、劇場に向かうのに間に合う。
私が一足先に病室に行くと、息子と、嫁の母親が、すでに来ていた。
向こうの家は、病院から近く、私のほうは、1時間半近くかかるのである。
そして、向こうの母は「遠くまで、申し訳ありません」と、恐縮して、やはり自分の娘のために来てくれて済まないと言う、娘の母親の態度である。
私のほうは、息子の妻が手術するのだから、親として、立ち会いましょうという気持ちである。
向こうの母は、かいがいしく娘の点滴を手伝ったり、トイレを手伝ったりしている。
姑の出番はないなと、感じた。
そのうちに、私の夫も顔を出した。
手術の順番が遅くなり、予定時間を遙かに超した夕方近くになって、やっと、手術室に呼ばれた。
前の患者の手術が、長引いたとのことだった。
息子と嫁の母、それに私たち夫婦が、手術室近くの待合室に待機することになったが、オペラに行く時間が迫っていた。
そこで、あとを息子と嫁の母に頼んで、劇場に向かったのであった。
オペラは「ラ.ボエーム」。
よい席で、愉しく干渉出来た。
終わって、うちに帰ると、10時半。息子からは、夫の携帯に伝言が入っていて、「手術は無事終わり、病室に帰る準備をしています」とのことだった。
雨模様の一日だった。
「入院は、本人は、ちゃんと医者と看護婦が付いているからいいの。むしろ気を付けるのは周りの人たち。疲れないように」と息子には、言ってあったが、妻と、妻の母親の送り迎えで、ずいぶん疲れたことだろうと、明日からの勤めを控えた息子の体を思いやったのだった。



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