2005年01月26日(水) |
普通じゃないわ、デカダンめ。 |
「ある晴れた空」
死んだように たなびく空 が、どうしてこんなに美しいの
カリフォルニアでも カリブでも 底抜けの空が この世にはあるはずなのに どうして 死んだような空ばかり 僕の心を撫で付けるの
無機質に流れる雲 等間隔の夕焼け そのすみっこに 僕のメトロノームを置こう
おっかなびっくりの 褪せた空を引いて ぱらぱらの世界をはしっていく
置き去りにされていた 僕の空を どこまでさかのぼれば 人々の群れに混じることができるの
磨り減っていく車輪を 眺める子供たち ゆるやかなカーブを いつか脱線して飛び跳ねるこの道のり そのとき、あなたたちの空も 死んだようにたなびき始め
重なり合う僕の空は たれこめ たれこめて おしつぶしながら、すすむのでしょう それを見て 少しだけ 反射する日の日に 目を細め 微笑むのだろう
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