今朝早く、母さんから、飼ってる猫のミーミーが交通事故で死んだとメールが来た。呆然として、そんな、と思いながら家に電話をしたら母さんが「ミーミーが死んでしまったぁぁぁぁ!!」と泣き叫んでいた。いつも夕方には家に帰ってくるのに帰って来なくて、一晩中ミーミー、ミーミーと呼びながら近所を探し回ったけど見つからなくて、朝早くに家の前の大きな通りで死体を見つけたという。母さんがこんなに泣いているのをみたことがない。うちは子供は私と妹だけなので、ミーミーはうちの長男だった。父さんも母さんもそれはそれはミーミーをほんとに目に入れても痛くないくらいに可愛がっていた。それに応えてミーミーもほんとに可愛らしい猫で、いつも父さん母さんと一緒に寝てた。私が大学に入って一人暮らしを始めたすぐの5月に、妹が捨てられていたミーミーを拾ってきて、うちで飼い始めた。私は帰省した時にしか会えなかったけど、私が使っていたベッドがミーミーのベッドになっていて、私はベッドと同じ匂いがするらしく、初めて会ったときにも普通にご飯頂戴と言ってきた。ゴロゴロしているといつもおなかの上に乗ってきた。大きくなって体重が増えて乗られるととても重いけど母さんはいつもおなかに乗せていた。弱いくせにケンカをするのでよく病院に行ってたみたい。お金がかかってしょうがないけどミーミーは王子様やからしょうがないとよく母さんが言っていた。父さんはカメラでミーミーの写真ばっかり撮っていて、冷蔵庫にはミーミーの写真入りの手作りカレンダーがいつも貼られてる。徳島から名古屋に引っ越して、その後浜松に引っ越して、とミーミーも大変だった。徳島と名古屋の家は奥まっていたけど、浜松の家の前には4車線の大きな道路があって、怖いな、と思ってた。たまに帰って来ないと父さんと母さんが近所中を探し回って、木に登って降りられなくなっていたり、とりあえず一旦家に戻るとひょっこり帰って来たりしていたのに、今日は本当に戻ってこなかった。明るくなって、道路が良く見えるようになって母さんが発見したんだろう。その様子を想像しただけでもう涙が止まらない。おとついまで一緒に寝ていたのに今日の夜からもうミーミーはいない。父さんと母さんと妹はどんなに悲しいだろう。うちにはミーミーの子供のコミミというもう一匹の猫がいるので少しはましかもしれない。でも家に帰ってもあの可愛い可愛いミーミーがいないと思うと仕事中も今日は泣いてしまった。母さんの泣き叫ぶ声が思い出されて、かわいそうで悲しくて涙が出る。朝の電話以降、なんだか電話できなくて、メールで様子を聞いたところ、妹が会社休んで飛んできて、火葬にしたとのことだった。メールには「あの子は私達の宝でした」と。父さんと母さんが心配だ。土曜日は仕事があるので月曜休んで日曜日に家に帰ろう。 ミーミー。あなたはほんとに可愛らしい私達の家族でした。私達はほんとにあなたのことが大好きでした。安らかに眠ってください。ミーミー大好き。
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