保育園の帰り。 前日の約束どおり、ご機嫌で帰った晃太朗。 先生にもご挨拶できたし、車までちゃんと歩いた。 自分の荷物も持ってた(できて当り前なんだけどね)
車に乗り込んだ晃太朗に「偉いねぇ。お約束守ってくれて、お母さんはとってもうれしいよ」と話したら、晃太朗はニコニコしてた。 「お母さんが好きだから、お約束守ったんだよ」とも言ってくれた。 ね?ね?いい子でしょ?
帰りの車の中。 晃太朗はマジレンジャーの話ばかり。 テレビを見たことはないんだけど、クラスの男の子達の中で流行っているらしい。 「○○君は、マジレンジャーのシャツ着てるんだよー」とかなんとか。 今まで、晃太朗はいわゆる「戦い物」は見たことない。 見せたいとも思わないし。 強いて言うならアンパンマンくらいかな。
でも、男の子にとって避けて通れない「戦い物」 とうとうそんな時期がきたか・・・ 大きくなったなあ、晃太朗(涙)
「晃太朗はねぇ、マジレンジャーのみどりなんだよ」と得意げに話してくれた。 「みどりはねぇ、グイーンなんだよ。はなちゃんは赤だよ」 「グイーンじゃなくてグリーンだよ」 「晃太朗はそのグリーンなんだよ。はなちゃんは赤のグリーンねっ」
ね、と言われてもさ・・・ はなぷーはうれしそうに頷いている。
「あのね、あかはレッドなんだよ。みどりがグリーン」 「じゃあ、はなちゃんはマジレンジャーの赤のレッドね」
赤のレッドって変だけど・・・まあいいか。
「お父さんはあおなんだよ」
おっと・・・もう決定なのか!?
「お母さんは?」 ピンク、と言ってほしいなあ。
「お母さんはきいろ!!」 ・・・ちょっとショック。
「じゃあピンクは?いないの?」 「ピンクはねぇ・・・ううーんとぉ・・・」
「おばあちゃん!鈴鹿のおばあちゃん!!」
かあちゃんショックで何にも言えなくなっちゃったよ。 ばあちゃんにピンクをとられてなんだか落ち込んだ。
夜、晃太朗がまたマジレンジャーの話をしてくれた。 「晃太朗、マジレンジャー見たことあるの?」 「なーい」 「じゃあ、今度ビデオに録ろうね」 「やったぁ〜〜〜〜」
うれしそうな晃太朗。 わーいわーいと両手をあげてよろこんでいる。 そばで見ていたはなぷーも、わけもわからず「わーいわーい」とよろこんでいる。
「でもねぇ・・・マジレンジャー、オバケみたいなこわ〜〜い怪獣が出てくるんだよ?見られる?」
「え・・・?」
両手をあげたまま固まる晃太朗。 はなぷーはやっぱり「わーいわーい」と言っている。
「おばけ・・・怖いの?」 「こ、わーい」 とはなぷーはうれしそうに「こわいこわい」を連発。
それから晃太朗はマジレンジャーの話をしなくなってしまった。
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