2005年02月07日(月) |
『ラブラブSHOW6』(ヨコヒナ) |
「ホィィィ!」 「・・・・なんですの、いきなり」 おはようございますと、楽屋に入るなり、手をかざして。叫ばれた。 それは、ラジオでやった、横山の催眠をかけるときの仕草だと気づいたけれど。 今、なにをかけようとしてるのか。ラジオもほかのメンバーもいないとこで。ネタをするには寒過ぎる。 「ホィィィ!!」 「やから、なんです?なんの催眠かけてるん?」 「わからん?」 「や、全然わかりませんわー」 「ホィィィ!!」 「や。だから・・・なん?」 説明されなきゃ、ボケもツッコミも出来ないじゃないですか。ちゅうか、ボケる必要もないんじゃないか。ここに誰もいないのに? けれど横山は、村上の顔をじっと見つめたまま。手をかざし続ける。 「も〜なんですの〜」 このオトコマエの顔を間近で見るん。見つめられるん、結構、ドキドキするんですけど。 「・・俺の顔、じっと見ろ」 「・・え?」 「じっと!瞬きすんな!」 「えー・・はい」 「・・・どう思う?」 「え?」 「俺見て!どう思うん聞いてんねん!?」 「えーーー・・オトコマエやな、思いますけど」 「・・・そうか。成功や」 「え!?」 「大成功や。行けるで」
ものごっつ笑顔浮かべてるし。 満足そうやし。
「え?なんなん?何が成功したん?」
わけわからんままの村上をほっぽいて。横山は満足そうに笑ったまま。楽屋を出て行こうとする。 なんですの、いったい!なんて叫ぶ声を聴いたからか。ドアの手前で振り返った。なんか、やっと説明してくれるんか?と思ったけれど。
「ホィィ!!」 「やから、なんやねん!」
手をかざして、自分のほうに向けて。叫ぶのみ。 なんの催眠なのかとか。さっぱりわからなければ。かかったふりも出来ない。悪乗りにつきあえないやん。 けれど横山は、催眠をかけたことに満足そうにしている。 答えなくても満足なのだったら、もうええわ。答えられへんけど。自己満足してるんなら、ええけど。 でも、かけられてる身としては、なんか不安なんだけど。いったい、なにをかけようとしてるのだろうと。
「ホィィィ!!」 「もうええわ!」
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