妄想日記 

2004年11月07日(日) 『ラブラブSHOW4』(ヨコヒナ)


昨日の寒さがきいたのか。
朝から、頭痛がして。やばいなって思いながら仕事してたら、段々と喉が痛くなって。収録が終ったころには、咳と鼻水で、風邪もピークに達していた。
明日も早いんだから、さっさと寝ようと思い、でも今月のコンサートの構成も考えへんと。これすぎたらすぐに冬がくるし。考えなければならないことは沢山あって。寝る時間さえ、惜しいと思うこともあった。
今日も、何も考えずに寝ることが出来なくて。ベッドに横になったまま。色々と考えなければならないことを思い浮かべていた。
そうこうするうちに、以前に煮詰まったとこのアイディアが浮かんで。これ、ヨコに言うたろって思ったとこに、タイミングよく、横山から電話がはいった。

「もしもし」
「俺や。明日の集合時間何時やったっけ?」
「ん・・・・15時やったよ」
「15時?新大阪?」
「うん。15時がギリギリやで。それおくれたら新幹線におくれるからって、釘さしてたやん」
「そうやったか・・・・?」
ついさきほど、マネージャーが何回も繰り返していたことなのに。1番聞いてほしかった男には全く通じていなかったらしい。
今のヨコの話聞いたら。また拗ねるんちゃうか?情けない声させながら、あの若いマネージャーが嘆く姿が想像できて、少し笑った。
「なんや?」
「ううん。なんでもないで?・・あ、この前の、構成で悩んだとこやけどな。色々考えたんやけど・・・」
「あー、ええわ。今日は聞きたないわ」
「え?なんで?」
「おまえ、風邪ひいてるやろ?」
「え?」
突然言われた。なんで、風邪ひいいてるって、バレたんやろ?今日あったときは咳もしてなかったし。鼻水も出てなかった。見た目にはわからなかったはず。
「そんなん、あとで聞いたるから。さっさと寝ろや」
「え・・・なんでわかったん?」
「鼻ずーずーさせてたら、わかるわ」
「え、さしてた?」
風邪ひいたことがバレないようにって。咳も鼻水も我慢していたのに。いつ、自分はそんなことしたのだろうか。全く覚えがなかった。けれど。
「してたわ。もええから、寝ろや」
「え、でも・・・」
せっかく電話くれたんやし。構成のことも話しておきたいし。もうちょい、話してたいって思うんやけど。
「でもやない。さっさと寝ろ」
怒るでもなく。諭すように言われて。それ以上言えなくて。素直に頷いた。
「・・・うん、明日な」
「おう。おやすみ」
「うん、おやすみ」



なんで、ヨコにはわかってしまうんやろ?
不思議に思いながら、さっきよりも楽になった感じがして。ゆっくりと、目を閉じた。


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薫 [MAIL]

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