2001年01月20日(土) |
ブランチを見て(サクツカ+嵐) |
「あ、翔くんおはよ〜」
ドアが勢いよく開いたと思ったら翔くんが現れたから挨拶したのに、翔くんはそんなの気にもしないで一目散にテレビに駆け寄った。 「何?今日なんかあったっけ?」 雑誌を読んでたニノが翔くんの勢いに迷惑そうな顔をしながら聞いてきたけど、俺もわかんなくて首を傾げるだけだった。 「今日あれだよ、あれ」 相葉ちゃんが翔くんが見てるテレビを指差したので、つられてみてみたら。 「王様のブランチ・・・・?」 見てる番組はわかるのに、それがなんで見たいのかわからないと思ったら、ニノと相葉ちゃんが一斉にこっちを見た。 「松潤わかんないの?」 「翔くんスキーなのにわかんないの?」 スキーとか言わないでよ!と思ったけどいつものことだしどうせ反論なんて出来ないからいいけどさ。 だけど二人ともわかってるのに俺だけわかんないなんて、ちょっと嫌だ。 王様のブランチ・・・・って単なる情報番組だよね? それについ最近嵐として出演した覚えないし、ドラマの宣伝だって翔くんが自分で出たのをわざわざ楽屋で見るなんて考えられないし・・・・ あ・・・・・ドラマ・・・?
「もしかして、塚本くん?」
「ピンポーン。大正解」 「つーか、翔くんが必死に見るもんなんて今それしかないし」 そういえば、いつだったかこれに出るって聞いた気がする。 初めて塚本くんとして出る番組らしい、って翔くんがウキウキしながら言ってた気がした。 そりゃもう、嬉しそうに。 本人は至って普通に言ったつもりだったんだろうけどね。 「だからかぁ」 塚本くんのことになると動きがわかりやすいよね、翔くんは。 そんなこと思いながらテレビを見てみると、ちょうど塚本くんが出てきたとこだった。 「あ〜塚本くんの私服って初めて見た」 「な、おしゃれだよね。マスターも出てるんだ」 「二人って仲良いみたいだね」 「ね〜すっげ仲良さそうだよ」 「今見た?二人でなんか痴話喧嘩っぽいことしてたよ」 「うん。マスターもかっこいいしね。なにげにお似合い?」 「オマエらうるさい!!」 俺とニノと相葉ちゃんが後ろで色々言ってたら、我慢の限界だったらしい翔くんがすごい勢いで怒鳴ってきた。 きっと翔くんも同じこと思っちゃって、それが自分で自己嫌悪に陥ったりしてたとこに後ろで同じこと言うからキレちゃったんだろうなあ。 『怖いね』 『な、本気で怒ってるよ』 『大人気ない』 まだ小声で言ってるニノアイを翔くんが今年1番ってくらいの怖い顔で睨んできた。 それでやっと静かになったのに満足したみたいで、またテレビに視線を戻した。 その瞬間飛びこんできたモノは、マスターと塚本くんがサングラスをかけながら二人で楽しそうに・・・っっていうかまるでデートみたいな二人の姿だった
『二人で楽しんでないでよ〜』
「あ、固まった」 姫と呼ばれてるキャラの発言で完璧に固まってしまった翔くん。 「あ〜あ。あれはさすがにショック大きかったか・・・・」 「うん、オレらから見ても仲良さそうで嫉妬したしね」 「ちょっと二人とも!そんなこと言ってないでどうにかしてよ〜」 ノンキな二人の会話に慌てる。 だって絶対この後撮りに影響するよ〜。 絶対オレがいじめられるんだよ〜!!
「松潤・・・」
楽屋でずっと舞台の台本とにらめっこしてた大野くんが、何時の間にかオレの隣にきていた。 もしかして、この危険を察してリーダーとして何かしてくれるんじゃ・・・ そう思ったオレの肩を叩いて一言。
「がんばれよ」
・・・・期待したオレがバカだったよ。
その後の撮りは、オレの予想通り翔くんの「松潤いじめ」のオンパレードだった・・・・
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