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「ま、そんなわけで私は記憶が断片的に戻りあなたとの同行を申し出たと言うわけです」 「・・・そんなわけでって、えらい軽いな。」 「まぁ、記憶を失った出来事に比べればまだまだこれくらい」とジョルレは笑う。
さすが死を垣間見たやつは違う。
いくら俺が町で荒くれどもをまとめていたとはいえさすがに死に直面するような出来事はまだ経験がない。 アークが言うには「悪運が強い」と言うことらしいが。 「で、後二人って言うのは?」 「そこまで知っているのかい」 「一応ね」さわやかな笑顔だが結構曲者だなと思った。
「俺が連れて行こうと思っているのは二人の男だ。」 「おとこ、ねぇ。花のない旅だ」 「たしかに」笑いをかみ殺していると我慢の限界を超えたのかソルトが後ろに立っていた。 「花がなくて悪かったねぇ」
怖かった・・・・ただその一言に尽きる
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