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「朝だな」 「うん」 「だな」
館を出て、無言で歩き始めた3人だったがアルクの一言にそれぞればらばらに答えが返ってきた。 「まずは印刷屋を探さなきゃな」 「大丈夫なのか?」とソルト。 「姉ちゃんが連れて行けって言うんだからおいていくわけにも行かないだろ」 「ご心配には及びませんよ」 昇りだした朝日の方角から声がする。構えるソルトを制しながらアルクも少し身構えた。 「私はあなたがいかれるところは大体鼻が利くんで」と笑いながらジョルレが近づいてきた。 「印刷屋か」 「ジョルレという名前があります。」 「あんたうちの酒屋にきてたね。」 「ええ、いつもお世話になっていました。若女将のソルトさん。君がビート君かな?」 「おうっ」胸を張って牽制するかのようなビート。 「・・・・・アルクさん、少しだけ2人で話せませんか?」 「?」
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