ネコヤシキ日笑
日記モドキ ↑目次|←昨日|明日→
このごろ、幸田文の「季節のかたみ」という文庫本をかばんに入れて持ち歩いている。たまに、ほんとうにすこしずつ読んでいる。いいまわしが独特でマネしたいほどなので、先に進もうと思わないで、何度も読み直しながら進んでいる。
扉のところに、著者がきものを着て、ちょっと斜にこしかけている写真が一枚。その居ずまいが佳くて、あこがれる。50代くらいだろうか、きちきちとはしていない着方で、普段着のきものを着ている。くだけた腰掛け方。憂いのあるような、きつすぎない、それでいて芯と意思との感じられる姿。
50代になるころ、こんなふうになれていたらいいなあ。
|