ネコヤシキ日笑
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2002年03月16日(土) |
「地」から「図」を取り出すしごと |
議事録をいくつか書いていた。
これは、ひじょうに意図的に「地」から「図」を取り出す作業だったんだな。
このあいだ、議事録を、とお願いしたら、なるべく「地」を再現しようとしたかのような会話録(?)をつくってくださった方があって、それはたいへんな作業だったと思うので感謝するのだけれど、読んでみると、だからこの会議では何について検討され、どんな意見が出て、そもそも何がどう決まったのか決まらなかったのか、議事録を読んで知りたいと思うことがらが、私にはいっこうに読み取れなくて、困ってしまった。
良い悪いということでなく、こんなにも違いがありうるものだったんだな、とびっくりした。 これまで、議事録といえば大すじではこうするものだ、と思っていたのは、ひとつの私の思いこみにすぎなかったのだ。と知った。
なにを報告すればいいか、読み手はどんな情報が欲しいのか、私(記録作成者)は何を伝えたいのか、それらによって、取り出すもの、取り出し方が、こんなにちがうんだな。
これまで、あまり意識したことがなかった。ミーティングの報告を、というとき、私はなるべく忠実に報告しようと思っているけれど、じっさいの発話をなるべく全部書き出しそうとはしていないんだな。カテゴリーをわけ、階層をわけして、発話から情報を切り出しているわけだ。人によってまとめ方の差異はあるのは知っていたが、意図して「図」を取り出しているとは、思っていなかった。
事務的な議事録だと、あらかじめフォームが決まっていたりする。 あれって、だれが作成にあたっても、取り出される情報がそんなに大きく欠けたり、逸れたりしないで、まあまあ用が足せるようにと工夫されているのかなあ。よくしたもんだ。
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