ネコヤシキ日笑
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入試監督。
英語と国語の筆記試験、90名余の教室。滅多に着ないスーツを着て、黙ってやや神妙に、ずっと立っているので、ふだんと違う疲れ方をする。ふう。
国語の現代文の問題をながめてみると、古井由吉の随筆の一部。30代、50代での感慨などが書かれてある。問題は、いきなり「長大息」(ちょうたいそく)から始まる。読書をめぐって、「暮れ残る」を比喩としてつかったところなども問題に出ている。ゆっくり読んではいられなかったが、滋味のある佳い文章だと思った。入試以外のところで読むとしたら、ね。高校生には難しかったのではないかしら。いまになると、こういうしみじみしたものを選びたくなる老教授たち(?)の気持ちもわからなくはない。
受験者数は微増とのこと。数年前はかなり減って、私たちに向かっての説明会でも危機感をあおっておられた。入試は、私大の経営に直結なのだ。
入試不祥事の報も多い。うちはいまのところだいじょうぶみたい。監督者の不適切な言動にも指摘が入ると聞く。マニュアル通りに動かない監督者も居られて…大事には至らなかったが、ちょっと緊張したゾ。
11日まで続く。ふう。
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