仕事の収入が減ってきたので副業に……。 短期アルバイトの登録をしてきた。 説明の時点で、帰ろうかなと思った。
最初から私にはちょっと無理かなという想いもあった。
仕事も決める気だったけど、半分以上が仕事がないと帰っていくのを見て私も決まらないのかもなんて思った。 のに、決まった。 ……びっくりしつつ、出来るのかと不安になりつつ、最後の研修へ。
みごと叩きのめされました バイトはキャンペンガールです。 ミラクはその仕事をした事がありません。 というか、接客はミラクに向かないとずっと思ってました。 今のお仕事(本業)は工場で物と向き合うモノです。 過去に営業のお仕事をやってましたが、それで壊れて仕事を辞めた事もあります。
一通りの説明を終えて、唐突の質問。 「お客様が商品を手にとったらどうしますか?」 とっさの事に反応できないミラクの頭はパニックです。 再び繰り返される質問に、ミラクは困ってしまいます。 「何の商品を勧めているの?」 助けが入ったと思い、おもわず「これからも、○○(商品名)をよろしくお願いいたします」と言ってしまう。 が、違うと首を振られてしまう。 必死で考えます。 と、とても簡単な言葉がふと出てきました。 「ありがとうございました」 ……簡単なのに出てこないって 「それから?」 ほっとしたのもつかの間、次の質問が飛んでくる。ますますパニックに陥ります。 目の前にある仕事内容を読みなおし 「よろしければ、○○(勧める商品)もご利用ください」 と、言ってみるが首を振られてします。 もう、思いつきません 「ダメと言う事はミラクさんのやり方ではお客さんは買ってくれないという事だよね」 丁寧な説明が入ります。 「『よろしければ』だと、お客様はいいやと思ってしまいます。『ぜひ』とお勧めしてください」 ……。なるほど。ああ。私らしいなと思ってしまう。 つい、相手の都合を考える。つい、自分が傷つかない言葉を選ぶ。 でも、これ商売なんだよねぇ。自信を持って勧めないといけないんだよね。売れなきゃ損なんだから。 セリフとして頭に叩き込もう。 なんて思えるのは、今だからで……。
言われた時は凹みました。 なんで、思いつかないんだろう。さっき、聞いたばかりなのに 自信喪失しているところで、わずかな褒め言葉を頂く。 「でも、ミラクさんは商品知識が入っているから大丈夫だと思いますよ。さっき、真面目に聞いてたのを私たちは知ってますから」 ……こーいうところ、すごいよねぇ。叩き潰さない。 ダメなところはダメだというけど、それだけで終わったら相手は凹んで終わりです。 ちゃんと褒める所を見つけてる点がすごいというか。さすがというか。 うん。褒められて嬉しくなって自信を取り戻しました。 単純。
「お客様に断られてもめげないでください」 とも、言われましたが、これねぇ。営業時代に嫌と言うほど断られ続けたので、平気です。 売ってた商品も毛嫌いされるようなものだったし。 それと比べると…… 今回売る商品は毛嫌いされてるわけじゃないし。 断られるのが当たり前。 受け取ってくださったら、買ってくださったら、神様です
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