６時過ぎに頭が痛くて目が痛くて眠る。
何度か目が覚めたけど、何もかもが痛くて目を瞑っていた。

１０時前に電話が鳴った。

カズから。

出てしまう自分が切ない。

もしもし。

着いた。出て来い。

やっぱり。
つーか飲酒運転だろ。

ガチャピンはテレビに出たくないので。

うるせぇ、来い。

のそのそと起き上がり、服を着た。
案の定、酷い顔。
化粧なんてするか。

喧嘩してカズ帰ってきたから出かけます。
母親にそう言って外に出た。
なんだよ、天気なんて良くなくていい。

裏の公園に見慣れた車が停まってた。
おもむろに乗り込む。

カズの第一声は

『すごいな、ほんとに。』

電話を切ってからすぐ出てきたらしい。
そんな事しなくていい。
あの言葉は消えない。

またしても涙が。
思い出したように出る。

あぁあぁってカズ。

大変だ、そんなに泣くな！

誰のせいよ！

俺の誕生日なんだから、そんなに泣くな？

号泣しながら

おめでとうございますッ！

笑うカズ。
泣くアタシ。

ギュってされる。
そんなんどうでもいいわ！
返せ！
じたばたするアタシをカズは離さない。

どうなるアタシ！
どうするカズ！

続く

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