おちょこの日記
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2007年05月16日(水) これ以上


彼の温度が心地よかった。
やんわりとした居心地が。
何気ない一言が、
気がついたらアタシの頬にあたっている視線が。

時々抱きしめるその腕が愛しかった。

いつもより上機嫌。
すぐ眠くなるのに(笑)

どうしたの?今日は上機嫌だね?の問いかけに

やっぱり嬉しいんだろうな、彼氏じゃなく俺のところに来てくれたってのが。

細い目で笑う。
胸が苦しくなる。

アタシはカズじゃなく彼を選んだ。
今、一番一緒に居たいのは彼だった。
本当に逢いたかった。

手に入らないものはどうしても輝いて見えるものなんだろう。
これは錯覚なんだね、貴方は私のものじゃない。
でも、この一瞬が今私に必要なんだよ。

抱きつく力も強くなる。
彼の力も強くなる。
同じだったらいいのに。
この想いが同じく続いたらいいのに。

もつれるようにもどかしく重なる。
アナタノメニウツルアタシハドンナナンダロウ。
貴方が私の最後の恋人でありますようにと叶わないことを願う。

ずっと一緒にいられたらいいのにと言ったアタシの言葉を
聞き逃さずに「うん、一緒にいたいよ」と言った。

アタシはその言葉に救われて少しだけ傷つくんだ。

それはないことだと知っているから。

それから手を繋いで眠った。
痛いほどしっかりと握りしめられた手。
貴方のたてる寝息。

ねぇ、貴方をアタシは手放せるのかな?
貴方はその時、仕方ないと頷くのかな?

この手を、この全てを望んではいけない。
目を瞑ると涙がこぼれた。
これ以上好きになりたくない。

もう、これ以上。






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