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2006年04月06日(木) |
『ライフ・イン・ザ・シアター』(4/4・火) |
開演前に山のようなチラシを眺めていたら、 映画『DEATH NOTE』のチラシも入っていました。 原作は、私にとっては久しぶりの、連載開始時から 何年もほぼ欠かさずに雑誌で読み続けているコミック。 映画化を聞いた時は、とうとう来たかと思ったけれど、 藤原君なら、あの知性と傲慢さをこなせるかもしれない。 うんざりするような、でも、魅力的なキャラクター。
チラシのライティングと表情は、少し作りすぎの印象。でも、 罪の林檎(&リューク?)を目もくれずに弄ぶ右手はいい感じ。 そして、関係ないはずなのに、今日観る舞台の パンフレットの表紙写真の視線で、妙に確信した。 この強さなら、いける。多分。後は、チラシみたいに 作り込みすぎてないといいなぁ。笑っちゃうと嫌だもん。 周りは鹿賀さん含めてイメージ違う人も多いけれど、 とりあえず、藤原@ライトとストーリーだけでもいけてれば。 監督:金子修介って、どんな映画撮る人なんだろう?
『ライフ・イン・ザ・シアター』(4/4・火)
<場所>シアター1010、5列18番 <時間>全1幕、19:00〜20:50ぐらい? <出演>ロバート:市村正親、ジョン:藤原竜也 <演出>ポール・ミラー
最初のうちは、老いつつある役者と 若い、始めたての役者の関係性の舞台なのかなと、 そればかりを面白く観ていました。本当にペーペーの ジョンが、緊張しながらロバートに対していた時期から、 だんだんロバートの愚痴が多くなり逃げがちになっていき。 でも何だろう?途中から、2人芝居に見えなくなってきて。
楽屋があって、舞台があって、楽屋があって・・・ という具合に、ものすごく場面転換が多い舞台なんです。 そして、今回はその場面転換の時には、毎回毎回、 スライド型の紗幕が引かれて、薄く明かりが残る中で、 セットチェンジする人々の姿が見えるようになっている。 そのスタッフさんたちも、スタッフ役に感じられてきました。 これは、舞台の裏側のいろんなところを見せている芝居で、 「役者」の部分だけは、たまたま、毎回同じ2人だから、 関係性の変化も見えてくるだけなのかなと思えてきて。
だから、最後、もう少し演っていたい気分で、 誰もいない客席の前で1人稽古するジョンや、 そこからまた去りがたいロバートの話を聞いているうちに、 何だか、ものすごーく幸せな気分になってきてしまって。 「あのね、私も、すごく舞台好きなの。でね、舞台好きで、 よかったって、心から思うの」って、演じ手の2人には勿論、 作者、演出家、スタッフ、関係者全員に言いたいような気分で。
舞台って、こんなに色んな人生飲み込んで作られていて。 私も、観客という立場で一緒に舞台作りに参加していて。 「たかが」舞台。それだけやってちゃ人生ままならない。 でも、「それだけしかない」ぐらいの気持ちでなきゃ、 どうにもならないものでも、あるかもしれない。 難しいなー。でも、やっぱり好きだなー、舞台。 本当にタイトルどおり「劇場の中の人生」考えちゃいました。 舞台狂いというか、舞台に人生捧げているような市村さんと、 舞台の申し子のように輝いている藤原君で上演されて、 そこに参加させてもらえて、観劇オタ人生、幸せです。
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