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2005年01月27日(木) お帰りファントム(劇団四季)

ものすごーーーく酔っ払いです。
四季のファントム観て、連れと一緒に盛り上がって、
ガンガン飲むうちに山手線まで止まってしまって、
慌ててタクシーに飛び乗り、途中から深夜高速バス。
結局、百数十円の道のりに5,000円近くかけて、
やっと2時過ぎに帰宅したばかりです。

帰ってきてビデオを確認したら、筧さんが
歌詞違い♪アメリカンドリームを歌っていたり、
さとしさん出演の『富豪刑事』が録れてなかったり。
先にPCを確認して、さとしさんの録画失敗したと
分かった時は、ちょっとだけ後悔しました。
2人の放映時間が重なってPCとビデオフル稼働での
録画が必要と分かった瞬間、特に何も考えずに
確実な方で筧さん番組を録画すると決めたんです。
筧さんのテレビ出演は、直近でも3日連続での
フジのトーク番組とか、いろいろ残っていたから。
でも♪アメリカンドリームを見逃すより良かったかな。
とりあえず3日分の『ごきげんよう』ともども、
ビデオは土曜に見ることにしよう。


『オペラ座の怪人』
ファントム:高井治、クリスティーヌ:佐渡寧子
ラウル:石丸幹二、カルロッタ:種子島美樹
メグ・ジリー:荒井香織、マダム・ジリー:秋山知子
ムッシュー・アンドレ:林和男。フィルマン:青木朗 ほか
指揮:今井治人

高井ファントム&佐渡クリスの組み合わせ、好き〜!
他の人と組むと どう見えるのか分からないけれど、
この2人だと、互いに非常にドラマが納得できた。
カルロッタが「あの子、変だわ」というのが、
初めてものすごく納得できたような、いい年して、
妄想癖があって思い込みの強い、とんでもないクリス。
♪All I Ask of Youでも、ラウルに大きく包まれ
愛されながらも、怪人に追われる自分に酔っていて、
「私ってこんなに不幸だから」と言っているよう。

あんなにイっちゃってるクリスに「醜さはあなたの心に」
なんて言われて傷ついてるファントム、あまりに哀れ。
こんなにまともな「人間」であるファントムって
初めて観たかも。登場人物中唯一と言っていいくらい、
心の醜さを感じなかった人物だっただけに、辛かった。
ただ彼は、真摯に彼女を愛しているだけだというのに。

そりゃまあ、行動がまともだったとは言いがたいけれど、
実際の100万倍ぐらい とんでもないことをされたように
クリスが勝手にひたって思い込んでいることを考えれば、
彼の方が被害者なのかもと見えてくるから不思議。
何しろ、♪もはや引けない が彼自身に対する言葉だと
感じたのは、実は今回が初めてだったりするし。
(実際には誰に対する言葉だか、私は原詞を知りません)
彼がやった事を思い出してみろと自分に言いたいけれど、
でも、感想としては、作品中 最も大人で誠実な人間は、
ファントムだったとしか思えない。

ストーリーが、今まで感じていたものと
全く変わってしまっていたけれど、とにかく良かった。
2人ともちゃんとAngel of Musicの歌声なのも嬉しいし。
あくまで普通の人間でありながらも、確かに歌声は
人を酔わせる天使のものだと納得いく声だったから。
最後にラウルに向かって「やめとけよ、そんな女。
絶対、あんたとの『日常生活』なんかに満足しないよ。
苦労するだけだって」と、ファントムに向かっては
「あなたの良さを分かってくれる もっといい女が
絶対にいるはずだって」と言ってあげたくなったけれど、
見事に物語が成立していて感動した。

是非とももう一度観たいと思ったけれど、でも。
アンサンブルだけは、どうにかしてくれないかなぁ。
♪ハンニバルとか♪マスカレードのハーモニーが、
あまりに薄べったく、音楽の良さを殺していたと思う。
カルロッタも、演技はダメだが声だけはいいという
典型的歌大根設定にしては、歌が弱すぎると思う。

メグは、怖い時も嬉しい時もはりついた笑顔が怖い。
マダム・ジリーは、ファントムの正体を知る者としての
恐怖感を強く打ち出していたようで、とても人間的。
最初のうちは違和感があったけれど、納得できて○。
ムッシュー・アンドレ&フィルマンの場面に
テンポやおかしみが全く感じられなかったのは、
彼らのせいというより、オケが重たいせいだったのかな。
何だか全体的にペッタリした音楽は気になりました。



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