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朝日舞台芸術賞が発表されましたね。 結局グランプリは2年連続で観ていないもの。 新国立劇場の『喪服の似合うエレクトラ』。
山南さんの大河後初舞台だし(<間違っている) 気になる舞台として一応メモしてはあったけれど、 「ユージン・オニール作品を栗山民也演出」と聞くと、 『夜への長い旅路』の辛かった記憶が甦ってきて、 どうしても劇場に足を運ぶ気になれなかったもの。
案の定、感想を見て回ると「良かった」と感じた人と 「かったるかった」と感じた人、真っ二つという感じ。 じゃあ行かなくて正解だったかなと納得してたけれど、 賞を取る作品を毎年全く観てないとなると、妙な話、 「仮にも演劇ファンを名乗るのに」という気が湧いてくる。
いっそ本当に全く観たことないものばかりなら、 選考者と趣味の合わない賞だと切り捨てられるのに、 毎年誰かしら、気になる人が入ってるのも嫌な感じ。 阿佐スパ『はたらくおとこ』に対しての長塚圭史、 『ファウスト』での振り付けに関して、近藤良平。
近藤良平さんについては、「新鋭で清新さあふれる」 個人や団体に与えられる賞だから、朝日の賞の中では 若干、雰囲気が違うものが入っていても当然かもしれない。 でも、坂手洋二や野田秀樹という、観るたび「はい分かった、 君たちは頭がいいね、私はバカだよ」と感じさせられてしまう とても苦手な人たちと並んで「長塚圭史」の名が書かれると、 彼らの作品も、感性だけなら理解できないはずはないもので 「お前は単に、難しい作品を観て頭を使うことを放棄してるんだ」 と言われているような気がしてしまう。
思えば『ペリクリーズ』も、劇場の遠さや出演者だけでなく、 哲学っぽい面倒くさそうなイメージも嫌で、避けたっけ。 観劇なんてただの趣味なんだから、小難しいことが嫌いなら 避けていればいいだけのはずなんだけど、避け続けると、 逆にいきなり、コンプレックスが痛んでしまったりもする。 せっかくだから少しは、帝劇・日生・Parco・青劇常駐から、 コクーンや新国立にも足を伸ばしてみるべきかなぁ・・・?
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