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今日の私
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2003年11月29日(土) |
やっぱり学生時代のほうが賢かった。 |
日曜日が一日仕事になってしまったので、 追い詰められないと何もできない私にしては珍しく 既に真面目に原稿を始めています。 でも、何年も書いていなかった壁はあまりに厚く、 丸一日かかって26文字×22行×2段組がやっと1枚。 どうも、間に合わないという気が ひしひしと。
いや、キャラクターの髪の色や目の色、出身地など、 設定資料的なことを調べる時間は仕方ないんです。 パロディをやろうという以上は、避けられない時間。 でもそれ以前に、言葉のストックが減りすぎてるのが 今更ながらに非常に痛手になってしまっていて。 私の頭の中にある この風景を、この表情を、 いったい、どう書き表せば人に通じるの?
舞台が北方の国の山奥だということで、 以前に見た1時間ものの紀行番組が浮かんだ。 氷河に削られたような緩やかで幅の広い上り坂にある村。 中央に川が流れ、両側の山が、遠近法みたいに 徐々に狭まって下がり、Vの字みたいに見える風景。 ・・・で、その両端の山々を何と言えばいいのかな?
「尾根」という言葉が浮かんだけれど、 自分の思う風景に適切な言葉かどうか自信がない。 辞典を開いたところ「谷と谷の間の突出部の連続」。 分かるか、バカやろー!!って感じで。 でもとにかく例文などを見る限り、言葉のイメージが 非常に日本的で、東海道でも歩いている気分になる。 あまり形容をつけて使いたくないので、これは困る。
別の辞書やらネット上をさまよって調べても、 写真は出てくるものの、相応しい表現は見つからない。 どうもピンとこないままに数時間、とうとう諦めて、 その場面は丸々カットすることにしてしまいました。 前に、思いついたとおりの場面が描きたいばかりに、 秋の花で、細い茎に一重の花型で、膝丈の花を、 花言葉まで限定して数週間探した過去など思い出すと 今の自分の軟弱さが悲しいですが、時間もない。 作家や漫画家の職場が本に埋もれる理由を思っては、 近年の自分の怠けっぷりが、あまりに身に染みています。
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