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2003年08月17日(日) 『レ・ミゼラブル』(マチネ)

自宅で映画。『マスク・オブ・ゾロ』。
やっぱり、アンソニー・ホプキンスはかっこいいと実感。
どうしてもやっぱり、動を制する静が すごく好き。
基本的に青い目さんは苦手なんだけど、彼ぐらい雄弁で
知性的な瞳なら、ついていっちゃうよなぁとしみじみ思う。
いやもともと単純に「紳士」が似合う人、好みなのですが。
それに加えて、キャサリン・ゼタ=ジョーンズの
しなやかな動きや漆黒の美しさにも惚れるし、
バンデラスのロデオみたいなアクションシーンとか、
剣を振るう筋肉の動きには、すごいな〜って見惚れちゃうし、
飽きずにキャ〜ッと見られる映画は楽しい。本当に好き。
舞台もたまには、云々せずに見てみたいものだと思ったり。


・『レ・ミゼラブル』
・帝国劇場、12時開演、J列上手サブセンター
・山口・高嶋・新妻・高橋・河野・岡田・駒田・森・吉野・宮里(ガブ)
・渡辺・泉見・阿部(グラン)・高野(司教)・中右(フイイ)・若泉(バベ) ほか

今度は10日ぶりのレミゼかな?
やっぱりどうも盛り上がってないらしくっていかんねぇ。
明後日のチケットも持っているんだけれど、なんかやる気が出ず、
どちらか売ろうと思っているうちに、当日劇場で、他のチケットを
受け渡す約束ができたりしちゃって、どちらも観ることになり。
腐ってもレミ、のはずなのになぜこんな気分・・・。<言い過ぎ。
そんな気分だと座席運も呼べないのか、前列の席の人が
始終、首をカキコキさせていて、ど真ん中がほとんど見えず。
まあ、そんな状態じゃこんな程度の感想だろうって代物です。

一番 嬉しかったのは、やはり宮里駿ガブ。
ちぃっともノレないまま舞台を観ていて、
10年後パリでいきなり、あっ、私レミ観てる!と思いました。
もうドキドキしちゃいますよ、まさに、パリに育てられた子!って感じで。
ABCカフェでも、アンジョに惚れてくれてるのってガブだけみたい(笑)
相変わらず吉野アンジョは1人ですごーく力入ってて変な感じなのですが、
その、周りから浮き上がった姿ですら、宮里ガブの目を通して見ると、
アンジョだけに他には理解されない世界が見えているからと感じるから素敵。

なんかもう1幕の間じゅう、アンジョを信奉しちゃっていた私は、
幕間に「私、今日は吉野アンジョすごく好きかも!」と言って
連れの友人たちから はあ?と冷たい返事をもらってしまったのですが。
「1人だけ浮いちゃう」じゃなくて「1人だけ違うものを感じている」
と見えてくれば、吉野アンジョも面白いと思うんですけど・・・ダメ?
学生たちがもっと、アンジョを熱く見てくれれば違うと思うんだけどなぁ。

反対に一番ダメだったのが、コーラス。
こんなに悲しい♪ワンデイモア聞いたのって初めてかもしれない。
ちっともハーモニーしてないの。個人の声だけが聞こえてきていてバラバラ。
誰一人として、他人様が歌っているところを聞いてる人がいない感じで、
人が歌ってる最中でも平気でバカでっかい笑い声を張り上げたりしてるし。
1幕、それはそれで面白かったと自分をごまかしつつ終われそうだったのに、
これで怒りぶちきれ!になってしまいました。まあ一応それなりに大人だから、
幕間入って第1声で「何あれ?!」と怒ることは避けましたけどね。論外の歌。

最後の最後の♪民衆の歌でも、大してハーモニーらしさは聞かれず。
つまりは、吉野アンジョの見え方にしたってそうなんだけれど、
相手との関わりの中で演技してる人が全然いないってことなんですね、多分。
人数が多すぎるせいで、一緒に稽古したことがほとんどない組み合わせが
やたらと多いのもあるんだろうけど、レミ以前に舞台じゃないじゃん。
Wキャスト同士だからというだけじゃないだろうけれど、岡田-河野は
互いの関わりで1つの雰囲気が出来上がっていることを考えると、
ついつい、練習不足を疑いたくなってしまいます。本番回数も少ないしね。
河野コゼが素直に人を見る愛されたコゼットになってきているのが、
すごく嬉しいのに、新妻エポはいまいち伸びてないのも、そのせいかな。

とにかく、ガブ、有難う有難う有難う!な舞台でした。
ガブがお亡くなりになった後は、コゼットで見ていました。可愛いし。
相方の岡田マリウス、前回ほど体の揺れが気にならなかったのが○でした。



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