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2003年08月05日(火) |
17日ぶりのレミゼ観劇(My笹本エポ初日、山口-岡) |
実は7/19以来、17日ぶり?ぐらいのレミゼ。 今回、あまりレミゼだと感じていないみたいで燃えてない。 とりあえず語れるようにと全キャストを2週間で観たけれど、 それで満足しちゃって、後はある意味、消化試合気分。 初日でも楽でも誕生日でもなく連れもいない日なんかは、 売りに出すほどでもないから行くけど・・・程度かも。
今日は、発売日に選んで買っておいた日。 私のイチ押しエポになるであろう笹本玲奈ちゃんと、 私が苦手であろう今井さん以外が組む最初の日だから。 まあ初物は早めに観ておきたいしね〜気分はまだあるし、 唯一のお気に入りエポになるかもの期待があるので、行く。 そんな気分の自分を、ちょっと寂しく感じたりもしつつ。 それがまあ、どうしたのかしらの超長文感想です。
<私の認識していた出演者> 山口祐一郎、岡幸二郎、笹本玲奈、井料瑠美、河野由佳、岡田浩暉、 駒田一、峰さを理、坂本健児、川井七星(リトルコゼット) 阿部裕、泉見洋平、渡辺正、阿部よしつぐ、フイイ:篠原功、小林仁 娼婦の元締め(クラクスー):大江尚毅、ガブローシュ:局田奈都子
・・・で。 良かったです。『レ・ミゼラブル』として正しいかどうかはともかく、 本当に久々に「ジャン・バルジャンの物語」を感じられました。 特に2幕に入ってからは、もうほぼ完全にバルジャン視点。 申し訳ありませんが、バリケードがいつ落ちたのか知りません(苦笑) コゼットの恋人「マリウス」を探しに弾かいくぐってやってきて、 彼を見続けるうちに、守ってやりたい思いがふつふつと湧いてくる。 ♪彼を帰して にも、真摯な祈りを感じて、ぼろぼろ泣いたし。
プリュメ街の時点で既に衰えを感じさせる年齢を見せていたバルジャンが、 多少、足腰に不安はあっても、信じられないほどの機敏な動きを見せる。 そして、この無茶な防衛戦を少しでも戦い抜こうとした途端に、 当のマリウスが撃たれて死んでしまったショック! 呆然とマリウスを見つめるバルジャンに同化していた間に、 気がついたらアンジョルラス、既に落ちていってたみたいです。 何か目の端で動いたような気がして、無理に視線を動かしてみたら、 どうやらグランだったようで、既に酒瓶のない手で死にかけてました。
コゼットも、久々に可愛いコゼットで、 「パパ」と見上げてくる姿に愛情を感じられたから、余計に。 自分にはもう、この子を守り続けていく力は無いと感じるから。 何故か祐一郎バルは、あまり「パパ」という感じはしないのですが、 代わりに、使命感というか 自分の役目への思いを強く感じた分、 エピローグで、年齢以上に急激に衰えたバルジャンの姿が、 いつになく強く感じられたんだと思います。
ただ、彼から全てを託されたマリウス! 私だったら、岡田マリウスには大切な娘は預けられないがなぁ(^^; 私は断言する。彼は一度として、ABCの思想を理解したことはない! それどころか、下手すればバリケードの状況も理解してないのでは? 感激屋で、身振りの一つ一つがやたら大仰。多分オペラファン(笑) 「Alas!」とか聞こえてきそうな動き無しではしゃべれないのかい? ABCカフェでは、暴走族におけるマスコットの立場だったのかと。
もうねー、コゼットが愛しコゼットを愛しているというただ一点だけで、 彼にコゼットを託せたバルジャンの行動には、妙に感動しました。 ある意味、バルジャンの「愛」への多大なる信頼を最も感じたね。 でも「愛があれば何でも乗り越えられる」というのは嘘じゃないかと、 こんなに観客に疑問を感じさせるマリウスってやばくないのかい?(苦笑)
さて。「ジャン・バルジャン物語」なら、 コゼット&マリウスと共に話を支えていくもう1人の存在、ジャベール。 今回のジャベール全員観た中では、ダントツで岡ジャベが一番好きでした。 だからすごーーく期待していたのですが、ちょっと、あれれ?な部分も。 多分、慣れて岡さん部分が出てきちゃったともいうのでしょうか、 ♪Starsでは、「対決する」の繰り返し辺りが妙にソフトで甘くて。
岡ジャベの、迷ったことのなさそうな危ういまでの厳しさが美しくて、 ジャベールの1つの面だと思い、すごく好きだったのに、残念すぎ。 もともとハンサム声だから、気をつけないと難しいのでしょうが。 しかも、1幕は♪Stars以外は常に謹厳だったと思うのですが、 2幕に入ると、学生たちに捕まって弾薬箱に座らされた時など、 何だかボウッとしているような威圧感のない姿が散見されてきて。 まさか舞台上で集中力切れてるんじゃないだろうな、ボケッ!と、 その度に、心配と苛立ちを感じながら見続けていて。
ただ、終わりよければ全てよし。♪自殺は最高でした! オクターブ上がる部分は、声に無理が見えて少し冷めたけれど、 歌いながら長い足を躊躇いなく振り上げて欄干をまたぎ、 橋の外に出て、真っ直ぐに星さえも凍った夜空を見上げる。 そして、自分自身のそれまでの生き方を振り返っての自嘲的笑い。 狂ってなどいない。100%正気の状態での決断。 確信とともに水に落ちていく真っ直ぐに綺麗なジャベールは、 原作を思い出させるもので、本当に嬉しかったです。 ただ、この作りだと「逃れたい早くジャン・バルジャンの世界を」 の歌詞が、ちょっといびつになることは確かなんですけどね(^^;
遅くなったけれど、今日初見の笹本エポ。好き(*^^*) まずは、マリウスの前を、わざと素知らぬ顔で歩いてみせて、 向こうから「エポニーヌ元気か」と声かけさせる技に感動。 声をかけてほしい いじらしさが、うわぁ女の子だなぁ!という感じ。
そんな小さな行動がいちいち納得できて積み上げられてきたせいか、 届けた手紙をバルジャンが読む姿を見るエポニーヌに、いきなり、 一瞬生じたリアルな邪心を感じて、戸惑ってしまいました。 以前は「どうしよう、でももう どうにもできないわ」という 諦めにも似た感情を感じていたのに、笹本エポからは 「・・・でも、私はちゃんと手紙を届けたわ」という思いが聞こえて。 でも、新妻さんとかのような色気もありそうな女っぽさは微塵もなく まだ子供を感じさせる顔立ちや体形や作りのエポだから、 「女」を感じても全く嫌ではなく、むしろ切なさがありました。
そんな恋する姿に、しみじみ共感する部分が好きなのと同時に、 友人の言葉によると「テナルディエの娘であるエポニーヌ」の姿にも驚いて。 10年後パリで「カモだよ、ぬかるな、持ち場に着け!」と言われた瞬間、 恋する女の子から仕事モードへ 恐ろしいほど はっきりと切り替わる。 マリウスに対してですら、声のトーンは下がり、真剣な顔つきで。 ただ、片思いして報われず死んでいった女の子ではなく、 彼女も明らかにミゼラブルの一員なのだと実感させられる姿を、 ここまで明確に見せたエポニーヌは初めて観たと思います。
しかしなぁ、前にも書いたけれど、 岡田マリウスのどこがそんなにいいのやら?私には分からん。 客席から見ていれば、ボケも勘違いも愛らしいと思ってしまうけれど、 目の前にいて恋をするなら、阿部グランテールとかの方がずっといい。 阿部グラン、本当にかっこいいです。明るく強く信頼できそうだもん。
私にはどうしても彼のグランがグランに見えないのですが、 友人に「ついていきたくなるグランだよね」と言われて納得。 坂元アンジョが、時々『筋肉番付』で見かけるような、 この番組に出られなければ他に何も出来ないんじゃないかと 疑ってしまうような筋肉バカの親類にしか見えず、 どうしても ついていく気を起こさせない男なのに対して、 阿部グランは、余裕があって人当たりも良く信頼できる感じ。 およそグランテールらしからぬキャラクターなのですが、 本来のグランが、別に美しくもない筋肉バカに惚れるわけがないから、 いい男が、まかり間違って、自分には到底できないような 突っ走る姿に惹かれてしまったと解釈すれば、まだ納得できるかも。 何にせよ、今回のバリケードは私には縁が無さそうな気がしています。
バリケードで今回納得したのは、局田ガブ。 飛び出していって、見当違いの場所に当たった弾を見て挑発に出て、 弾に当たってしまい、必死で投げたカバンも届かず無駄死にという感じ。 「何も知らない子供まで死んでいく」作りなんだなーと納得。 大人が演じる場合、そういう方向で感情を動かす方がいいのかも。 個人的には、ガブローシュは ただのいきがってる子供ではなく、 全て理解して、自分がこの戦いの中でできることを考えて動いた、 アンジョルラスの思想を継ぐはずだった者だと思いたいのですが、 大人がやると嘘くさくなったりするのかなぁと思ったり。
あとは、単体で羅列。 井料ファンテーヌも、慣れてきて自分らしさが増したのか、 揺れまくり途中でhが入る歌い方が顕著になって、恐ろしく苦手に。 ただただ早く歌い終わってほしいと考えるばかりで、 どんなキャラクターなのか考える余裕すらなく、残念な結果に。 その娘のちびコゼちゃんも、今日の子は歌い方が苦手でした。 妙に揺れる感じ。井料ファンテの遺伝だったりするのかな?(笑) 司教様は、今日やっと小林仁さんに出会えたのですが、 ♪私が買った〜での自己主張が高野さんよりやや少なめでホッ。 「俺の見せ場〜!」って感じで歌われると冷めますよ、ここ。 クラクスー役者さんのする娼婦の元締め役、前回の方が 声が出てたようなと思うのですが、前回だけ別人だった模様。 今日以外は気にならなかったので、なぜそう感じたかは疑問。
以上。 ここまで読んでくださった方、本当に有難うございました。m(_ _)m あ、最後にもう一言だけ。連れが祐一郎さんのお花を受け取りました♪ 今年のお花はミニバラやミニカーネーションで、傷みやすく、 持っているはじから首が折れたり花びらが散っていくので、 散った花びらをもらいました。今日の記念に押し花出来るかな?
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