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2003年03月30日(日) |
『ロード・オブ・ザ・リング』翻訳話 |
フィギュアのロシア大会再放送を見ていたら、 女子シングルで、フィンランドのエリーナ・ケトゥネンが レミゼで踊っていました。最初はファンテーヌで始まって、 テナルディエなどいろいろ織り込みながら、全編レミ。 なんか嬉しいな〜♪と思いながら見ていました。
でも、裏でサッカー欧州選手権の予選やってるのは知ってたけど、 今井さんの『ぶんざ』やってるのは知らなくて ちょっとショック。 今のところ私には、彼の舞台はどれも同じように退屈だったので また同じ感想が予想されるバルジャンも取っていないのですが、 この舞台は評判良いし、観たかったなと思っていたので。 もちろん気に入れば、バルジャンも観ようかなと思うし。
スケート終わってから何の気なくチャンネル回していて気づき、 残り30分だけ観たのですが、確かにこの舞台の今井さんはいいかも。 ミュージカルよりオペラっぽく、客席に向かって歌うことの多い舞台。 でも、今井さんがこういう舞台でなら映えるってことは知ってます。 歌が上手なことも、ちょびちょびなら演技できることも知ってる。 私が欲しかったのは、バルジャンができるかも?と思える理由で、 それは、今回の舞台ではもらえなかったかなという気分。 ただそれは横においても、この舞台自体は評判どおり面白そう。 最初から観たいけれど、再放送はあるのかな?
『ロード・オブ・ザ・リング』、WOWOWで見ました。 昨年6月に映画館で見たので、今回で2度目。 とはいえ寝こけていて、半分以上見られなかったのですが、 前回 掲示板でチェック頂いた肝心の場面は見られました。
最後の方、ボロミアがフロドに指輪を渡せと迫ってしまうシーンで、 フロドがボロミアに向かって、「You are not yourself!」と叫ぶ。 私でも今回は聞き取れたセリフだったのですが、 映画字幕では「うそつき!」と訳されていたんですよね。 そういう誤訳が多いから、吹き替え版で見てほしかったと、 掲示板の彼女は訴えてくれたのに、その後見る機会もなくて、 なーんかつまらない映画だったと放置したままだったのです。
が、今回このセリフ、「正気に戻って!」と訳されていました。 それなら誤解も無いよなぁと、ちょっとホッとしたり。 英語力は中1夏休みレベルで止まってしまっている私が、 ストーリーを知らない映画で原語を聞く余裕などあるはずもなく、 初見では、「今 ボロミアって嘘ついてた?」と疑問を感じつつも、 フロドがボロミアに不信感を抱いたんだなーとだけ納得しました。 そしてエンディングは、「誰も信じられなくなったフロドは、 独りでゴンドールに向けて旅立った」と理解して日記を書き、 違うよぉ(ToT)と、原作ファンの方に泣かれる結果となったのですが。
でも弁護するわけじゃないけれど、 自分なら・・・と しみじみ訳を考えてギブアップしました。 TVやDVDでは違うのですが、映画字幕の場合には、 「4秒8文字」という規則が厳然として存在しているんです。 「You are not yourself!」は2秒弱。つまり、最高4文字。 直訳なら「そんなこと言うの、ボロミアじゃない!」だから、 「正気に戻って!」は良い訳だと思うのですが、それでも5.5文字。 (!や?は文字として換算せず、促音や拗音は0.5文字なので) 「ボロミア」と書いただけで4文字使い切るのに、何ができるのか。
もちろん、どんな制限があろうと誤訳は誤訳であって、 ¥1,000〜¥1,800程度かけて 映画を見たお客さんたちに、 この話はつまらないと思わせたのは大きな責任だし、 もっと論議されてもいい問題だと思います。 実際、5.5文字でも巻き戻したりすることなく読めたし、 映画館で集中して見ている時なら、もっと文字数読めそうなのに、 TVなどの半分程度に文字数が制限されていること自体から、 もう少し考えていけないものかなぁと思いました。 ちなみに翻訳家は映画館版もWOWOW版も同じ人でした。
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