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2002年12月29日(日) |
『モーツァルト!』大楽 |
28、29日と『モーツァルト!』の中川&井上楽に行ってました。 友人が泊まりに来ているので何も書けていませんが、 とにかく、楽しかった!!そして、すごーーく疲れた(^^; こんなに眠くては仕事にならないと、30日現在、困ってます。
でも、最後の最後の中川-鶴岡コンビはもちろん、 大楽は、井上君も明音ちゃんも、今までで最高だったかも。 2週間ほど前は、笑顔など見せていて悲しかった明音アマデも、 日生での無表情とも全く違う、襲いかかるような恐さを見せて。 気を抜いたら のっとられそうな、人間的だけれど本当に恐い アマデを見せてくれて、井上ヴォルフと素晴らしい一対だった。
井上ヴォルフは「僕はこんな奴なんだーー!!」と遊んでおいて、 「こんな僕だけど、愛してほしいんだ。お願い。」と訴え、 「こんな奴じゃ、やっぱりダメか・・・」と引く劣等感が好き。 パパの望むように育てなかった事が、相当 負担なのね、多分。 パパに絶縁された後、家に戻ってコンスに「ごめん」と言う時、 俯いて完全に目を逸らしている姿に泣いた奴は、私です・・。 「きっとこんな僕、コンスにも愛されるわけないんだ」って。 そんなに嫌われるのが恐いなら、遊ばなきゃいいのに、 それはできなくて、できない自分も好きで嫌いなのよね(苦笑) それこそ、根が真面目な子なんだなと感じる役の作り方。 そういう感情って私は すごーーく共感できるので嬉しい。 モーツァルトってそういう人間じゃないとは思うけれど、 共感できる人物を1人、彼は作り出していたと思う。好き。
中川ヴォルフが好きで好きで、 その歌声の圧倒的パワーに、本物の才能を感じていました。 整った顔で、下目づかいに見下ろす神の才能・鶴岡アマデと 神の音楽を背負ってしまったヴォルフって、まさにそうだと、 ヴォルフの生涯の煌きと理不尽さのドラマに魅せられていた。 でも、中川楽が終わって、光と影の余韻に浸りながらも、 心のどこかで、突出した力に目を奪われてしまうあまりに、 他の人が見えなくなることのない舞台を求める気持ちもあった。 この役だからこそ合う彼だけでなく「演劇」も観たくなった。 そこを、井上君は丹念に作り上げたヴォルフで埋めてくれました。
2人の全く違うヴォルフがいたから出来た舞台なんだと、 本当に、しみじみと思えた2つの楽が、嬉しかったです。 しかもその2人の仲良さまで見せつけられてしまったし(^^) 大楽だからと羽目を外しすぎず、シカネーダーの場面だけで、 気持ちよく遊んでくれたアンサンブルにも盛り上がった。 結構 客席は、「舞台が好きな人いる?」と言われるたびに 「はい!」って言いたい気分に駆られていただろうし、 「誰だか知ってるかな?」と言われれば答えたかったと思う。 それを、最後の最後でやってくれて、すごーーい満足(*^^*) 「私も有名になったものだ」って圭吾君の切り返しも◎。 ホントに知らなかったの?って思うほど鮮やかでした。 本編内でのお遊びは、それだけ。嬉しかったなー。 2階から観ていたので、声が辛そうな人とかは感じたけれど、 伸びやかに歌い切り演じ切り、幸せな舞台でした。有難う♪
後は、自分のために、私の心を奪った鶴岡君 言動集(苦笑) 中川楽挨拶「明後日には普通の小学生に戻ります」 大楽挨拶「先のことは分かりません」 中川楽で。後ろから中川お兄ちゃんに高い高いされた後、 鶴岡君の前に出てしゃがんだ中川君の冗談に乗って 彼を抱き上げようと、真面目に手を伸ばすしぐさをしてた。 大楽で。アマデ3人で演出家を迎えに行く手はずを、 タイミングを間違えて 早めに出てしまったのかな? 1人トテトテと下手へ早歩きしていき、そのまま戻ってきて、 市村さんや中川君に頭を こづかれていた。笑顔♪ 上着は楓ちゃんと使い回しだったため、上着なしで 出てきていたのに、最後から2度目のカーテンコールでは、 祐一郎さんのを着せてもらっていてダブダブ君だった。
でもアマデ3人衆も、皆 素敵。楓ちゃんは可愛かったし、 明音ちゃんは、宝塚の男役になりたいと しっかり発言。 「小池先生、よろしくお願いします」と、発言も大人びて。 演技のできる宝塚役者になりそうで、なかなか期待かも。 尊敬する人は市村さんと答えた鶴岡君に対して、 (袖から出てきて鶴岡君に笑顔見せてた市村さんにも(^-^)) 明音ちゃんの尊敬する人は久世さん。是非、よろしく〜。
鶴岡君が普通の小学生に戻ってしまうのは、 寂しいようで、自分の道を貫いてくれるのは嬉しいようで、 なんとも複雑な気分。でも明音ちゃんが成長して立派な役者に なって戻ってきてくれるなら、それでもう十分 嬉しいかも。 5か月で6cmも伸びた身長は この公演中は不安だったろうけど、 これからは すくすく伸びていい男役になって欲しいです。 圭吾君の挨拶で、シカネーダーの「いつまでも残る舞台」という 言葉を使って、再演されると信じている的な発言があったけれど、 再演されなかったとしても、二度と観られなかったとしても、 ここに関わった人たちの更なる成長を見るたびに、 思い出していける舞台かなと、幸せに思います。
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