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2002年03月21日(木) 『橋を渡ったら泣け』観劇

MONO初体験。
演ぶとか読みながら、いつか観てみたいと思っていたので、
忙しさに甘えず思い切ってチケット取って行って来ました。
結果は・・・、よく分かってないかも(^^;
以下は、ちょっとネタバレありの感想です。

まず、チラシに書かれた内容と あまりに違ったので、
オープニングから、少し入りそびれてしまいました。
作者の土田さん的には、あれで正しいのかなあ?
それとも、書いているうちに予告と変わってしまった?
最後の方になっていきなり、タイトルらしきセリフがあって、
すごく面白く観ていたところで、こじつけられた印象あり。
いっそタイトルから変えちゃっても良かったのでは?
って気がしたのですが、ダメなのかな?

でも、それが最大の文句で、後は面白かった。
何か よく出来てる作品だなーという印象なので、
すごく心が動かされたわけではないのですが。
極限状況で現れてくる「人間」の姿を描いているのに、
真剣に生きてる姿を、深刻にならずに淡々と綴っていく。
本人たちは真剣なだけに、どうにも滑稽な姿もあり、
むしろ、自覚せず笑ってしまいそうになって思わず、
これって笑ったら まずいんじゃないかと、ふと思ったり。

前日に『漂流教室』の最終回を見ていただけに、
ちょっと、比較してしまったのも面白かった。
連ドラにしては珍しく、最終回が納得できたんです。
ヒロインは死んじゃうし、自分たちは現在に帰れないし、
せめてもの思いで送った手紙も、時空間でバラバラになる。
自分たちと同じ形状をした人間も、もはや存在しないと分かる。
だったら、「最後の人間」ではなく「最初の人間」になろうと、
ダメになってしまった世界を取り戻していこうと思うラスト。
このドラマでは希望であった このセリフを推し進めると、
どうなっていくのか、この舞台で見せられた気がしました。
「理性」の怖さを突き詰めた感じとも言えるかな・・・。

あと、好きだったのはエンディング。
エンディングに、救われる場面があったんです。
最初は、蛇足だなぁと思いながら観ていました。
気になりながら観ていると、すごく怖く感じる話なので、
あそこでホッとする人もいたのかもしれないのですが、
彼らの選択が正しかったか そうでないかの判断は、
こういう芝居だからこそ、描かないでほしかった気がして。

でも、3人組が、恐怖政治時代の服装を着て出てきたことで、
何も変わらないし、今までの話は、これからもあり得るよと
言われた気がして、『オーメン』みたいで、怖かった。
でも、そんな場面も何気なーく流しちゃって、
直後に、この舞台最大の笑いを用意してるんですよね。
ちょっと、やられたなぁって感じでした。

というわけで、ちょこちょこと好き。
でも、普段インパクトの強い舞台ばかり観ているせいか、
ちょっと物足りない気分があることも確か。
好きかと言われれば好きだけど、ずっと観続けるかどうかは、
次回作品を待とうという感じだったかもしれません。
あ、そうそう、舞台の周りは全部 海という広がりは、
全く、感じられませんでした。それはすごく残念。



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