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2002年03月16日(土) |
阿佐スパ考〜『十字架』観劇 |
阿佐ヶ谷スパイダース『十字架』と 東宝ミュージカル『パナマ・ハッティー』を観劇。 よりにもよって、阿佐スパと昔懐かしコメディ。 でもまぁ思ったよりは食当りしなかったかも。
ただし、やはり『パナマ〜』には間に合わず。 17:12には席に着いてたのに、既に3ナンバー終わってた。 そのうち1つが、今さんたち水兵さんの、唯一と言ってもいい ナンバーだったと後で知ったのは、結構なショックでした。 2幕にあるナンバーは、ほとんど林アキラが歌ってたもん。 私、最近、彼の歌声は 相当 苦手なんです。チラシにも 載らない役柄なのに今さんたちの歌 取らないでよーーっ!(泣)
でも全体としては、面白くて良かったと思います。 S席¥12,500-はともかく、B席¥4,000-なら十分 納得。 真央さんの歌は、2階で顔が観えずに聞くと更に下手だし、 今井さんとのデュエットなんて聞けたもんじゃないけれど、 「私が女王よ!文句ある?」という明るい華は、最高にある(*^^*) 同じ女王でも、シリアスなスカーレットはダメだったけど、 やっぱり こういうのは似合うねー。観て良かったです。 「何もかも忘れて楽しんじゃってね!」な舞台だから、 これを観終えた後は、先に観ていたはずの『十字架』の話も きれいに忘れちゃっていたのには、なかなか驚いたけど。 もぉぉ、思い出すのが大変でしたよ、真面目に(笑)
さて、『十字架』。ここから少し、阿佐スパを語ります。
私が思うに、阿佐スパの作品は基本的に、 長塚圭史が言いたいことであり、思っていることであるだけで、 観た人がどう思うかは、ただただ観た人に任されていると思う。 書かれた感想によって何かが変わったりしない舞台だと思う。 「観客と一緒に舞台を成長させる気がない」と言うと、 「舞台演劇」という形態の特性を無視しているようだけど、 全て、自分の真実(含フィクション)だからだろうか、 舞台でこそ映えるような生々しさやグロテスクさを常に感じる。
何にしても、ここの舞台を観るときに必要なのは、 まず、彼の言いたいことを理解することだと思うんです。 それに対しての感想や反論は、とりあえず必要ない。 まずは、素直に理解することから始まる。 が、その「言いたいこと」が理性的でないからタチが悪い。 「○○が怖いけど好きだ」の一言が言いたいがために、 1本の舞台を作っちゃったりする奴だから。 だから、あまりに自分の考えたこともない感覚がテーマだと、 あらすじは理解できるけれど、で・・・?と、 ?マークが増えまくるだけで観劇が終わってしまう気がする。 あくまで、私自身の阿佐スパへの感覚ですが。
で、長々と書いてきたけれど、要は言いたいのは、 私は今回の話は理解できなかったよーってこと。 作品としては、前回より今回の方が出来がいいと思うのに。 多分、なんちゃってクリスチャンの私にとっては、 「神父」とか「十字架」とかが出てくるたびに、 自分にとってのそれらが何かを考えすぎてしまって、 素直に観られなかったんじゃないかなぁと思います。 何だか、すごく悔しい。損した気分。 気が付いたら2時間半たっていて、全然長くなかったのに。 ちっ。私、まだまだ修行が足りないらしい。
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