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2002年03月04日(月) チェーホフ・魂の仕事Vol2

今年、新国立劇場で年間シリーズとして行っている
「チェーホフ・魂の仕事」Vol2『くしゃみ』を観てきました。
Vol1の、北村有起哉くん目当てで行った『かもめ』は、
失敗したなぁ・・という感じだったので、期待していたのですが、
まぁ簡単に言えば、今回も「はずれ」だったかも。

短いファルス的な1幕劇を8本並べた今回の劇。
チェーホフは実は、こんな舞台も書いているんだよという
紹介的な意味合いが大きいような前書きだったので、
今日は笑うぞぉっ!という意気込みで行ったのですが、
なんか・・・、タイミングがずれてる・・・。
ファルスだと感じているのに眠くなるなんて何故(^^;
乗ろうという意思が感じられない客席も、悪い。
少し、声を出して笑っても、それが悪いことのようで、
思わず皆、恥ずかしくなってやめてしまう。つまらない。

でも、いっこく堂が役者だったんだ!と知ったのは収穫。
観る前は、何故この舞台に いっこく堂?と思っていたけれど、
麻実れいさんと、今日の1-2位を争って良かった。
自分に合った役だけ演っていたのかもしれないけれど、
気の弱い系の男を、偏執狂が入ってる奴とか愚痴っぽい奴とか、
プライドだけは高い奴とか、少しずつ違って演じ分けて。
どれも くそ真面目なのが、妙な おかしみを出していて、
腹話術すら見たことなかった私には、新鮮な驚きでした。
最後の『プロポーズ』でのアドリブは下手だったけれど、
それは、素に戻って笑いすぎてた すまけいさんが悪いんだし。

今、パンフレットを見ながら思い返してみると、
演出も兼ねていた熊倉一雄さんが出ていたものが、
特に、面白くなかったんだなぁと気づきました。
それに気づいてから、よくよく考えてみると、
演出が演じる側に入り、外からの視点を失うのは、
致命的な舞台だったんじゃないかと思います。
せっかく殆どの話に「語り手」という役がついていて、
「本人たちは真剣なだけに、傍から見るとおかしい」という
状態を強めてくれているのに、それが無駄になってる感じで。

今までに私が観てきた舞台でのチェーホフらしさを、
この舞台に探すなら、個々の人間の感情に拘らないところ。
一つ離れた位置からの視点が、彼らしいところだと思う。
だからこそ演出は、遠い所から作ってほしかった気がします。
・・・って、私だけしか感じてないことかもしれませんが(^^;

「今後の舞台」ページを、いつもより多くいじりました。
『観客席2002改定版』のタイトル、出演者、日程などを直しました。
タイトルは『さよならの城』。メインにNIROが加わるそうです。
『Annie』アンサンブルも追加。私にとって懐かしい人多数。
他も、5月6月辺り、ちょこちょこ触っています。


<追加>今、メール受信したら、おとつい一緒に
松尾スズキのイベントに行った友人から写真が届いてました。
サイン会の時。彼女と松尾スズキと河原雅彦と私の、4ショット。
何かもう、メチャメチャ本気で!恥ずかしいんですけど(XoX)
2次元からの視線に耐えられず、速攻、ウィンドウ閉じちゃいました。
私、よくもまあ こんなことできたなぁというか・・・。はあ。
でも、深夜に独りパソコンの前で恥ずかしがってるのも馬鹿なので、
ちゃんと開いて しっかり確認してお礼メール書きます。。。



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