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2002年01月06日(日) |
語り『ラヴ・レター』に行ってきました。 |
シアターガイドをめくっていて目に留まった『ラブ・レター』。
禅さんが『メトロに乗って』をやると分かってから、原作は読まず、
原作者・浅田次郎の他の作品に当たりまくっていた頃に読んだ短編。
『鉄道員(ぽっぽや)』の短編集の中で、一番 友人中に評判が良くて、
私自身も ちょっと泣きそうになった作品として覚えていました。
仕事帰りに ちょっと遠回りして歩いていき、到着した開演5分前、
当日券があると言うので、観てきました。
思ったこと。
私にとって、浅田次郎の世界に女性は似合わないんだなーってこと。
『メトロ〜』の時に感じていた違和感が、やっと言葉にできた気がします。
シアターガイドには、出演者として男性と女性の名前が書かれていたのですが、
実際には、男性はギターのみで女性の語りで全てが進められていく構成。
でも、女性の第一声を聞いた瞬間、「あ、違うわ」と思いました。
基本的に男性の夢とかロマン(別名:身勝手(笑))を語る小説なのだから、
仮に女性が泣けたとしても、女性自身が認めたり語ったりしちゃいけないという感覚。
あくまで私の感性ですが、女は「男のロマン」なんてものに共感しちゃいけない。
「勝手にやってれば〜?」と言ってあげて立ち入らないべきじゃないのかな?
そう思ってしまったので、女声で切々と語られても、感情移入しづらかったです。
後から知ったのですが、彼女は有名な声優さんだったようです。
幽遊白書の蔵馬とか、エヴァンゲリオンの主役とか演ってる人。
どおりで、入り口でカメラチェックなんかがあるはずだ(^^;
その彼女が構成・演出全て手がけているせいか、
私には、どうにも効果音が多すぎるように感じました。
「インターホンを押した」って言った直後にインターホンが鳴ったり、
「ビールを開けた」で、プシュッと開く音がしたりすると却って冷めます。
・・・って、何も音のない語りを聞きなれている私だけなのかなぁ?
それから、基本的に男性の多い脚本で、男声が使い分けられていない。
女の人の声はいいのですが、男性の会話シーンは、ところどころ辛い。
これも、脚本の選択ミスなんじゃないかなと思いましたが。
次回は、渡辺多恵子さんの『雨に似ている』だそうです。
今回は小説だったので、9割9分が原作のままで朗読でしたが、
次回の原作は、少女漫画。きちんと台本を作って欲しいなぁと思います。
2作続けて、泣ける作品ですが、次回作は作家も視点も女性だし、
少しは違和感なく聞ける感じになるのかなぁ・・・?
でもまた、メインは男性2人なので大変かもという気もします。
男といっても、彼女がブレイクした「男の子の声」だから大丈夫かな?
私がまた行くかどうかに関しては、何とも言えませんが、
いかにも「ファンです!」という客層に囲まれて語りをする彼女が、
これからどう変わっていくか、あまり他人事と感じられなかった私です(^^;
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